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転職によってもたらされた変化〜vol.1

たまには投稿をと思い、PCに向き合った物臭太郎です。
折角買ったMacBookAirですが、現状全くもって使いこなせていないため、グダグダしたい気持ちを抑えつつ、キーボードを打っておりますが、やっぱりUIがごちゃごちゃしていて分かりづらい感じです笑
気長に使っていきたいと思います。

さて、タイトルの通り、某大手金融機関を速攻退職し、名前も聞いたことのないようなベンチャー企業に入った私が、転職してからの2年弱で変化を感じた部分について、記載していきたいと思います。
vol.1と記載したのは、まずはなぜこの会社を選んだのか、から書きたいと思ったからです。それでは、よろしくお願いします!

まず会社を選んだ理由ですが、転職の際に、何を軸にしたのかをしっかり書きたいと思います。
転職活動の際に大事にしていたことは、「これまでの人生でやりがいを感じていたことに近い感覚を得られるか」でした。よって、仕事を決める際に大事にしていたことは、
1.育成に携われること
2.組織で活動ができること
の上記2点で、そのまま転職活動時の面接の時にも話していました。

それぞれについて、なぜそんな風に思っていたのか、そのルーツを辿りたいと思います。大学4年生の頃のラグビー部の副将としての活動が、かなり影響しております。

当時の僕はラグビー部の副将として、チームをマネジメントする立場にありました。新チーム発足時、「如何にしてチームを強くし大会で勝ち進むのか」をずっと考えておりました。ただ、これは想像以上に障壁が多く、早々に挫折したのを覚えております。理由を話したいと思います。


僕の代は実はタレント揃いで、1、2年生の頃からレギュラーとして最前線に立っていた人間が多く、「お前らの代はかなり良いところまで行くだろう」と将来を嘱望されておりました。

しかし、タレント揃いであることが逆に弱点でもあったのです。
それぞれの個性が強すぎるあまり、統一した意見が出来上がることはただの一度もなく、思い思いに自分のスタイルで練習や試合に取り組むことが多買ったのです。
合宿が近いのに怪我を理由に練習に来ず、さらにはSNSで競馬に行っていることを投稿したり、試合でAチームの試合が終わった後は自分の番は終わったというばかりにあぐらをかいて試合を談笑しながら観戦しているなど、運動部として正しいあり方ではなかったなと思います。後輩たちにも恥ずかしい姿を見せてしまったなと今でも後悔をしております。

「後悔」という言い方をしたのは、正しくないその状態に対し、是正する動きを行うことが出来なかったからです。ほんとに、人生をやり直せるとしたら、もう一度この時に戻りたいと思います。
何度か注意喚起したことはあるのですが、どことなく「お前に言われたくない」という雰囲気を感じてからは、彼ら彼女らに対して強く言えなくなってしまいました。
これからの長い社会人生活、同じようなことがあった時にしっかり是正できるのか、これはこれから長い時間をかけて考えて行こうとは思いますが、当時の僕が何を思ったか、、、それは、「後輩を強くすること」でした。

同期との関係性に悩みを抱えていたこと、そして肩の脱臼と腰のヘルニア(2箇所)を患ってしまったことで満足なパフォーマンスが残せなくなってしまったことから、自分の存在意義を未来に残したい、そう思うようになったのでした。

およそ体育会とは思えないような最上級生の姿を見てガッカリする後輩もたくさんいたかもしれません。自分も含めただらしない最上級生は、部活を引っ張る権利は確実に無いと思い、せめて、彼ら彼女らが部活を背負う際、100%のパフォーマンスを発揮できるよう、副将としてのやりがいをそこに持って行こう、そう決意しました。

では、何をやったかですが、「若いメンバーを積極的に試合に出すこと」「若いメンバーととにかく仲良くなること」の2点でした。小さい頃からいくつかスポーツをやってきましたが、ラグビーというスポーツは最も人間性が色濃く出るスポーツでした。
従い、練習や試合などの各種活動を通して、人間として飛躍できるものだと思っておりました。

