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利に放って行えば怨み多し

目先の利益ばかり追うと関係者の怨みを買う。

2千年前の孔子の時代から現代社会でも、人々は競って利を求めて行動している。しかしそれは「利とは何か?」ということの根本、つまり「利の本は、義にある」ということを知らないためである。

したがって本当に利を得ようとするならば、「どのようにしたら義が行えるのか」という根本に立ち返らなければならない。もし、この根本に立ち戻らずに目先のことだけで行動すれば、他人だけでなく親兄弟にまで迷惑をかけ、ひいては本人のためにもならないような結果になるのである。つまり怨みを買うことが多くなる。

利は、他人の生活や、人間社会の幸福を求めることによって、初めて真の成果が得られるのであり、長期的な観点からとらえなければならない。そうすることで自然に、大利を得ることができるようになるのである。


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