勝つために必要なこと

初めまして、ケンポンと申します。                  2019年1月から約20年ぶりにポケモンカードに復帰し、今では子供達と一緒に対戦を楽しんでいます。 

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10月25日のポケモンカードシティリーグに参加してきました。結果は38人中11位とまずまずであり、昨年初めて参加したシティリーグでは68位と散々な結果だった為、チャンピオンシップポイントも25ポイント貰えた事もあり、満足感はありました。 しかし、夜眠りにつく前から予選最終戦での判断ミスが蘇り、なかなか寝付くことが出来なかったので、今回は大会の記録と共に何があったのかを書いていきたいと思います。      これは仲間内での対戦や練習ではなかなか経験できない事でした。

1 今回握ったデッキとその理由

今回自分が握ったデッキはモクロー&アローラナッシーGXボルテージビートのゴリランダーを主軸としたデッキです。 昨今のポケカでは「三神ザシアン」や「ムゲンダイナ」、「子ズガ」が台頭しており、それ以外にもVMAXポケモンの中にはTAGチームGXのポケモンを一撃で倒せる可能性を秘めているポケモンが多いので、「強いのは解るけど、それを握る勇気はない」と言った言葉を何度か頂きました。実際にその考えは間違っていないと思いますし、安定感を求めるなら現状で一番使用者の多いデッキを使うのが良いとも思います。 ただ、本当に安定感を求めるのならミラーマッチが発生する確率が低いデッキを選択するべきだと自分は思っています。   極端な話、三神ザシアンのデッキは対戦開始前のじゃんけんで勝敗が決まるなんて事も考えられますし、運の要素を一つでも減らしたいと考え、モクナシのデッキを握ることを考えました。                「だからなんでモクナシなの?」って理由ですがいくつかあります。  

①環境にもっとも多いザシアン系のデッキに不利を取らない。      これが一番の理由です。特に三神ザシアンの場合、いくら後攻1ターン目のオルタージェネシスが強くても、必要なカードの多くをトラッシュしなければならない場合が多いので、安定を取るなら三神側は先行を選びます。  それに対し、モクナシは絶対に後攻を取りたいデッキなので、もしジャンケンに負けても不利にはなりません。 ルカメタも基本的に先行を選ぶので問題はフルメタルウォールのダメージ軽減ぐらいです。          どちらにも共通するのは先行2ターン目で打たれるGX技があまり恐怖の対象にならない事。攻撃開始のタイミングが3ターン目以降になる場合が多い事にあります。 攻撃を受け始めたタイミングでこちらが追加効果ありの「トロピカルアワーGX」を打つことが出来れば、最低でも1ターンは動きが止まるので、たいていの場合は押し切ることが出来ます。もちろん、そこにたどり着くための準備や工夫もありますが、適当に組んだモクナシデッキでも勝てるプランは十分に取れます。

②CL横浜で活躍していたセキタンザンにめっぽう強い          「セキタンザンのせいで弱点を突かれるムゲンダイナが数をへらした」 「ピカチュウ使いたいのに何で直前の弾でセキタンザン出すんだよ!」  「子ズガだとセキタンザン1匹は落とせても2匹はきつすぎる」     「なんか1週まわってザシアン環境に戻ったな」            「ザシアン高杉w ワロタwwww」                 なんて話をあちこちで聞きました。 実際にシティ直前までで出たジムバトルでザシアン系のデッキを見なかった日が無いので、一番多く対戦する可能性があるデッキの対策と、次に多そうなデッキを楽に倒せれば勝率が上がると考えました。 実際のシティでは上記のデッキは想定通り数が少なかったのですが、同時にセキタンザンにもあたりませんでした。 しかし、セキタンザンと対戦した経験からすると、かなり事故ってゴリランダーをたてられない状態だとしても勝てるのではないかと感じました。

③台頭してきたマッドパーティに強い                 モクナシのデッキはCL横浜以前から使うつもりでいましたが、CLにてマッドパーティが活躍したことにより追い風が吹いたと思っています。 現状モクナシで一番対面してつらい子ズガがマッドパーティに弱く、子ズガの数がさらに減ると考えました。 加えてモクナシデッキは相棒の「フシギバナ&ツタージャ」の特性「かがやくつる」でベンチに居座るポットデスやデデンネGXを引っ張れたり、「ソーラープラントGX」で相手全体に50ダメージを与え、進化前のヤバチャやホルビーをまとめて倒すプランも取れるのでかなり強いです。しかも「ソーラープラントGX」はめったに使われないため、テキストを覚えてない人も多く、無警戒な場合もあります。3エネで打てるのも優秀で、場に出す→バトル場に交換で出す→ボルテージビート→手貼りで不意打ちも可能なので、一気に盤面をひっくり返せる可能性も秘めています。

④炎対面でも後攻が取れればワンチャンある              ワンチャンあるだけで勝てるとは言っていない。しかし炎対策のカードが4枚ほど入れてあるので、これらをうまく後攻1ターン目で展開できれば他のデッキでマルヤクデやレシリザと対面するのとあまり変わりません。一応 子ズガの対策もありますが、こちらが順調に回ったうえで、相手が2ターンほど出遅れてようやく勝ち目が出る程度です。しかし上記②、③の理由により大会中4~5戦の間で1戦あたるか当たらないかの確率だと考え、対面したら事故だと思う事にしました。

