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橋本徹さん『実行力』を読んで


機内でこんな本を読みました。

『実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた』橋本 徹

ご存知、橋本さんは38歳という若さで大阪府知事に就き、1万人の行政組織のトップに。
42歳では大阪市長に就任。大阪市役所も3万8000人という巨大組織だ。「大阪をぶっ壊す!」なんて言ってたから、敵対モードであふれる大阪の中で、どう動かしたのか?
そんな逆風吹き荒れる中、必要なことは実行すること…では、そのためには…? といったことについて書いてあります。外需グローバル的な要素が多くて、分かりやすく面白かった。


僕がメモをした内容を抜粋し、以下に。

人を動かすという観点で、トップが仕事をする上で最も大事なことは「部下ができないことをやれるかどうか」とある。
加えて、信頼関係の根底には「仕事」を置く。その仕事をやり遂げたことへの信頼感が土台にあってこその、飲み食い、遊びの人間関係です。
組織のリーダーに必要なものは、友人関係のような人間関係ではなく、「仕事をやり遂げた」ことへの信頼関係である。


この7月から、僕が所属する組織でも、過去の歴史の中でも特に抜本的な人事異動を推進しています。
その中で、僕は組織長のみんなに「自身が、メンバーができてないことをやれているか? それが何なのか見せられているか(予算権限をもっているという不毛なこと以外で)?」ということを問いかけています。

それが伝わらなければ、メンバーとの信頼関係は築けない。だから、ちゃんと信頼関係を仕事に置く。
そして、目標があるなら達成させないと、本当の意味での信頼関係はつくられないと思います。

でないと、信頼関係をもって人を動かすことはできないと思います。

決まったことには従うという原則を引きながら、組織内の人間関係とは、甘さの出る友人関係とは異なり、仕事をやり遂げる人間関係なのだ。これが実行するための人事の鉄則!

新しいことを始めようとすれば、反対意見も出てくる。その際に、事前に好きに意見は言ってもOKだが、決まったことには従うというルールを基に動くことが、組織には必要だ。
意見は言わないのに決定事項にネガティブなことを言うような人は、説得をしても時間がかかるだけ。


人がついてくる最大の理由は「共感」。

本当にそのとおりだと思う。自分の意見を言わなければ、そもそも共感だって得られない。
僕たちが合宿で決めたミッション-世界中の幸せを求める人々と“Wonderful”な未来をつくる-これは合宿の場でそれぞれが意見を出し合えたから、みんなが共感し合えた。僕たちは新しい組織だからこそ、意見をぶつけ共感が生まれるようにしたいと思っている。

僕が行くと、いつも大歓迎をしてくれる拠点である台湾。そのローカルメンバーで3年以上働いてくれているスタッフと話をしたんだけれど、「なぜ、いつもこんなに歓迎してくれるの?」という僕の問いに、
『私が入社した2016年頃は人間関係も最悪で、みんな悪口ばっかり言っていた。内藤さんが来て、それまでと違った方針をみんなに説明した。
他の社員は無視した。でも3ヶ月で人事制度を変えて、それでみんな辞めちゃった。でも、この人は本気だと思った。だからついていったら、台湾拠点がいきなり成長して、年間予算を達成した。その後更に大変なことも起きて、その時もたくさんの人が不安で辞めた。でも、内藤さんはその時、台湾に1ヶ月いた。
あれ以来、私たちの台湾拠点は強くなったし、今後も不安はあるけれど期待のほうが大きい』と話してくれて、すごく嬉しかった。

自分事で恐縮だが、これは上述した「友人関係のような人間関係ではなく、『仕事をやり遂げた』ことへの信頼関係、を体現できたんだと思う。

思い返せば、2015年には「マレーシア拠点の社員たちで目標達成して、日本へ会社総会に行き、内藤のおごりでTDLに行こう」ということをテーマに頑張った。最初は半信半疑のメンバーたちだったけれど、約束通り10人を連れて行った。その時のメンバーは今もなお、頑張ってくれている。
これも、例の信頼関係。

前年度も、各々辛い想いをした子たちもいただろうけれど、目標達成し、
無事達成し、ミッションを決め、「全米が泣いた!」wという見出しをつけたくなるような合宿を先日体験した。
これも、友人関係のような人間関係ではなく、「仕事をやり遂げた」ことへの信頼関係なんだと思う。

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