故に、多少実力が劣っていたとしても、実戦に出せばめきめきと成長を遂げ、先輩たちを追い抜くと信じて出場の機会を与えました。
全員と言うわけではありませんが、しっかりその機会を捉え、非常に頼もしい存在になってくれたプレイヤーもいました。今これを書きながら、泣きそうになってくるレベルです。
時には声を荒げたり、不甲斐無いプレーをした人間を後半で替えたりなど、慣れないことをしたこともありましたが、みんな立派に大きくなってくれたと思います。
後輩たちがどのように思ってくれているかは分かりませんが、自分の中では確かに、やりがい、生きがいを感じられた時間でした。

また、出場機会を与えるだけでなく、彼らと親睦を深めることも、大事な要素と思っておりました。
と言うのも、自分が下級生の頃は、「上級生は怖いもの、気を使うもの」と認識をしており、それでは成長機会の喪失に繋がってしまうと身に染みて感じていたからです。
自分が下級生の時は試合に出してもらっても、先輩に気を使った縮こまったプレーをしておりました。さらには、「自分だったらこうするのになぁ」というプレーがあったとしても意見することなく、ただただ流れに身を任せることもよくありました。結果、消化不良になることも結構あり、「自分が上級生になった時には、後輩にこういう思いはさせないようにしよう」とぼんやり考えていたのを覚えております。

ですが思った通り、副将という立場は、ちょっと近寄りにくい存在だったようでして、後輩の方から自分にコミュニケーションを取ってくるシチュエーションは少なかったです。
なので自分でなんとかするしか無いと考え、一番信頼のおける1個下の後輩と、「めっちゃあいつらと飯を食おうぜ」という計画を立てました。しかも、外食ではなく、家鍋です笑
当時4年生で殆どの単位を取り終えていたこともあり、大学に行く必要はほぼなかった(1個下の後輩は大学には行かなきゃいけないのに全然行ってなかったのは置いておきますが)ので、時間はかなりたくさんありました。
日替わりでメンバーを変え、大体4人ぐらいで鍋を突っつく日々を送り、最初は緊張気味の後輩たちも徐々に打ち解けてきて、それに比例して、試合や練習の合間に意見を言ってくれるようになりました。


心理的安全性を感じられる組織は、スポーツでもビジネスでも強いと言われておりますが、まさにそれを感じました。これを経験できた後輩たちは、将来絶対強くなれる、僕はそう確信することができたのです。

ただ、現実としてはやはり、経験が劣る若いチームである僕の代は、過去数年間の中では最悪に近い戦績でした。
「もっとうまくやりたかった。うまくできていれば強いチームを作れたかもしれない…」という思いがこみ上げ、引退の決まった試合後は、情けないことに号泣してしまいました。

ですが、こんな頼りないリーダーを慕い、付いてきてくれた後輩たちには感謝してもしきれません。
彼らと過ごした日々が、転職活動時のしっかりとした「軸」として成り立っており、今でもその経験が自分のビジネススタンスにも存分に生かされており、後輩たちを育て上げるつもりが、逆に育て上げられてしまいました笑

「転職によってもたらされた変化」というタイトルなのに、おっさんがただただ部活の経験を振り返るという奇妙な構造となってしまいました。
ただ、世界を舐めまくっていた自分が1社目を退職し、現実を見た時、この時の経験があったからこそ、満足のいく転職活動をすることができたと思っておりますので、決して外すことのできないエピソードです。

その時の経験があったからこそ、大企業の教育や育成に携わることのできる今の仕事を選ぶことにつながりました。

次回は、転職した直後、苦しかった時を振り返りましょうか。仕事も筋トレや部活と一緒で、苦しい経験がその後の飛躍につながります。
3ヶ月で大手企業を辞める人間の意見なので、参考にしたい方だけ、見ていただければ幸いでございます。

ではまた!😊

p.s.
これ書いてて強く思いました。早くコロナが落ち着いて、後輩たちに会いに行きたい。。