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記事一覧

すかいらーくは3000台のネコ型配膳ロボットをどうやって導入しきったのか。

年の瀬の12月21日、すかいらーくは『2100店のファミレスに3000台のネコ型ロボットを導入しきった!!』というプレスリリースを出しました。 導入宣言をしたのが2021年10月だったので、1年ちょっとでファミレスで動く3000台のロボットが導入されたことになります。ザックリ計算すると、『1日10台ずつ』のロボットが、全国のガスト、バーミヤンなどで増えていったことになります。少なくとも私の知る範囲では最大規模かつ最高ペースです。 今回は、このビックな取組みがどのようなプロ

非エンジニアがGoogle Analytics 4とBigQueryを使って3時間でSQLをマスターする(クエリサンプル、練習問題付き) ※2022年1月22日再編集

※前置きはいいから早く本題へ!という方は「事前準備」まで飛ばしてください。 以前こんなツイートをしました。 このツイートは非常に反響が大きく、非エンジニアのSQL学習欲を改めて感じました。 私はもともとマーケターでSQLは書けなかったのですが、前職のGunosyでは全社員が誰でもSQLを書いて分析できる環境が整っていましたし、データ分析部の方が優しく教えてくれたおかげでSQLが書けるようになりました。 ただ、そういう環境が自社に整っていないとなかなかSQLを覚えること

分析とはひとことでいうと◯◯◯である

こんにちはHikaru Kashida です。 メルカリという会社でデータ分析チームのマネージャをやっています。 前回のnoteでは自己紹介と、これから主に分析関連のことについて書いていこうというお話をしました。 ですので、さっそく『分析』をテーマにひと記事書いてみようと筆を執っています。 この記事で書きたいことと、気をつけたこととりあえずまだ書き始めですので、分析とはなにかということを僕なりの解釈と言葉で書き綴ってみようと思っています。 おそらく、世の中には分析

【30分で理解できる】ヒット作を生み出し続けるPIXAR流の企業文化の作り方

こんにちは!のだかつきです。普段はTBSテレビでUXデザインをしたり、プロダクトマネジメントをしています。 僕がデザイン畑で仕事をしようと決意した大きな理由の一つに、PIXARのような環境でものづくりがしたい。また、PIXAR作品のようなプロダクト/サービスを世に出したい!と思った。という理由があります。 両親の影響でトイ・ストーリーやバグズ・ライフをはじめ、様々なピクサー映画やディズニーアニメーションの作品を物心がつく以前から楽しんでいました。さかのぼること十年以上前、

「プロセス・エコノミー」が来そうな予感です

こんにちは!アルというマンガサービスを作っている、けんすうと申します。最近だと、作業中をライブ配信する「00:00 Studio(ふぉーぜろすたじお)」というサービスも作っています。 最近、「プロセス・エコノミー」という概念があるんじゃないか・・・と思っていたりします。 プロセス・エコノミーは完全に僕の造語なのですが、プロセス・エコノミーとは「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」みたいな形のイメージです。 というわけで、来るかどうかはわからないですし、別に

【スクラム開発】ユーザーストーリーとタスクの作り方

前回はプロダクトオーナー研修の感想でした、その中のチケット作成について自分なりに受け止めたことを記載してみたいと思います。 スクラムではユーザーストーリーはPOが作るというものがあります。 しかしユーザーストーリーという概念が難しく、イマイチわからず結局実装ベースのチケットを作ってしまう。という問題がありました。 そして実装ベースのチケットを作るとエンジニアからそれでは実装しづらいなど不満が上がったりしていました。 結局エンジニアがチケットを作るという流れがあったため、何か

DeNA南場智子さんの講演「ことに向かう力」がいい話だった

もう7年前になりますが、DeNA創業者の南場智子さんが講演で話された内容がとても良くて、いまでもたまにそのときのメモを読み返します。 2013年7月に日経新聞主催で開催された「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」での特別講演。「他人とか自分のことをあまり意識せず、コトに向かうように」というメッセージでした。 聞きながら取ったメモから、ここに再構成してみます。 南場:南場です。私あの、今日すごいアウェイ感を感じてまして。女性であるとか、男と女という枠組みで物事を捉

