振付家、篠原憲作

アメリカと日本を拠点に活動する振付家。メディアを超えてアートと人を繋ぐkotorimo…

振付家、篠原憲作

アメリカと日本を拠点に活動する振付家。メディアを超えてアートと人を繋ぐkotorimomo代表。2017年ハークネスダンスセンター、2016年国際交流基金など多数受賞。現在、米カリフォルニア芸術大学大学院修士課程(振付)にて社会におけるパフォーミングアーツの持続性を研究。

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【アートの支店 #04】 アートのテイギを広げる:「状況を観察する」の巻

「必需品ではないアート」を考え直す 「アートなんて必需品ではない」というのが口癖でした。しかし周りの人と話す中で、またコロナの中で自分のやってることを問い直す中で、果たしてそれは本当なのか、もう一度考え直し、もう一度発信しなおそうと思っています。 実は僕だけではなく、他のアーティストたちからも「アートは必ずしも必要なものではない」という言葉が聞かれます。これは食べ物や住居や、人間の生活に関わる産業と比較してアートは生活に直接的に関わるものではない、という意味で確かにそう「か

    • 【アートの支店 #03】 STAY HOME

      今日は現在制作中の無料配布ポスター『STAY HOME POSTURES』について紹介します。 このコロナ禍の自粛中、たくさんの時間を家で過ごさなければならなかったと思います。日々の生活のリズムも変わり、以前は行けた場所に行けなくなったり。運動量が減ったり、体も凝ってるのではないでしょうか?そして僕たち舞台関係者も公演やプロジェクトがキャンセルになりました。でも、こういう状況でもなんとか創作を続けたい、人々のダンスとの関わりをつくりたいという想いが僕にはあります。自粛生活を

      • 【アートの支店 #02】 伝えるということ

        先日、あるダンス関係者のインタビュー配信を見ていました。このコロナ禍の中でも、ダンスが進んでいくために、アーティストが作り続けていくためにという主旨の配信だったのですが、僕は既視感とモヤモヤを感じながら見ていました。この手の話によくあるように、「日本には自由に作る場所がない」というところから始まって、そういう場所を作っていこう、横のつながりやポジティブなアイデアをどんどん生み出していこう、という流れなのですが、それを見ていまひとつポジティブになれない僕がいました。僕は途中から

        • #01 NOW (English)

          It has been 12 years since I moved to the New York City in 2009 to pursue artist career. This year, I am working on several projects, including performance "joe" (premieres at JACCC, Los Angeles), "Good Bye" (premieres at JACK, Brooklyn), a

        【アートの支店 #04】 アートのテイギを広げる:「状況を観察する」の巻

          【アートの支店 #01】 いまを考える

          2009年にアートの道に進むべくニューヨークに渡り、渡米12年目になりました。今年はロサンゼルスでパフォーマンス作品『joe』(ロサンゼルスJACCC初演予定)『Good Bye』(ニューヨークJACK初演予定)、即興ワークショップ『PLAYGROUND』の開催、世界各都市で無料配布する身体遊びポスター『TAKE FREE POSTURE』、付箋を使ったインスタレーション『FREEDOM OF EXPRESSION ことばをあつめるプロジェクト』、Facebook Live

          【アートの支店 #01】 いまを考える