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たかが1本の電話の積み重ねが1年後の自分を変えてくれた話

こんにちは。
けんしろう常務 です。 

皆さんのモチベーションを右肩上がりに。
それと少しのノウハウをお届けできたらなと。
僕の素晴らしい経験談をおつまみに。
明日から使えるテクニックをお伝えします。
3分で読めます。 

電話が本当に苦手な けんしろう常務です。

さて今回は、仕事をするうえで避けては通れない「電話」についてのとっておきの話題をもってきました。

【おっさんから徳川埋蔵金】

「誰が何を言うか」は重要ですが、それ以上に大切なものが存在します。

せっかく良いことを言っているのに響かない...
話し終わった後のモヤモヤ感..
むしろ若干イライラしたり...

電話をかける側の心情といえば
これを話したい!伝えたい!
聞きたいことがある!

時には謝罪の電話のような「頼むから電話に出ないでくれ」と叫びたくなってしまうネガティブな電話もありますが。
大抵はかける側の一方的な欲で電話をかけることが多いです。

同じ電話でも目的は様々。

僕が仕事をしている業界の主たる連絡手段は「電話」です。
メールでも可能ですが、細かな伝達事が多いため結局電話のほうが効率がいいため電話になることが多いです。

プライベートで家族や友人との電話でその後の人生が大きく左右されることはまずありません。
ビジネスの場面ではどうでしょうか。
たかが電話、されど電話。

社会に出てから何百本、いや何千本もの電話をかけてきました。
1日あたり20件~30件ほどの電話のやりとりをしていると思います。
大半がお客様へのアポや商談です。

メールで終わらせてもいいような事案でも僕はあえて電話をかけていました。
メールだと余計な文言は省き、必要なことしか言わないからです。

一方で電話の場合は、話の流れでお客様が近況報告やどうでもいいことをボソッと言ったりします。
電話でしか聞くことができなかったであろう貴重な情報です。

お客様のどうでもいいような発言はセールスマンの僕にとっては宝の山でした。
そして電話で聞いたお客様にとってどうでもいいような発言をしっかりモノにしてきました。

【実体験を発表していく】

ここからは具体例をあげて話します。

仮に電話口で、「奥さんとうまくいっていない話」をしてくれたとします。
その話をただ聞いただけで終わってしまっては、家で立場が危ういただのおっさんになってしまいます。

これはTMIと捉えがちですが実は宝の山。

奥さんの方にすぐさま連絡をいれて、
何も知らない程で機嫌を伺い、旦那様をたてます。
答えを知っていればトークの持ち運び方もスムーズになります。
うまく事が運べば仲介役という名の恋のキューピットとなり、商談の餌付けになります。

それがきっかけで前向きな検討に繋がり成約。
と、これはあくまでうまくいきすぎた例ですが。
要するにお宝はどこにでも眠っているんだよということです。

他にも例をあげてみます。

「最近、足を怪我して車に乗れないんだよね」と言われればすぐにお見舞いに行き、
クルマの見積書ももっていきます。

ここで重要なのはわざわざお見舞いにきたことを相手に認識してもらうことと、クルマの見積書はあくまでも冗談だよってことを認識してもらうこと。

僕が帰った後に、「なんだあいつは。足を怪我して運転できないのにクルマの営業をしに来やがったのか」と思われてはなんの意味もありません。
「電話でぽろっと話したなのにわざわざ見舞いに来てくれたのか。」と思ってもらうことが理想の展開です。

より良いのは「こんな状態でも見積書をもってくるなんて度胸があるな」とまで思わせること。

人間性を買ってもらい成約に近づけます。
以上のような一件があると、自分の人間性をアピールしたとともにお客様の頭の片隅には「クルマを買い替える」とまではいかなくても、商談自体への抵抗が薄まります。

人間は何事も突発的に起こることやイレギュラーな出来事は嫌います。
心の準備をさせる必要があります。

これで次からクルマの話をしても、あのときの恩があるからということで話を聞いてもらいやすくなります。

中にはこんなイレギュラーなケースもありました。

「最近、○○会社が大きい仕事が決まったみたいだよ」と共通の知り合いであり僕自身の担当顧客でもあるお客様の情報を漏らしてくれたりもしました。

儲かっているという事実さえわかればこっちのもの。
財布に余裕があれば気持ちにも余裕が生じ、欲深くなるのが人間の性。

申し訳ありませんがそんな方には僕の餌食になっていただきました。

電話の話からかなり逸れてしまいましたが、最終目標はここです。
セールスマンたるもの求めるものは情ではなく成約です。

極論を言えば、嫌われても成約してもらえればいいわけです。
※嫌わると損することの方が多いので注意

そんなこんなで僕は年間で10,000件近くの電話をこなしていく中でコツを見出してきました。

電話が転機となり良い方向に動いたことが多々ありました。
圧倒的な数をこなしていく中で圧倒的に質の良い電話を探し出しました。

【理想の展開を演出する】

これは一体どこで差がつくのか。
大きく分けて3つ。ご説明します。

可能性としてあげられるものをひとつずつ吟味していきましょう。

①話す内容
こちらから電話をかける場合に関しては会話の内容が予測できるので、会話の始まりから終わりまでのシナリオを事前にある程度は描いておきます。

盛り上がり具合やテンション次第でそこからアドリブで話を広げていきます。相手が楽しくなっちゃいさえすれば気づかぬうちに僕にそのまま食われます。


②話し方
相手の第一声に嘱目します。
相手のペースに合わせることを心がけていました。

「もしもし」が早口なら急いでいる/機嫌が宜しくないと察し、要点だけを話し長電話は控えます。
逆に「電話まってたよ!」と言わんばかりの温かみのある優しい口調だった場合はこちらも同じテンションと同じテンポで話します。