【月刊お気楽フリーランス論 Vol.1】仕事はガンガン拡充できるぞ! この19年間を振り返る 最低60万円、最高1億7800万円

こんにちは。有料note開始しました。「月刊お気楽フリーランス論」と題し、フリーランスがいかにして稼いでいくかについて書いていきます。基本的には編集・ライター・PRプランナーを生業とするフリーランスとして私・中川淳一郎がこの19年間どうやってうまいことやってきて、そして2020年8月31日、47歳になった直後のタイミングでセミリタイアできたか、について書いていく所存です。セミリタイアをしても仕事は続けますが、労働時間は25~30%程度になったことでしょう。「お前、今でも大量に

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ゴリゴリの実務者が書いた、LTVを正しく理解・計算する3つのステップ

こんにちは! マネーフォワードで分析推進室長をしている、酒井と申します。 早速ですが、LTVってご存知ですか? SaaSやアプリビジネス、広告に詳しい方には愚問かもしれません。『ライフ・タイム・バリュー』=『顧客生涯価値』の略称です。 でも『ライフ・タイム・バリュー』とはなにか、本当に理解して説明できますか? 本記事では、知っているようで知らないLTVの本当の意味について、どこよりも丁寧に、わかりやすく解説します。 本記事は3章構成になっています。 第1章:LTVを理

〇〇 強化型人間を目指す:PM + プロダクトに関わる人のプチキャリア論と、今後強化できる 20 のスキルについて

職種に通常求められる職能を超え、自身をあえて「自分は 〇〇 にも強みがあります」と主張する必要に迫られた場合。プロダクトに関わられているみなさまは、どんな言葉を 〇〇 に入れようと思われますか? 「アプリオタクなので、UX の引き出しには自信があります」「戦略立案なら、元コンサルの私にお任せを」「元エンジニア。開発 ROI 最大のプロジェクトを提案できます」などなど……色々な答え方があるかと思います。 こうした強みを持った「〇〇強化型人間 にならなければマズイ」と最近自分

【世界的名著を7分で学ぼう】 図解で理解する 『7つの習慣』

このnoteは20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書の一冊『7つの習慣』を、19枚の図解スライドに濃縮し、7分でエッセンスを学べるようにしたnoteです。 原本『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は560ページに渡る大作。「読みたいとは思っているけどなかなか読めない」という方も多いかも知れません。 ぜひこのnoteを読んで、『7つの習慣』のエッセンスを学んでみてください。 すでに本書を読まれた方も、復習する感覚で読み進めてもらえると、より深い理解につながるはずです

争って勝つことはスマートじゃない

中国の兵法書、孫子はとても面白い本です。 もともと兵法書は、戦争に勝つための教科書です。ところが孫子では、「戦争はやらないほうがよいよ」という言葉が、何度も繰り返し語られます。 そもそも書の冒頭から、「戦争すると死んだり国がなくなっちゃうかもしれないし、お金もすごいかかるから、気軽にやっちゃだめだよ」ではじまりまるほど。だいぶ異端の兵法書なんです。 さらに言えば、孫子では勝利すら否定します。「100戦100勝することは、最善の手段じゃないよ」とか平気で書いてある。普通に

視野・視座・視点について

ネットでの揉め事をみていると、多くは視野・視座・視点のミスマッチがきっかけのように思える。大学時代、所属していた武山政直先生のゼミで、最初のワークショップのテーマが「視野・視座・視点」のお話だった。 「視野」とは、視界の広さ。 「視座」とは、どの座標からモノを見ているか。 「視点」とは、どのポイントに対して注視しているか。 物事を観察するときは、自分がどういった「視野・視座・視点」から判断をしているのか、この3つの違いを意識しましょうね…といったオリエンテーションだっ

多様性と均一性のちがいについて

健全なnoteコミュニティを設計するうえで、チーム向けの多様性に関するメモ。多様性は色で考えるとわかりやすい。 昨今、多様性に関する議論が活発化してきている。不利な人々に優遇措置を与える、アファーマティヴアクションなども、どんどん増えてきてる。 でも、ちょっと怖いのが、「多様性」と「均一性」の違い。これが、あまり議論や区別されないまま、ドンドン進められているに思える。 多様性は色で考えてみようわかりやすいモデルとして、多様性を色で考えてみましょう。パレットや絵画をイメー