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購入から作り出す暮らしバンゲさんの哲学

本当に大事な芯を持った人だなあというのが印象です 
自分の気に入った家を作りたいそう思ったバンゲさん その希望を叶える工務店はありませんでした それだったら自分でやるしかないよと勧められて家作りをすることに

バンゲさんはフランス人 日本人の奥さんと2人暮らし 寮を借りて住んでいたのですが寮を改装する為に居場所がなくなり隣の土地を購入
大きな丸太の柱の家を作ります。
地産地消の家づくりが始まりました 最初は2×6を使いましたが経験を積んだ今だったら外国産でないウッドマイレージゼロの家が理想と仰っていました
すみながらの家づくり 何回も寝場所を移動しながら作っては壊し納得するまで何回もチャレンジしたそうです 
最初土壁を塗る為に衣摺(きずり)の間隔が狭すぎて内部まで土が入らず安定しなかったそうです 納得いかず土を剥がし 衣摺を取って釘を抜き 前より間隔を空けて再度壁を塗ったそうです 
土間も藁を入れて土を塗りタイルを敷いたのですがモルタルを使いたくなかったので目地は土で塗ったそうです
目地が振動で浮いてきたり剥がれたり またまた納得いかず剥いで板張りに変更
男のロマンは女の不満です と奥さんの乃理子さんはおっしゃっていました(笑)
そんなバンゲさんアポイントを取った時は仕事で東京に行っていますと乃理子さんがおっしゃっていたので仕事は商社マンかと想像していました 実際は牧師さんと聞いてびっくりでした
そのほかに翻訳をしているそうです 特に能の勉強をして 本の翻訳や海外に紹介される映画の字幕なんかの翻訳を手掛けているそうです

これが教科書だと言っていた能の本
日本人にも難解です

特に自然に帰らないものは使いたくないと断熱には自然素材を使い有機断熱と紹介していました

煙突も2重煙突は自作 150ミリにセラミックの断熱を巻いて200ミリのコルゲート缶に収めてあります 普通は50-80万するのを材料代だけで済んだとおっしゃっていました まあ1/10くらいでしょうか

メーソンリーヒーターの横の壁
藁につなぎの土を入れて45センチ幅のコンパネを壁に張り 藁を詰めていく版築の手法 二段目を詰めると下を剥がし三段目に貼りその繰り返し
藁の断熱の壁が出来上がります 外部は羊毛を断熱に使っています

断熱性能がかなり重要です

室温は20度以上をキープ断熱と蓄熱の重要さを感じました

この下駄箱リンゴ箱を使っています
普通は重ねるだけですが側面に板を張り靴の高さを浮かしているのが素晴らしい
壁は玉ねぎ壁だと言っておられましたが
墨絵の要素 空間の美しさ 白黒が5色を感じさせて墨絵の素晴らしさがあると私は感じました

曲線と自然素材を生かした階段 原木の手すりがいい

この温室はソーラーパネルの設置の時に出た廃棄物 それを生かす柔軟な心が素晴らしい

薪が積まれていましたが1日2時間焚けば20度がキープできるメーソンリーヒーターの蓄熱熱放射 土壁の蓄熱 有機断熱
CO2を排出しない熱効率も重要です
マッチ1本で小枝から太い木に着火 引きの素晴らしいヒーターでした

工具室と作業室 
買う暮らしから作り出す暮らしにシフト
有機断熱とメーソンリーヒーターの蓄熱と断熱
バンゲさんの哲学に魅了されました

野理子さんへ
男のロマンは女の自慢になる時がやがってやってくると思います(笑)

朋子さんいわく
男の我慢は女の自慢だそうです(笑)

改めてきちっと取材して記事にまとめてみたいなあと思って帰路につきました

興味のある方は

有機断熱とメーソンリーヒーターのバンゲさんの家を訪ねての動画をどうぞ
https://youtu.be/PV76N8zRDXI

メーソンリーヒーターとは

https://www.motherearthnews.jp/masonry-heaters-warm-your-home-with-a-gentle-giant/

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