フラクタさんがグループジョインする背景と意味について

本日(2021年12月17日)、IRにて発表させていただきましたが、このたび、資本業務提携を通じてフラクタさんがフィードフォースグループ(以下:FFG)にジョインする運びとなりました。
またまた強力なパートナーに恵まれて嬉しいかぎりなのですが、ここでは、フラクタさんとFFGが一緒になった背景や、今後やっていきたいことを僕側の視点からお話したいと思います。(フラクタ河野さんには、河野さん側視点から別途noteを書いていただいています)

一緒になる背景

ご存じのようにフラクタさんは、ブランディングの領域で強みを持ちつつ、早期からShopifyのエバンジェリストとして国内でShopify関連の情報発信を精力的に行われています。多くのShopifyおよびShopify PLUSサイトの構築実績を持つ企業でもあります。
一方で我々FFGは、先期より遅ればせながらShopifyの大きな可能性に気づき、多くのShopifyアプリをリリースする一方で、App Unityというアプリ企業と構築支援企業のアライアンスネットワークを作り、国内のShopify環境を盛り上げる基盤づくりを行ってきました。

我々がShopifyの可能性に惹かれた一番の理由、それは「思想」と「アーキテクチャ」です。
フィードフォースは、創業時からデータフィードやAPIという、システムとシステム、ノードとノードをつなぐ仕組みをサービスにすることで、ゆるやかなデータ連携の生態系を作っていくことを過去10年以上にわたって一貫してやってきました。その企業活動の延長線上として、Shopifyのようにアプリやサービス、そしてSNSが連携することで、柔軟なコマースシステムを作ることができるコマースプラットフォームにたどり着くのはとても自然なことでもありました。

参考:独自進化を遂げた日本の定期通販は国産アプリで Shopifyアプリ『定期購買』リリース記念対談

加えて、Shopifyのようなノーコードでシステムの構築と拡張ができるような仕組みは、我々の「働くを豊かにする」というミッションと非常に親和性が高いです。
ECや実店舗の運営者さんが日々やらなければならない業務は多岐にわたります。ただでさえ忙しい中、システム開発やSNSとの連携にできるだけリソースを割くことなく、販売する商品の開発や顧客とのコミュニケーションに時間を使っていただける、そんなコマースシステムは我々のミッションの実現とも直結しているのです。

そして、驚くべきShopifyの機能開発のスピード!!最近発表された、越境ECをサポートする仕組み、モールを構築できる仕組み、表現力を持ったヘッドレスECを簡易に実現するHydrogen、ERPシステムとの連携など、それぞれの機能だけで、大きなマーケットが創出できる可能性をもち、本当にワクワクできるプラットフォームです。

また、そのコミュニティも大きな魅力です。多くのステークホルダーが力を合わせながら、連携しながら一緒に国内のマーケットを作っていく、そんな形が実現できていると思いますし、我々もその一端を担えていることが誇らしく感じます。

ということで、やればやるほどShopifyの持つ可能性に魅了されていったわけです。
Shopifyを活用することで、日本のコマースとリテールをさらに大きく進化させることができるのではないか、そしてそれをど真ん中でチャレンジしたいと思えるようになりました。

この野望をかなえるためにはどうすればいいのか、何が必要なのか、、、

いろいろ考えていたら、気づけば自分から河野さんにお声がけしていました。

Shopifyに取り組めば取り組むほど、フラクタさんの存在、EC事業者さんを長年にわたってサポートしてきた無数の経験とノウハウ、そして早くからShopifyに取り組み、Shopifyのノウハウも国内でトップレベル、加えて河野さんのエバンジェリストとしての情報発信力は非常に心強く映りました。我々の強みとできること、フラクタさんの強みとできることが、相互に補完関係にある。最初にお声がけしてから何度も議論を重ね、話せば話すほどその思いは予感から確信に変わっていきました。

というわけで、我々FFGはフラクタさんと一緒に、今日を新たなスタートとして、Shopifyを通じて日本のコマースとリテールを進化させるような取り組みを全力で進めてまいります。

今後やっていきたいこと

では具体的に何をするのか?というところですが、今までフィードフォースはいろんな”つながる”機能をSaaSという形態で提供してきましたし、アナグラムは、企業や商品の魅力を消費者にどう届けるか?ということをデジタル広告を駆使して高いレベルで実現してきました。
ここにフラクタさんが新たに加わることで、こんなことができるようになると考えています。

  • 広告/SNSプラットフォーム×コマースプラットフォームをつなぐ

  • 広告とCRM、サイト外部と内部のシームレスな連携

  • ブランディングとパフォーマンスマーケティングの両立

  • 様々なステークホルダー、協力会社を巻き込んだコマースエコシステムの実現

それぞれが、従来は分断されてきた領域です。サイトは制作会社やSIer、広告運用は代理店、ブランディングはブランディング支援企業の領分であり、それらが交わることはなかなか難しかったのが現状です。
これを我々はワンチームで実施できるような体制を作ります。
アナグラムは今までデジタル広告の領域で非常に高い効果を上げてきました、これがサイト構築やアプリによる機能群の追加、そしてCRMの実施まで踏み込んで実施と検証のサイクルを廻すことができるようになると、より大きな事業インパクトを提供することができるようになります。FFGの各事業が、ここにきてパズルのピースのようにハマった感があります。

さらにECと実店舗のシームレスな顧客体験の創出、OMOの領域にも我々は積極的にチャレンジしていきたいと考えています。ここもShopifyの強みが十分に発揮できる領域であるのと、我々が提供しているいくつかのアプリとフラクタの実店舗支援のノウハウを組み合わせることで、新しいスタンダードを作り上げることができると確信しています。

また、引き続き、Shopifyコミュニティの活性化にも尽力していきます。河野さんやフラクタのエバンジェリストとしての活動に、我々のApp Unityとしての活動、そして書籍の執筆やセミナーの開催など、グループ全体でよりコミュニティに貢献できるよう一層精力的に活動していきます。

最後に、微力ながら我々の取り組みが日本の新しいコマース、リテールを作っていく一助になれると嬉しいと思っております。ぜひ、Japanオールチームで一緒にコマース、リテールの領域にボトムアップでイノベーションを興していきましょう!

というわけで・・・何ができるかわからないけど、とりあえずコマースやリテールの領域で新しくて面白いことに取り組みたいという方および企業の皆様、FFGでは一緒にチャレンジできる仲間を大募集中です。ぜひ、ご気軽に自分もしくはFFG関係者のTwitterにDMください~!


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