長くなりましたが、以上がモクナシゴリランダーデッキを握ろうと思った理由になります。

2 実際のマッチアップ

1回戦 ラプラスVMAXデッキ 6-4 勝ち (後攻スタート)

初手で手札にバチンキーが2枚あった為、スーパーグロウが打てず事故り気味でしたが、相手の方がそれ以上の事故を起こしており、4ターン目までラプラスが姿を見せなかった事により、ゴリ押して勝利。 しかし、ウォッシュエネルギーの効果を忘れて追加効果ありのトロピカルアワー打ってしまったりとミスもあり、相手の周りが良ければ負けていた可能性もあり、反省点の多い内容でした。

2回戦 三神ザシアン 6-2 勝ち (後攻スタート)

先行2ターン目でオルタージェネシス、3ターン目でアルティメットレイを打たれるが、後攻3ターン目で追加効果ありのトロピカルアワーを決め、相手の準備が整う前にゲームを決める。 大戦終了後に話を聞いたところ、タッグチーム対策の元気のハチマキがデッキに入ってらしく、それを引かれていたらこちらが負けていたので、見た目のサイド差よりもギリギリの戦いでした。

3回戦 インテレオン 6-4 勝ち (後攻スタート)

初手からインテレオンにエネルギーと望遠スコープが付き、ベンチの展開も理想的だったのでこちらは必要最低限のポケモンのみ展開し、2体目のGXやVポケモンはギリギリまで出さないようにしました。 トロピカルアワーを打つ対象を倒すことが出来るインテレオンVMAXかモスノウにするか悩んだ結果、エネ加速を断つ選択をしました。 結果サイドレースは一時的に遅れましたが、何とか巻き返して勝利できました。

ここまでで3連勝しており、チャンピオンシップポイントがもらえるのはほぼ確定。決勝トーナメントに行けるかは対戦の結果次第でしたので欲が出てきていたのは間違いないです。 そこで事件は起きました。       事件と言うには大げさかもしれませんが、今後同じような経験をする方が いるかもしれないので、詳細を記載したいと思います。

3 予選最終戦での出来事

まず、マッチング相手が判明した状態で自分が置かれていた状況ですが、 3戦して3勝していたのは自分を含めて5人いました。そして、その5人の中で一番オポネントが低いのは自分でした。 三戦目の対戦相手が2勝同しでなかった為にオポが低く、4戦目の相手も3連勝してきた方では無かったため、負ければ決勝トーナメントに行けないと言う考えが頭をよぎりました。さらに、予選の5回戦目が発生する条件が全勝者が3名以上いる事。つまり自分の勝敗が予選追加の有無を決定させる状態となっており、「勝ちたい」と言う欲がより強くなったタイミングでした。           上記の状況は相手の方も理解しており、「勝って予選を4戦で終わらせたい」と言っていました。                      

4戦目 小ズガ (後攻スタート)

相手の初手はジラーチで後ろにウッウV、炎エネルギーをウッウに貼った事により小ズガと判断したのですが、その後クイックボールでのデッキサーチで問題が起こりました。 おそらくサイドに炎の結晶や火打ち石などの重要パーツが落ちていたのでしょうが、山札確認と手札の確認を繰り返し、3分ほど何も進まないまま時間が経ちました。 さらに、デッキのカットもかなりしつこくやっていたので、さすがに痺れをきらし「申し訳ありませんが、速度を上げていただけませんか?」とお願いした所、相手の態度が明らかに変わりました。 その後は一言もしゃべらなくなり、シャッフル後に3つに分けた山を選んでもらう際にも指をさすのみ、それでいて長考は多く、25分の対戦時間のうち、3/4は相手にとられました。 最終局面で小ズガにモクナシをとられ、残りサイドが2となりましたが、こちらのベンチにはフシギバナ&ツタージャがエネ付きでいる状態でシェイミで小ズガを倒し、残りサイドは2枚となっており、どちらが勝ってもおかしくない状態でしたが

結果として対戦時間内に試合は終わらず4-4で両者負けとなりました。 

試合直後に相手の方が言った「そちらがバナツタを前に出してくれれば対戦時間内に終わったのに」というセリフが眠りにつく直前に思い出され、その後色々なことが頭をめぐりました。

「そもそもアンタが大量に時間使ったから間に合わなかったんじゃん」と言うのが当然最初に思うことではありましたが、その後、その考え方自体が今回最大のプレミだったなと思うようになりました。

知っている方も多いとは思いますが、オポネントは対戦終了時に勝者と敗者が決定し、負けた場合よりも両者負けになったほうが低くなります。 実際に予選終了後の順位を確認した所、3勝以上が11名いて、自分がその中で最下位となっていました。 

「両者負けは絶対にしないほうが良い」それはわかっていたのに

・3勝者の中で最もオポが低かった

・捨てようと思っていた小ズガ対面で有利状況が発生した

・相手の態度が悪くなったこともあり、「勝ちたい」ではなく      「負けたくない」と言う思いを抱いてしまった

上記の事が頭をよぎり、「投了する」の選択をする事が出来ませんでした。

4 おわりに

今回の対戦で学んだこと、それは

より勝つためには負ける事が必要な場合もあるという事。

もし、あのタイミングで投了ができていれば決勝トーナメントに残れたかもしれない。 その考えを冷静に見つめ直すことが出来ただけでも、大きな収穫かもしれないし、今後同じ状況になっても対処ができると思います。

もし、この記事を読んでくれた方が同じ状況に直面した時、       冷静な対応が出来ることを願います。

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