見出し画像

マレーシアの活動制限(ロックダウン)からの回復計画について

久々投稿です。冒頭のグラフは各国で、人口100人当たりどのくらいの割合でワクチン接種が進んでいるか、というものです。急ピッチで進んでいることがわかります。

パンデミックが来てからのこの1年は時間に余裕があるので、マレー語を勉強しています。政府が発表する内容はたいていマレー語なので。

今日は、COVID-19の出口戦略についてマレーシア政府の取組について共有したいと思います。毎日のように上がってくる新規感染者の推移に一喜一憂してしまったり、この数字に本当に意味があるのかとも思っちゃいますよね。

マレーシアでは人口100万人当たりの感染者がインドを超えた等の報道がされていて、色んな人が「大丈夫?」とお声がけしてくれますが、僕たちとしてはほぼ変化もない淡々とした日々を送っています。
強制PCR検査をしていることもあるので、感染者が増えることは事前から予告されていましたし、メディアは煽るために情報を切り取った形で取り上げがちです。
中国では当初から無症状者はカウントをしていませんし、イギリスでは新規感染者の数を指標から外し、重症者数と入院患者数を指標に置くようになっています。各国で重要となる指標を変えるなど、時間の経過と共に柔軟な対応を示しているように感じます。

出口戦略①

マレーシアでも先週くらいから、新規感染者を症状別に5つのカテゴリー分けにして、感染者の中の割合を発表するようになりました。

カテゴリー1 無症状者
カテゴリー2 軽症者
カテゴリー3 肺炎の症状
カテゴリー4 酸素吸入が必要。
カテゴリー5 人工呼吸器が必要


カテゴリー1,2が約98%を占めています。
(またカテゴリー表示の下部にある数字は、その中でのワクチン未接種者の割合が表示されています)
本来は重症化リスクを減らすために新規感染者をカウントしていたと思うのですが、それが今はどうなのか? このあたりの数字のとらえ方が各国で変わってきていると感じます。

これを新規開拓営業の現場で例えるとしましょう。
顧客とのアポをとるため、アポ成功率は1%だからとりあえず新規コールを100件かけよう、といった話があります。
でもこれも、コールの定義をカテゴリー分けしないと意味がありません。
例えば、①顧客につながらなかった ②顧客につながったけど、受付アウトだった ③顧客につながり、断れられた など。
こういったことを深化させないと、思考停止で「とにかく何件コールすればいいや!」という考えに陥り本質を見失ってしまいます。

マレーシアの保健相はこういったところでは進化をしていると僕は思います。一方で、ワクチンの接種率も以下のように、州ごとに分けて毎日発表しています。

図3


これも以下の国家回復計画の目標にあわせて、数値化し、毎日配信をしています。

行動回復計画

ワクチンの接種率を急速に上げてきているので、この調子なら今年10月以降に社会・経済正常化と発表しています(2021年7月26日時点)。

僕も、2日前に2回目のAZワクチン接種を終えました。久しぶりにTwitterに投稿したら意外にも多くの反響が。

ここからは重要になってくるのは出口戦略です。
経済回復と、個人的には学校再開がかなり重要テーマになるので我慢がまだまだ続きますが、日常に戻れる日を待ち望んでいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?