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走り込んだ距離はあなたを裏切ってませんか?

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■3時間切りを目指したランナーの話

とある街に二人のランナーがいました。

この二人には共通点が多くありました。
どちらも40代後半の男性ランナーで、学生時代は陸上部ではなかったもののスポーツ系の部活やサークルで日常的にカラダを動かしていました。
社会人になった時、一旦運動をすることをやめたものの、いくつかのスポーツを経験した後ランニングに出会っています。

そんな二人は同じ時期フルマラソンのレースにエントリーし、スタートラインに立つことになったのです。

毎月走る距離もほぼ同じ。
生活環境も同じで、レース前まではフルマラソンの持ちタイムもほぼ一緒でした。

しかし、レース後二人に異なることができました。
一人は今までと同じようなタイムでゴールしたのですが、もう一人は念願のフルマラソン3時間切りのサブスリーを達成したのです。

■その差が生まれた理由

「なぜこの差が生まれたんだ?」

今までと同じようなタイムでゴールしたランナーは考えました。
生まれつきの才能や努力がその原因ではありません。
一方が成功し、もう一方がそうでなかったわけでもありません。

その違いは、

「日々走る目的を明確にして、その練習をどのようにレースに活かすか」

ということを意識していたか、していなかったかということなのです。

もっと具体的に言ってしまうと、月間走行距離だけにこだわって練習してきたランナーと色々な練習をして、結果的に月間これだけ走ったというランナーの違いです。

もちろん、サブスリーを達成したのは「結果的に月間これだけ走っていた」というランナーです。

■月間走行距離だけ追うのはやめよう

先に書いた二人のランナーですが、両方とも僕自身です。

「サブスリーをやるためには月間300km以上走ることが必要だ」と言われていますが、以前はとにかく距離を稼ぐことしか考えていませんでした。

いつも走るペースは「とにかく早く走る」としか決めておらず、調子をみながらその時に一番出せるスピードで走っていたのです。

転機は「次のレースでサブスリーをやる」と宣言してしまった時。
今までのレースで結果が出なかったのでインターネットで練習の仕方をいろいろ調べて、スピード系・スタミナ系・レースシュミレーションと練習を区分けし、走った距離はあまり気にせず練習したのです。

結果的にスタミナ系の練習が多くロングジョグが多かったこともあり、結果レース前の3ヶ月は月間走行距離300kmを越えていたのです。

ちなみに練習内容を見返すと結果的にこの本に書いてあることとほぼ同じでした。

この経験をしてから、無理に距離を追うことをやめています。
でも走力が上がっているのは実感しています。

ゆっくり走ってスタミナをつけ、サブスリーに対応できるスピードを身につけ、疲れが溜まったらしっかり休養する。
そして節目でレースのシュミレーションとして10km・ハーフマラソン・30km走を走り、プロセスを確認する。

こうすれば早くなるし、記録が出る確率はただ月間走行距離を追うよりも高くなるのです。

■最後に

多くのランナーは距離神話を信じていたと思います。
僕もそうでした。

しかし、ただ距離を追うだけでは実力がつきにくいです。
さらに無理がたたり、ケガをしてしまう可能性もあります。

マラソンは走った距離ではなく、どれだけバランスよくケガなく鍛えらえたかで結果が決まります。

練習メニューはバランスを重視し、必ず定期的に休養を入れてレースに向けてカラダを仕上げていきましょう。






最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。