「同じような話し方」「同じスピード感」「共通の話題」といった、似ているところがあれば相手も安心し心を開き、聞いてもいない余計なことまで話してくれます。これまた餌食です。


電話をかけるタイミング
こちらが今回の記事で最も伝えたかった事であり最重要ポイント。

冒頭に申し上げましたが、電話をかける側の心情といえば
これを話したい!伝えたい!聞きたいことがある!
一人よがりで一方的な欲が原動力です。

電話をかけられる側の気持ちを考えてみましょう。
「お!けんしろう常務から電話だ!」とテンションが上がることは少ないでしょう。

仕事中の電話といえば厄介事やトラブルといった面倒なことが多いからです。
多いというよりそういったイメージが根付いています。

①「特に話すことないんだけどな」
②「うわ、今忙しいのに何だろう」
③「こんな時間になんだろう」
④「タイミングが悪いな」

こういったネガティブなことが多いでしょう。
①に関しては、電話にでてくれさえすれ内容次第で挽回できます。
問題は②〜④です。

ここを改善するだけで行く先が大きく変わります。
話す内容/話し方以上に気を付けていたことです。

【生活スタイルをハックする】


具体的にどう改善するか、どのタイミングで電話をかけるべきなのか。
以下3タイプの客層でご説明します。

⑴会社社長(中小企業)
⑵サラリーマン
⑶主婦

⑴会社社長(中小企業)

彼らは基本暇です。
忙しいのは心と月末くらいです。※例外あり
そして孤独であり寂しがり屋です。

会社社長というのは役職柄あまり周囲の人間から相手にされることが少ないです。特に社内の人間から。

そんな彼らはタイミングさえ間違えなければ簡単に仲良くなれます。

僕が気にかけていたのは、会社の「締日」と「決算月」です。

毎月訪れる会社の「締日」。お金の回収に時間をとられ心も体もシビアになっています。戦闘態勢の状態といえます。

「締日」の直前は避けるようにしていました。
ピリピリしている屈強な男にわざわざ自分から立ち向かっていくバカはいないですよね。

そして「決算月」
これは超重要です。

僕自身サラリーマンを辞めて初めて税金等のお金の流れを本格的に理解しました。雇われているうちはそんなこと考えなくてもやっていけますから。

というより日々の雑務が多すぎてそんなことまで頭がまわらないパターンが多いでしょう。

決算が近づくと年間を通した利益等、会社の財布事情が露わになります。
中小企業は利益を出してはいけません
税金地獄になり会社の財布を苦しめられるからです。

そうなってくると節税を検討します。
※利益がでている会社が前提

ペンや紙といった事務用品ではまかないきれないため、クルマで解決しようとします。
単価も大きければ高級車に乗れるチャンスなので話は早いです。

そういうわけで決算月を把握し、そこに向けた営業をすればお互いウィンウィンというわけです。

「クルマを買ってください!」というスタンスではなく
「あなたの会社の事情は把握していますので力になりますよ」と認識してもらうことがポイントです。

●締日の直前は避ける
●決算月に助っ人外国人になる


⑵サラリーマン

サラリーマンに関して言えば会社の売り上げや利益は関係ありません。
休みの確保と給料さえ払ってくれれば問題ありませんから。

「仕事が終わった瞬間」と「休日前の夜」です。

要するに、月曜に電話をかけられるのと金曜の夜に電話をかけられるのならどっちがテンションが高いかということです。

これから憂鬱な一週間が始まろうとしている時にいくら優良な話であろうと乗り気にはなれませんよね。

一週間やりきって今日は華金、明日から休み。
心のボルテージが最高潮なタイミングにかかってきた電話なら1オクターブ声が高くなるのは仕方ありません。

憂鬱な月曜だったらNO!と言っていたことも
目と鼻の先にあるビールを前にしたらYES!と言ってしまうかもしれません。

●憂鬱な月曜は避けろ
●華金を狙え

⑶主婦

子供の送り迎えや夕飯の準備。
旦那が返ってくるとまた仕事は増えます。
とにかく多忙です。

僕が気にかけていたのは「お昼時」です。

朝の子供送迎、旦那は仕事で夜まで帰らない、
お昼ご飯も食べてお腹も満足、
時間にゆとりができやすい時間帯です。

普段旦那から疎かな扱いを受けている前提で僕は電話をするので、
いつも会話の初めはなにかひとこと気遣いの言葉をかけていました。

女性は繊細なので労いの言葉には敏感で有難味を感じてくれます。
わんちゃんそのまま抱けます。
間違えましたごめんなさい。

●ターゲットは12:30~:1400

人それぞれ状況は異なるので、あくまでも確率論の話ですが
相手の生活スタイルを理解することで、同じ人間が同じ事を言っているだけなのに相手の応答が変わったりします。

たったこれだけの気遣いをすべての電話においてやったとすると
1年が終わるころにはとんでもない差が開いています。

1気遣い×10,000件の電話=10,000回の気遣い

すべて良い方向にに転ぶとは限りませんが、限りない可能性が秘めていることには間違いありません。 

そして僕はこの積み重ねを徹底した結果、微々たる実績を残しそれが認められ、新しいステージに旅立つごとができました。

欲張ることなく、目の前の仕事を確実にこなしただけです。
結局は、「努力をして継続し続ける」ことが功を成す最大の近道でありそれしか方法はないのです。

ウルトラCは存在しません。

本日もありがとうございました。

この記事を読んでくださったアナタが前向きな気持ちになり、人生のプラスになればと心から願っております。お互いがんばりましょう💪

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