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ギルティ俺

皆さんはギルティ伊藤さんを知っていますか?
僕の日記を読んでくださっている方は大体ご存知でしょうが、念のため解説を貼っておきます。コピペですが。

ギルティ伊藤とは、フランス・パリで開かれた総合ゲームイベント「オータムスタンフェスト 2016」の格闘ゲーム部門で初優勝し、次回大会(時期未定)のシード権を獲得した、とされる、『自称』スーパー格闘ゲームプレイヤーである。
2016年9月20日、21日は日本では平日であり、その回りは祝日や土日の休みであった。
ギルティ伊藤は20日と21日も、臨時職員として働いている太田市役所に対し、休暇申請を行い、エールフランスエアフランス旅行を決行した。
9月21日17:09(日本時間)、ギルティ伊藤のFacebookに、エアフランス旅行であるが故に日本国内より、「さーていっちょとってきますか。世界を」と書き込まれた。
その後、エアギルティギア大会でエア世界一となり、凱旋エア帰国。
2016年9月26日、太田市役所にて記者会見を開く。記者会見で配られた資料の見出しには、「オータムスたんフェスト」と書かれていた。その記者会見を基に上毛新聞がスポーツ面のトップに彼の「快挙」を掲載したことから、格ゲーマニア界隈が騒がしくなる。
格ゲー界隈からは「スタンフェストは秋には行われないはずだ」「1日1時間のプレイではプロゲーマーになれるはずがない」などの激しいツッコミが入っていく。前回のスタンフェスト優勝者からも「おい俺、優勝したのにどこで賞金3万ドル貰えるんだ?」とツッコミを入れられた。
度重なる苦情の電話に改めて市役所側が彼に問いただしたところ、「パスポートの申請が間に合わなかったのでネット上の大会に参加した」と話したため、彼のエア世界大会優勝計画は潰えることになり、上毛新聞は紙面を大きく割きお詫びを入れる事態となった。

長々引用してきましたが、ギルティ伊藤さん、平たく言うと、フカしてしまったわけですね。eスポーツというマイナージャンル。やってる人間以外はよくわからないだろうという考え(実際よくわかってない)の元、大見得切ってしまったわけですね。ギルティ伊藤さんはほんま愚かと言えるでしょう。でもね、皆さんも似たような経験、あるんじゃないですか?
職場やら合コンやらでいきなり趣味とかあるん?休みの日何してるん?って聞かれることありますよね。我々オタクにとって非常に困る質問。しかしながら、アニメゲームなどのオタク趣味は最近市民権を得てきましたので、まぁアニメ観てます。ゲームしてますと言ってもそこまで引かれることはない。問題はその後。「何のゲームやってるんですか?」これが非常に困る。かぐや様は告らせたいは最高のアニメであることは疑う余地はないんですが、30代独身男性の口から簡単に出せるタイトルじゃないじゃないですか!ましてやマイナージャンルの格ゲーなんて。格ゲー界隈では最近大人気のGBVSですら一般人からするとカスみたいな知名度!(アーク社員さんごめんなさい)マイナージャンルである格闘ゲーマーにとっては何と答えても「え、なにそれ知らんなぁ」で会話が終了してしまう。
そこで魔法の言葉"e-Sports"の登場です。「休みの日はeスポーツ(表記揺れ失礼)してます!」というと一瞬何となくさわやかな印象も与えられるし、会話も盛り上がる!(こともある)そこで勢い余って、自分は"かなりe-Sportsをやり込んでいる有名なプレイヤーだ"とか"スマブラは極めた"等言ってしまうこと、ありませんか?


さて、3か月程前にマッサージ(非エッチ)に行った時の話です。

当時僕は肩こりが酷く、その原因は発売されたばかりの格ゲーGBVSを連日連夜、アケコンを使ってプレイしていたからでした。
昔はアーケードで何時間もゲームしても全然平気だったのですが、30代に差し掛かるとそうもいかない。格ゲーをやりすぎた翌日にマッサージに行くことが日常と化していました。
その凝り具合が余りに酷いため、マッサージ師のお姉さんから理由を聞かれるわけです。「お仕事でだいぶ(肩を)使うんですか?」と。いい歳した男性が「いや、ゲームしすぎて…(暗黒微笑)」とはとてもじゃないけど言いづらい空気。適当に「まぁ…仕事で…ね…」などとお茶を濁すのですが、なんの仕事ですか?って詳しく追求されるわけです。あまりに詳しく聞かれるものだから、僕ももうめんどくさくなってしまってですね、「ゲームやり過ぎたからです」と言ってしまったわけですね。そしたらその方が何を勘違いしたのか知らないですけど、「ゲームをやるのが仕事なんですか!?」と言われたわけですわ。僕ももうなんか面倒になっちゃってるから、ひたすら「はい。」「そうですねー」と回答してると、気付いたらプロゲーマーになってました。そしたら意外とその方がe界隈に詳しい方でして、なんのゲームですか?とか聞いてくるわけで、「格闘ゲームメインですね。」とか答えると「ウメハラとか知り合いなんですか?」とぶっこんでくる。プロゲーマーなのにウメハラと知り合いじゃないなんてあり得ないわけですから、「ウメハラ"さん"ね、まぁちょっと対戦したりですわ」と思いっきりフカしてしまった。完全にギルティ。ウメハラなんて知ってるわけないし、勿論生涯一度も対戦したことない。もうできるだけ早くこの会話を切り上げたい。でも彼女の興味は留まることがなく「やっぱりウメハラって強いんですか?」とかゴリゴリ聞いてくる。おそらくウメハラのファンガなのだろう。「まぁ強いね。やっぱりウメさんは別格なところがある。」「ときどは強いけどパターンに入りやすい。」「最近若手の中で頑張ってるのはやっぱりもけ。」「もけは俺が育てた。」等と一通り動画で得た知識でマウントを取っていく。意外となんとかなるな、動画観ててよかったーって思ったら最後に致命的な質問「プレイヤーネームとか教えて貰えないですか?」が来る。これはヤバい。調べられたら実は俺がどパンピーってことが一発で分かる。適当にまちゃぼーとか言うか?って思いましたが、それはそれで調べられたら偽ぼーなことが分かってしまうし、もし彼女がTwitterなどやっており書こうものなら意地の悪い格ゲーオタク達に一瞬で処刑されること間違いなし。素早くIQ200まで知力を向上させて考えだした回答が「いや、スポンサーに怒られちゃうんで…」でした。場末のマッサージ屋で自分のプレイヤーネームを明かした所で何がどうスポンサーが怒るのかはわかりませんが、彼女は察してくれたのか、それ以上聞かれることはありませんでした。(その後寝たフリもしました。)

最近e-Sportsが市民権を得てきて、一般の方々の層まで浸透しており、プロの方々の活躍は素晴らしいなって思います。が、もう少し抑えてもらえないかなと思った出来事でした。ではまた。

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