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夜、本を読むことについて。

本をどう読んだらいいのだろうと相談されることがある。

人より少しは本を読んでいるし、いろんな「本の読み方」も試してきた。ただいざ聞かれてみると、自由に読むのがいいよと言ってしまいたくなる。方法に頼るよりも、気軽に好きに読むことが一歩目としては良い。

ただそれだと聞いた方も寂しくなるものだから、「時間や場所、場面で結びつけると頭に入るかもねー」と伝えている。今日は「夜」という時間に限って考えてみる。

・僕は一夜漬けタイプの人間だ。テストの前日に駆け込みで重要な歴史事項を覚えたりした。記憶にあるのは世界史のテスト。理系だった僕は当時、歴史をなるべく避けるようにしていた。テストは明日に控えているのに時計は夜の11時を回ったところ。さすがにマズいとノートを引っ張り出して、歴史の流れをたどりだした。

たった1時間足らずの作業だったが、結果は好調だった。覚えることは寝る前に残しておくと良いということを睡眠の勉強をするようになってから初めて知った。

・夜に考え事をするのはよくないという。気を抜けばマイナスな方面に向かってしまうし、ズルズルと時間を引きずって寝不足にもなりかねない。大体Twitterの荒れた言葉を見かけるのは、夜中の時間のつぶやきである。

ただ、作家が文筆作業をするのも夜の時間に目立ってみえた。感情がよく表れる時間帯だから、表現には向いているのかもしれない。

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夜は感情が安定しない。波のように揺れに揺れる。自信がないときは速やかに寝たほうがいい。でも感情が動きやすいということは、頭の中に波ができ、記憶に残すポイントが生まれやすい。本を読むにはいい時間帯でもある。

1時間、2時間…といかなくても、5分でもいいから枕元に置いて読んでみる。そうすると「夜寝る前の本」として頭に残っていくんではないか。

そんなことを考える夜。眠い、明日は早朝から遠出だ。5分だけ好きな本を読む。

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