Kenta Shimbo

10年間のカリフォルニア生活を終え、現在は東京。 ゲームや映画の設定画を描いています。…

Kenta Shimbo

10年間のカリフォルニア生活を終え、現在は東京。 ゲームや映画の設定画を描いています。 まだまだ勉強中ですが、今まで自分が学んできたことをまとめます。 https://twitter.com/Kenta_lifeinsf  http://www.kentashimbo.com/

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アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと

突然ですが絵がうまい人ってたくさんいますよね。 SNSなんか見てると、もう全人類が自分より絵が上手いんじゃないかって思えてきて、凹むことさえあります。笑  僕は23…

Kenta Shimbo
3年前
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Walking Sketch Tokyoについて

ウォーキングスケッチ会が始まってもうすぐ5年がたとうとしています。 5年間の間にたくさんの出会いと変化がありました。続けていく中で変わったこともたくさんありますが…

Kenta Shimbo
1か月前
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「人が描けない」から抜け出すための1年間

皆さんは、克服したいけど頑張れていないことってありますか? 本当はやりたいけどなんだか苦手で、結局見て見ぬふりをしているようなこと。 僕にとっては人を描くという…

Kenta Shimbo
1年前
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アメリカの美大で学んだこと10:絵に向いている人とは

世の中いろんな職業がありますが、それぞれ向き不向きってありますよね。みなさんは絵に向いている人ってどんな人なのか、考えたことってありますでしょうか。僕はその辺り…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと09:スケッチを習慣に

大学時代に「外へ出てスケッチすることを習慣にしなさい」と、たくさんの人に言われました。言われるがままになんとなく始めたスケッチですが、今でも続いているので飽きっ…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと08:ポートフォリオに入れるもの

みなさんはポートフォリオを作ったことはありますか? ポートフォリオっていうのはいわば自分の渾身の製作物を詰め込んだ、作品集です。ウェブサイトにまとめたり、印刷物…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと07:魔法の正体

今回は何だかフワッとしたタイトルをつけてしまいました。笑  さて、みなさんの中に絵を描いている方はどのくらいいるのでしょうか? 絵を始めたばかりの頃って、自分以…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと06:コンセプトを考える

コンセプトアーティストの仕事で大事なことの一つに「提案する」ということがあります。 ビジュアルのコンセプトを提案する際のフォーマットは、はっきりと決まっていない…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと04:オリジナリティってなに?

今回は絵を描く人なら一度は考えたことがあるトピック、「オリジナリティ」について。 僕は今、自分の作品のオリジナリティ、そしてそれを絵を通して伝えることについてめ…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと03:リファレンス写真

設定画やコンセプトを描くときに、リファレンス写真を調べることって多いですよね。リファレンスってすごく大事だし、なくてはならないものなんですが、調べ方や使い方が意…

Kenta Shimbo
3年前
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アメリカの美大で学んだこと02:物の個性を見つけて描く

学生時代に教授から言われた言葉で今も印象に残っているものって結構あります。褒められた言葉よりダメ出しされた時の言葉の方が頭に残ってるんですが、今でも教訓になって…

Kenta Shimbo
4年前
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アメリカの美大で学んだこと01:知ると良く描ける

新しい作品を描き始める前って、これから描く物や事象についてリサーチをすることってありますよね。 仕事をしていても絵を描く前に写真資料ですり合わせをしたり、現場ま…

Kenta Shimbo
4年前
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自己紹介

はじめまして Kentaです。 コンセプトアーティスト/イラストレーターをしています。絵を描いて仕事をしているわけですが、絵を描いている風貌ではないと良く言われます。…

Kenta Shimbo
4年前
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アメリカの美大で学んだこと05:「絵がうまい」より大切なこと

突然ですが絵がうまい人ってたくさんいますよね。 SNSなんか見てると、もう全人類が自分より絵が上手いんじゃないかって思えてきて、凹むことさえあります。笑  僕は23歳のド素人として美大に入学したので(うちの学校はポートフォリオ審査や美術スキルのテストは無いので本当に素人でした)、入学時点でのスキルは学校内ではすごく下の方でした。 さて、絵がうまいのはコンセプトアーティストとして働く上で当然大きなアドバンテージになりますが、一番大事なことが「絵がうまいこと」かと聞かれれば

Walking Sketch Tokyoについて

ウォーキングスケッチ会が始まってもうすぐ5年がたとうとしています。 5年間の間にたくさんの出会いと変化がありました。続けていく中で変わったこともたくさんありますが、逆に初めから持っていた自分たちの気持ちに気がつくこともできました。 これは続けなければ気づけなかったもので、きっとこの先も持ち続けていくものだと感じています。 そういった大切なものが見えてきたタイミングで、文章で残しておくのも良いのかなと思いこの記事を書いています。少し長くなるかもしれませんが、良ければ読んでみ

「人が描けない」から抜け出すための1年間

皆さんは、克服したいけど頑張れていないことってありますか? 本当はやりたいけどなんだか苦手で、結局見て見ぬふりをしているようなこと。 僕にとっては人を描くということがまさにそれでした。大学時代に苦手と思って以来、ずっと人を描くことから逃げてきました。 ここ数年は大して練習もしてないのに自分の描いた下手な人体を見てはへこみ、「人を描くのはあんまり興味ないんだよねー」と周りに言い訳をする、、、本当は描きたいのに。 今回のnoteはそんな自分に蹴りをつけるべくスケッチブックに

