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オレはS•J

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オレは、S・J

オレは、偶然潜りこんだ大学の授業で
タイポグラフィーの美しさに感銘を受け

後にそれがコンピュータ会社を
作る美意識として役に立った。

人生とは何がどう結びつき
どんな結果を生むのかがわからない。

今までやってきた点と点を
結べば線になる、
いわゆるドットコネクティングだ。

経営者やインフルエンサーに
なればみんなすぐに言いたがる言葉だ。

私のやってきた事には
大きな影響力があると自負している。

私服を固定すれば
みんなも私服を固定化した。

私が東洋の精神を輸入すれば、
みんながこぞって禅をやり始めた。

コンピュータにたった1つの
りんごマークを貼り
りんごを強調すると
ミニマリズムの精神も普及した。

私が動けば世界は動く。

まぁ順番で言えば、



GAFA

カリフォルニアの企業

欧米のスタートアップ企業

各国のスタートアップ企業

各国の中小企業

こんな風に私の習慣や思考が
普及していく。

例えば
私が五感を鍛えよう、
感触を敏感にして脳を改善しようと、
裸足で外出するようになれば、

3年以内に
各国の中小企業ステージまで
この思考は普及するだろう。

私は今、自分のインチキのような
思考や習慣がどれぐらいのタイムで
最下層ステージ(各国の中小企業)まで
普及するのかのタイムアタックレースを
楽しんでいる。

もう富を満たして、

マインドを満たし、

次はこのような子供心を
満たすのが我々の新しいライフモデルなのだ。

この点では
イーロンや、ビル、ベゾス、ザッカーバーグ
そしてペイジもみんな共通の認識だ。

我々は夜な夜な高級ホテルに
集まって誰が新しい子供心溢れる
習慣や思考を最下層ステージまで
最速タイムで普及させられるかに
ついて、熱く楽しんでいる。

今イーロンが普及させた、
習慣「毎朝天井に鼻糞をつけて出社しよう」が最速タイムだ。

これは最下層ステージに
到達するまで僅か8ヶ月だった。

大学の研究チームに
「鼻糞を天井につけて家を出ると、鼻糞に
監視されているような感覚になり
意思決定力がアップする」と論文を書かせた。

8ヶ月はすごい記録だ。

私を含む偉大なCEO達が
ウンコの絵を観て笑う子供の如く
目がバキバキになるまで爆笑した。

私が先日普及させようとした
習慣「眠る時目をつむるな」は
自信作だったが、

カリフォルニアの企業ステージで
伸び悩み、消滅した。

すぐさまインチキだという事を
証明する科学的エビデンスが各方面から
発表され、私の習慣は打ち消された。

私は健康と結びつけてしまうきらいが
あるから、すぐにバレてしまうようだ。

その反面イーロンは
豪快な事を言うもんだから
8ヶ月という爆発的記録を打ち立てられたのかもしれない。

そんな中ザッカーバーグが好調だ。
「1日10分スライディングでお金が貯まる」が爆発的に広まっている。

最下層ステージ一個前まで
なんと4ヶ月で到達してしまったのだ。

だが、ここから
最下層ステージに浸透するまでに
苦戦しているようだ。

暖かく見守って行きたい。

実際に我々も講演会や卒業スピーチの場で
スライディングを乱用し、
習慣定着の応援をしている。

そんな時

自宅にジェフの経営する
配達会社から頼んでもいない
ベストセラー本が届いた。

イーロンからだ。

??

中を開けると
「さぁ鼻糞を天井に張ろう、最先端科学で読み解く驚きの新習慣!」

私はその本を
頭上に上げ、手首のスナップを利かせ

宙へ放った。

その分厚い本は綺麗な弧を描き

ストンとゴミ箱に吸い込まれていった。