元気度アップキャンペーン

神應知道 (新町クリニック健康管理センター)

みなさん、こんにちは。

いつもこの原稿をお読みいただき本当にありがとうございます。

本連載は、『出会い+深い縁=邂逅』、病気を減らし、元気を増やす医療者を「トータリスト」と定義し、私のみならず、クリニック全体がチームとなってお客さんの病気減らしと元気増やしができるようなチーム「トータリスト」を目指し、

1. チーム「トータリスト」としてのサービスの拡大

2. チーム「トータリスト」としての職員の意識変化

3. 新町クリニックからの情報発信を通じて、新町ブランドの確立

4. 職員の家族、地域の企業、地域の住民とのつながりを通じて後生の育成

5. 青梅市に住んでいると健康になれるという街づくりの実現

の5つをやっている日々の活動から読者の皆様に何か得てもらえたらという想いで掲載していただいています。

さて、今月は、我が社でやっている元気度アップキャンペーンのことをお話しさせていただきますね。しばしお付き合いください。

1.「何故元気度アップキャンペーンなのか?」

そもそも我が社は健康管理センターです。健康は病気と元気の調和なので病気減らしと元気増やし、まさしくトータリストの活動が必要です。そこで考えたのですが、我が社の職員は来ていただいたお客さんの健康管理をさせていただいているわけですが、病気減らし、元気増やしどちらがやりやすいのでしょうか?

様々な視点があるとは思いますが、私の意見は次のようになります。病気減らしのキッカケは異常値があった時にできますが、実際に病気を減らすためには、お客さんが精密検査に行ったり、治療に行ったり、生活習慣に対する介入をしたりしないとできない。つまり「チームトータリスト」の職員のメインの仕事は病気減らし≪元気増やしになるということです。そこで職員がお客さん、チームの仲間の元気が増えるような介入をみんなで考えてやっていきましょうという事でキャンペーン化しました。

2.元気度アップキャンペーンの方法

まず、1年前の7月の暑気払いで近くの酒蔵見学にバスで行きました。その後、多摩川の渓流を見ながら上記内容を参加者で分かち合い、宴会してオープニングと考えましたが実際は。。。

奥多摩の渓流の景気の良さ、おいしそうな料理、のどを潤したいという欲求に勝てず、その場はちょっとだけ元気度アップキャンペーンをやりますという話をしただけで美味しく楽しい時間を過ごすことになりました(笑)その後、スライド2-5のように我が社の院内健診、外来業務を細分化して、毎週時間を決めて集まった職員でその部署でこうなったらもっとお客さん、職員の元気が増えるよねという介入を考えてもらい、紙に書き出し、終了後に整理して、その部署の所属長にプレゼント。そのネタを参考に改善をしていきましょうと言う事にしました。

そして、10個、30個、50個改善達成毎にその部署のスタッフ全員で食事に行っていただく特典を付けました。例えば、院内健診だと営業、準備、予約、受付、着替え、測定、採血、眼底検査、心電図、レントゲン、内視鏡、バリウム、超音波、診察、結果説明、読影、読影処理、結果管理、資料の整理などに細分化でき、外来業務であれば、受付、採血、待合室、血圧測定、問診、診察、検査、処方、会計、薬局、総務、医局という細分化ができるので、今回は、院内健診の結果管理です。

という感じで集まった職員でグループに分かれて意見を抽出しました。

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3.元気度アップキャンペーンを1年間やってみて今後

一番進んだ部署で改善30個を超えた部署があります。その報告を聞いていると主語が私、私の部署がという姿勢からお客さん、新町クリニックという姿勢に変わっていると感じます。まだまだ部署により温度差はありますが、1年前と比較すると素晴らしい変化だと思っています。今後は、どんな介入をしてどんなふうに変わったかをほかの部署にも見えるような仕組みを作成し、進んでない部署もやらないといけないような雰囲気になるような仕掛けをしたいと思っております。

さらに部署だけでは、改善しにくい部分を、所長直轄の有志の部署を結成し、課を超えてス

ピーディーに改善できるような仕組みを開始しました(アテンダント準備室)。この話ももう少し進んだら皆さんと共有したいと思っております。

このような介入を一緒にやっていける仲間がいることに日々感謝です。自分たちが変わることで、お客さん、仲間が喜んでくださる笑顔を見られる仕事って素敵ですよね!新町クリニック健康管理センターの所長になってよかった、「チームトータリスト」最高です。のろけ過ぎだよねという声が聞こえてきそうなのと、今月はスライドでページ数が多くなるのでこの辺で終わりにしたいと思います。では、ごきげんよう!


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