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渋谷で働く営業マンが離島で3ヶ月間テレワークで働いてる話(続編)

前回、初めて投稿したnoteに想像以上の反響をいただき、自分が思っていた以上に地方でのテレワークに興味がある方、興味を持っていただいた方が多くとても嬉しく思います。

Facebookのコメントやメッセージだけではなく、共同通信社の記者の方からご連絡がありZoomで取材をしていただき、河北新報という東北地方の地方新聞の一面に取り上げていただきました。

前編では書けなかった離島暮らしのディープな話を書くことも考えたのですが、離島暮らしや地方に移住された方のブログやnoteはたくさんありますので、ちょっと違う切り口で何かお伝えできないかをずっと考えていました。

全国的に新型コロナウィルスの感染者が急増し、都民の不要不急の他県への移動の自粛が発表されましたので、タイミング的に難しい部分もありますが、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

■Retreat(リトリート)
「Retreat(リトリート)」という言葉を聞いたことはありますか?
Google翻訳で直訳すると「退却」や「後退」という意味みたいですが、今回は外資系企業が年に一度、世界中の従業員が本社やリゾート地に集まって全社キックオフで会社の戦略発表をしたり、各事業部で集まって各々の地域の市場や課題を共有したりする機会の意味として使います。

実際、僕が働いている会社も外資系企業なので年に一度、Retreat(リトリート)があり世界各国のスタッフとの交流を深める機会があり、今年は6月にギリシャでのRetreat(リトリート)が予定されていましたが、コロナ禍の影響で残念ながら中止となってしまいました。

このRetreat(リトリート)と社員旅行が大きく異なる点が、Retreat(リトリート)もある意味旅行みたいなものですが、業務時間は通常業務を行っている点です。僕が新卒で入社した日系の広告代理店は、毎年社員旅行があり国内は沖縄や札幌、海外はグアムや香港などに連れて行ってもらいました。

社員「旅行」なので、昼間からプールサイドでビールを飲んだり観光に出かけたりと基本的に仕事をせずにフルに遊ぶのが前提で、時々、クライアントのメールをチェックするくらいで、ここがRetreat(リトリート)と社員旅行の大きく異なる点だと思います。

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去年、Retreat(リトリート)があったポルトガルのホテルです。
日本と時差が8時間あったので、日本時間に合わせて朝4時に起きて仕事をしたりとなかなかハードな部分もありました。

個人版Retreat(リトリート)
今回、僕が考えたのが「個人版Retreat(リトリート)」です。
本来の目的である従業員同士の交流促進や企業カルチャーの醸成とは目的が逸れてしまいますが、有給を使わずに普段とは異なる場所で仕事をするという意味で「個人版Retreat(リトリート)」と名付けました。

これまで国内でも海外でも行きたい場所があれば、会社に有給を申請して「旅行」として行くことが一般的だと思いますが、その概念が無くなれば新しいスタイルが生まれてくるんじゃないかと考えています。

具体的には、会社に「8月は、沖縄で仕事をします。」と個人版Retreat(リトリート)の申請をして、自宅ではなく沖縄で仕事をする旨を伝えます。もちろん、仕事を休んで遊びに行くわけではないので有給は使いません。

旅行ではないので、現地では始業時間から終業時間までビールを飲みたい気持ちやプールに飛び込みたい気持ちをグッとこらえて、いつも通り仕事をしますが、仕事が終わった後は観光をしたり現地の名物を食べたり自由です。

このスタイルが広まれば、欧米のようなサマーバケーションで長期間仕事を休むことなく、これまで以上に好きな場所で長期滞在が可能になると思います。もちろん、観光地だけではなく実家の介護の手伝いで里帰りが必要な場合などでも仕事に穴を空けることがなくなると思います。

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1週間有給を取って夏休みを過ごすのではなく、1ヶ月間いつも通り働きながら軽井沢のログハウスで仕事をしながら生活をするイメージです。

■滞在プラン一例
コロナ禍の影響で宿泊費は、都心の五つ星ホテルなどを除くと軒並み安くなっています。僕の知り合いの方が都内で築浅のオシャレなミニホテルを運営していますが、通常1泊10,000円の風呂・トイレ付きの個室が今だと1泊3,000円とかのレベルなので、都内で気分転換に泊まりにきてる方多いみたいです。興味がある方、管理人さんを紹介しますので声掛けてください。

Airbnbで家族4人で沖縄に8月の1ヶ月間滞在で検索すると、最安で恩納村のオーシャンビューのあるリゾートマンションが清掃料金とサービス料込で106,374円で見つかりました。
同じ条件で北海道だと室蘭の高台にある一軒家が127,314円でありました。

Airbnbだけじゃなくホテルも長期滞在プランを打ち出しているとこも多くあります。僕が独身だったら使ってみたいサービスとしては、リノベーション・デザイナーズ賃貸で有名なgoodroomが先日リリースした「goodroom ホテルステイ」を紹介したいと思います。

全国の有名デザイナーズホテルに月額78,000円(税別)〜で長期滞在が可能なとてもお得なプランです。この中にある「HAMACHO HOTEL」にコロナ禍前に一度泊まったことがありますが、その時は1泊10,000円前後だったと思うので、このプランがいかに破格が理解してもらえると思います。

前々職の後輩が展開している「HiQ(ハイク)」というサービスがまさにドンピシャで、ここは個人だけではなくスタートアップ企業のRetreat(リトリート)にもピッタリだと思います。
「渋谷のスタートアップ企業が1ヶ月間、福岡でリモートワークして生産性が150%アップした話」のようなおもしろい話が生まれそうなサービスです。

最後に
僕が新卒で働き始めた14年前の2006年、当時は上下セットアップのスーツを着て毎日出勤していました。その頃は、Tシャツ、デニム、スニーカーでオフィスに出勤できる時代が訪れるなんて1ミリも思っていませんでした。
その後、副業を解禁する企業が増えたり、今回のコロナ禍でテレワークが一般的になってきたり、たくさんの変化を見てきました。

数年後には、企業の福利厚生に「個人版Retreat(リトリート)」のような制度が当たり前になっていて、もっと自由に人生を楽しめる社会ができたら最高だな。

追記:1枚目の写真は、ハワイやグアムよりも物価が安くて長期滞在しやすいビーチリゾートのベトナムにダナンで数年前に朝早くのビーチで偶然撮影した写真です。

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