自己満足な指導になっていませんか?
こんにちは。
戸次健太です。@kenta_bcn
今回は指導者が陥りやすい自己満足な練習について書きたいと思います。
選手が理解出来ているか
いい練習だったか、そうでは無かったのかを知る分かりやすい方法は練習後に選手に今日は何を何の為にトレーニングしたのか質問することです。
自分が意図してトレーニングした事を選手が理解していたら、いい練習かどうかの判断の1つの基準になるでしょう。
私は日本で指導していましたが、今考えたら自己満足な練習が多かったなと感じます。
1日のトレーニングの中に大人でも理解するのが難しいほど様々な要素が現れるトレーニングをし、明確なキーファクターを与えるわけでもなく、ただ試合形式のトレーニングをしたり、シュートを打ったりしていました。
私個人の感覚としては、多くの状況を与える事により様々な技術が習得出来ると思っていましたが、それは指導者の自己満足でしかなく選手にとっては何を何の為にトレーニングしているのか全く伝わらずただボールを蹴っていただけになっていました。
練習した事が試合で何度現れたか、、?ほとんどありませんでした。。それは選手の質が低いのでは無く指導の質が低い現れです。
トレーニングの作り方
①攻撃か守備かを決める
②4つの局面のどの局面か決める
・組織的攻撃 ・組織的守備 ・ポジティブトランジョン ・ネガティブトランジョン
③戦術意図は何か決める
戦術意図と同時にフィールドのどの位置でのトレーニングなのか(自陣?ハーフゾーン?フィニッシュゾーン?)を決める必要がある。
【攻撃】 ・フィニッシュする ・前進する ・保持する ・分断する ・引きつける
【守備】 ・ゴールを守る ・前進を阻止する ・奪い返す ・誘導する ・遅らせる
④テクニックアクションを決める
上記の戦術意図を実行する際に使うテクニックはどれか、またテクニックアクションを修正・習得したい場合はどのテクニックを習得するのか明確にする。
・コントロール ・パス ・シュート ・運ぶドリブル ・抜くドリブル ・ボールキープ ・タックル ・クリア
⑤与えるキーファクターを決める
キーファクターとは実際にプレーを修正したり要求する為に選手に直接与える言葉です。
日本の指導現場では、まだまだ曖昧な部分が多くいつ?誰が?どのように?何のために?など具体的なキーファクターを与えている指導者が少ないと思います。
『首を振って』『良い準備をして』『広がって』などよく現場で飛び交う言葉ですが、いつ首を振るの?何を見るの?いい準備とはなに?どうやって準備するの?、、この部分が明確になっていないと選手に自分の意図が伝わる事はありませんし、それは指導とは言えないでしょう。
与えすぎない
これは過去の私に言いたい言葉です。
選手に必要な力のひとつに『考える力』があります。
サッカーとは複雑なスポーツで様々な状況が様々な背景とともに現れて、その状況は1秒事に変わります。
いくら練習したとはいえ、机上のイメージと現実は違います。
選手が指導者から与えられてばかりのロボットになってしまうと瞬間的なヒラメキや自分で解決策を見出す考える力を養う事が出来なくなってしまいます。
全てを質問形式で問いかけるわけではありませんが、指示としてキーファクターを与える場合と質問形式でキーファクターを与える場合を上手く使い分けましょう!
また、小学生年代などはトレーニング後にFeedbackの時間を設けると良いでしょう。
トレーニングを自分で考えて自分で行い自分で振り返るだけで終わらせるのではなく、第三者の客観的な視点の意見を取り入れると、具体的な改善点や良かった点が明確に分かり自分自身の成長にも繋がりますので、トレーニングを見てもらったり、ビデオ撮影をしてお互い評価し合う等出来る環境を作り出すことが大切ですね(^q^)
それでは今回はこのへんでっ!!
また次回もよろしくお願いします!!
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