アメリカの美大で学んだこと10:絵に向いている人とは

世の中いろんな職業がありますが、それぞれ向き不向きってありますよね。みなさんは絵に向いている人ってどんな人なのか、考えたことってありますでしょうか。僕はその辺りのことをよく考えずに美大に入ってしまったのですが、これから美大に入る人やアーティストを目指す人は気になる人もいるんじゃないかなと思います。 これに関しては正解はないと思うんですが、自分が美大で教えてもらったことをシェアできたらなと思います。 僕が入った学校では一年目の最初の学期にとる授業の一つにアニメーションのクラ

アメリカの美大で学んだこと09:スケッチを習慣に

大学時代に「外へ出てスケッチすることを習慣にしなさい」と、たくさんの人に言われました。言われるがままになんとなく始めたスケッチですが、今でも続いているので飽きっぽい自分としては割と習慣化した方だなと思います。(たまにサボることもありますが、、笑) スケッチを習慣にするとコンセプトアーティストとして活動する上でポジティブなことがたくさんあります。なのでおすすめしたいんですが、スケッチをするとどういう効果があるのかって想像しづらいですよね。ある程度やり続けないと気づけないことも

アメリカの美大で学んだこと08:ポートフォリオに入れるもの

みなさんはポートフォリオを作ったことはありますか? ポートフォリオっていうのはいわば自分の渾身の製作物を詰め込んだ、作品集です。ウェブサイトにまとめたり、印刷物にしたり、作り方はたくさんありますよね。 僕はある時期まで、ポートフォリオとは「作品(技術力、実績)を見せるためのもの」と思っていたことがあります。もちろんそれは間違いではないんですが、ポートフォリオにはもう一つ重要な要素があるのを美大で教えてもらいました。 それは「自分らしさ」です。  とあまりピンとこない方

アメリカの美大で学んだこと07:魔法の正体

今回は何だかフワッとしたタイトルをつけてしまいました。笑  さて、みなさんの中に絵を描いている方はどのくらいいるのでしょうか? 絵を始めたばかりの頃って、自分以外の絵がうまい人たちは魔法のような能力をもっているように感じませんでしたか? どうやって描いているのか想像がつかないし、自分がどんなに練習してもそんな風になれるとは思えない。彼らのことを「違う世界からきた魔法使い」のように感じていた時期が僕にはあります。 その時期はとにかくしんどかったです。絵は好きなんだけど、

アメリカの美大で学んだこと06:コンセプトを考える

コンセプトアーティストの仕事で大事なことの一つに「提案する」ということがあります。 ビジュアルのコンセプトを提案する際のフォーマットは、はっきりと決まっていないことも多く、、、提案する時に何を気を付けたらいいかわからなくなってしまうことってあるかと思います(僕はかなりあります。笑)この工程をどうこなすかは結構人それぞれですし、正解はないので状況によっても変えていくものだと思います。 それでもいろんな状況で共通して大切なこともあると思うので、今回はコンセプトを考え提案するこ

アメリカの美大で学んだこと04:オリジナリティってなに?

今回は絵を描く人なら一度は考えたことがあるトピック、「オリジナリティ」について。 僕は今、自分の作品のオリジナリティ、そしてそれを絵を通して伝えることについてめっちゃ悩んでいます。悩みながら、過去に教授や周りのアーティストから学んだことを振り返り、大事なことを再確認できたのでその話をシェアしたくて今回の記事を書いています!  目立ちたい(売れたい)と思うがあまり、、、皆さんは学生の頃にアーティストとして目立ちたい(売れたい)って思っていましたか? 僕はめっちゃ思ってまし

アメリカの美大で学んだこと03:リファレンス写真

設定画やコンセプトを描くときに、リファレンス写真を調べることって多いですよね。リファレンスってすごく大事だし、なくてはならないものなんですが、調べ方や使い方が意外と難しい。リファレンスにこだわりすぎて絵がつまらなくなったり、的確な写真を探すのに時間がかかりすぎてしまったり。 効率よく必要なリファレンス写真を探し、うまく使うにはどうしたらいいんだろうと自分でも悩むことが多かったので、今回はリファレンスについて大学で教えてもらったことをシェアしたいと思います。 Googleで

アメリカの美大で学んだこと02:物の個性を見つけて描く

学生時代に教授から言われた言葉で今も印象に残っているものって結構あります。褒められた言葉よりダメ出しされた時の言葉の方が頭に残ってるんですが、今でも教訓になってるんだなーと思います。 色々言われた学生生活でしたが、言われた回数だとおそらくトップ5に入るものの一つを紹介。 「IKEAで買ってきたばっかりなのか?」です。 ※英語なので実際言われたのは"Is it straight out from IKEA?" いきなりなんの話やってなると思うんですが、作品のクリティック

アメリカの美大で学んだこと01:知ると良く描ける

新しい作品を描き始める前って、これから描く物や事象についてリサーチをすることってありますよね。 仕事をしていても絵を描く前に写真資料ですり合わせをしたり、現場まで足を運んで取材したりと、割と時間のかかることだったりします。「リサーチが作品のクオリティを決める!」みたいなことを言う人もいたり、、、 人によってはこの作業、めんどくさいと感じることも多いみたいですね。 よく知ってた方が描きやすいのはなんとなくわかるけど、本当に重要なんでしょうか?というのが今回のトピックです。

自己紹介

はじめまして Kentaです。 コンセプトアーティスト/イラストレーターをしています。絵を描いて仕事をしているわけですが、絵を描いている風貌ではないと良く言われます。友達に言わせると「絵を描ける熊」らしいです。この記事のサムネ写真に使っているRed Stripeというビールが好きです。 普段はこんな作品を描いています。 http://www.kentashimbo.com/ Twitterはこちら https://twitter.com/Kenta_lifeinsf