自己とは何か

最近、南直哉さんという方の出演番組を何本か拝見した。
きっかけはふとしたもので、ニッポン放送voice1242で宮崎哲弥さんと南直哉さんが出演した回を聞いたからである。

南さんが言っていたことで印象に残ったことがある。
以下は意訳となるので正確な趣旨となっていない可能性があることをご承知おきいただきたい。

自己とは何か。
それは自己を受け入れることから始まるという。
自分は自分で生まれてきたわけでもなく、自分で名付けたわけでもない。
そんな中生きている自分という存在を受け入れる覚悟が出来たときはじめて自己を受け入れられるのだという。
はたまた、自分を受け入れられないとその存在意義を神や運命に寄せてしまうのだという。
その瞬間、自分を失ってしまう。
自分を自分で受け入れることを覚悟することが必要なんだそうだ。
無常とは、確かなものは何もないということ。
そうあることに根拠がないということ。
自分が自分であるということにもさして理由はないということなんだそうだ。

死を受け入れるには、死者と縁を結びなおす必要がある。
亡くなっても自分は覚えている。
生きている以上に思い出すことが多くなるかもしれない。
そんなとき、改めて不在になったものとして縁を結びなおすことが必要なんだという。
確かに、別れを意識するうえで葬式などの儀式はとても大切なものだと感じる。

これは自分の中で整理が必要な内容だ。
図書館で南さんの本「超越と実存 無常をめぐる仏教史」を読んでみたいと思う。

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