エンジニア職種一覧

ITエンジニア職種一覧図鑑

「IT業界に転職したい、エンジニアになりたい」系の相談を月に2,3件もらう。そこで感じたこと。
エンジニアって言葉、超便利なんだけど広義すぎwという問題です。

一般的に考えるために「職人になりたいから相談させて」と言われたことを想像してほしい。職人って、パン職人?寿司職人?と思うのではないだろうか。

今回はWebシステム開発を前提として、完全に個人的経験と見解で分類しちゃいます。

職種一覧

1.ITコンサルタント
2.プロジェクトマネージャー
3.アーキテクト
 3-1.システムエンジニア
 3-2.データベースエンジニア
 3-3.セキュリティエンジニア
4.プログラマー
 4-1.フロントエンド
 4-2.バックエンド
5.テストエンジニア
6.インフラエンジニア
7.カスタマーサポートエンジニア

※Webシステム開発を前提
※進め方の工程に関しての解説は以下のブログ参照

ITコンサルタント

■工程・・・上流
■やること
ITを活用してお客様の真の課題を特定し解決策を導き出す職種。
時には会社の経営戦略からIT戦略を考え、中長期計画を立案することもある。
(1)現状課題ヒアリング
(2)根本原因分析
(3)解決策立案
(4)投資対効果予測
主に上記4つのスキルが求められる。
特に根本原因を特定して、解決策を提案できるITコンサルタントは重宝される。時には一時解決策と、根本解決策を並行しながら実施するなど状況に応じての判断が迫られる。
後述するプロジェクトマネージャーの役割をITコンサルタントが兼務するケースも多い。

プロジェクトマネージャー

■工程・・・主に上流、全行程進行管理、納品時
品質・予算・納期をコントロールしながらチームをゴールに導く案内人。
企画構想から要件定義で詳細化を行い、予算と納期スケジュールをお客様と調整して成果物として管理する。またプロジェクトメンバーをリードすることも重要な任務である。
(1)マスタースケジュール
(2)プロジェクト体制図
(3)要件定義書
(4)全体進行管理
(5)メンバーフォロー
決められた要件、予算、スケジュール内で確実にチームをゴールに到達させる。これがプロジェクトマネージャー(PM)の最大ミッションだ。
プロジェクト全体を通して関わることが多いが、主に上流工程に負荷が集中しており、下流工程になると仕事量は徐々に落ち着いていく。リリース前後になると、最終確認タスクが発生する。

アーキテクト

■工程・・・主に上流
アーキテクトの日本語訳は設計士であり、主に設計部分で活躍するエンジニア。専門性を深く問われる。狭く深く特化した領域での知識と経験が必要となることが特徴である。システムエンジニア、データベースエンジニア、セキュリティエンジニアなど、どの領域に知識が深いかで呼び名が変わる。
(1)設計
※可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジーの非機能要件をTPOに応じて設計
(2)管理
(3)運用
大型プロジェクトでは、さらに統括アーキテクトを配置することで、システム全体を最適化する役割が発生することもある。

プログラマー

■工程 主に下流
プログラミングを通してモノづくりを行う職種。これまでの工程で設計された内容に従い、動くモノを組み立てていく。
(1)プログラミング
(2)他者レビュー
(3)単体テスト
アーキテクトやテストエンジニアと兼務するケースも多い。
サーバーサイドよりのバックエンド開発者と、端末よりのフロントエンド開発者で役割が異なり、プログラミング言語も別々のケースが多い。

テストエンジニア

■工程 下流
形になった納品前のシステムをテスト(検品)するエンジニアである。私は新人時代に、このテストエンジニアからキャリアをスタートさせた。
テストは多岐にわたる種類があるがあり、主に以下のテストに集約される。
(1)全パターンテスト(網羅性検証)
(2)シナリオテスト
(3)高負荷テスト
(4)デグレードテスト
自分自身がITエンジニアとして物心ついた領域がここなので、特に思い入れが深い。そしてテストも奥が深い。品質を高めることも、UI/UXを高めることもできる。とてもやりがいのある職種だと思う。

インフラエンジニア

■工程 全行程
安定的にWebサービスが提供できるようにインフラを構築・管理・運用するエンジニアである。
最近だとAWS(Amazon Web Services)、GCP(Google Cloud Platform)といったクラウドWebサーバーが主流である。
Webサービスの最大アクセス数から処理能力を設計したり、日々のデータ量を予測する。そこから、CPUが高負荷になったり、データが溢れたりを未然に防止するため監視して事前警告する仕組みを構築する。
バックアップ、災害対策もインフラエンジニアの領域である。ちなみに私は新人2年目にこの職種を1年間経験した。

カスタマーサポート

■工程 リリース後
リリース後にシステムを安心安定してご利用しただけるようサポートする職種。お客様からの質問、使い方QA、不具合問合せなど多岐に渡る。
そのため、システムの幅広い知識と経験および全体的な視野が必要となる。トラブルシューティング能力を求められ問題を切り分け何が原因なのかを特定するスピードが重要だ。お客様とも直接やり取りすることが多く、コミュニケーション能力が問われる。
リリース直後はプロジェクトマネージャーが兼務するケースもある。

最後に

IT専門用語がかなり多くなった職種一覧となった。皆様ご理解いただけただろうか。IT専門用語を解説するニーズはないだろうか。コメント欄で教えていただけるとありがたい。

参考サイト

マイナビに、さらに職種が詳細に記載されているサイトを発見した


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