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HUAWEIのその後+トヨタEV車販売!

こんにちは、
みなさんはHUAWEI(ファーウェイ)という会社をご存じですか?

ガジェット好きには馴染みのある名前
それもそのはず、携帯電話で世界を席巻していた中国のメーカーです

簡単にファーウェイの歴史をご紹介
1987年に中国 深浅市で通信機器を開発するベンダーとして設立

2010年には世界でもっとも革新的な企業
Facebook、Amazon、アップル、Googleに続き第五位に選ばれる

2018年に副会長兼CFOの孟晩舟が、詐欺容疑で逮捕

2019年にアメリカでファーウェイにハイテク部品の供給を禁止

2019年にアンドロイドOSから切り替えに迫られ独自OSを開発

2020年に独自OS ハーモニーOS発表

2021年4月の上海モーターショーでEV車を発表
2021年に副会長兼CFOの孟晩舟が中国に帰国


ファーウェイと言えば日本では
携帯電話を販売する会社と思っている人が多いのでないでしょうか

どちらかと言えばアップルの中国版とイメージ。Appleの真似していると思ってる人もいるかもしれません。

日本で販売されている製品は一部なんですが
中国では色んな製品が存在します

ノートパソコンは日本でも売られていますが中国ではバリエーションも多く存在します

他にもタブレット、スマートウォッチ、携帯電話を中心にスマートスクリーン、イヤホン、スピーカー、スマートグラス、充電器

日本から見たファーウェイの印象は安い携帯から高品質なハイエンドの携帯電話を作る中国企業として認知。iPhoneユーザーじゃなくアンドロイドユーザーでは恐らく、最新機能を搭載した携帯の一つとして知名度もありました。

iPhone買うかHuawei買うか!みたいな構図ができていました。というのも2018年頃には最新機能を搭載しているのはHuaweiの方だったんです。USBタイプCやリフレッシュレート120をいち早く搭載したり、いち早く5Gを搭載したり、特にカメラ機能はライカと手を組み、編集でかなり色んな事が標準で可能でした。余計なアプリを購入する必要なく、色んなフィルターが用意されていました。革新技術はサムスンかHUAWEIがリードしていました。その頃のiPhoneは革新的とはいえません。しかし使いやすさを追求していくApple。

アメリカの企業をグイグイと脅かしていく中でトランプ大統領時代に、軍事的問題や通信スパイなどの容疑で副社長が捕まり、Huaweiへの締め出しが加速。長い裁判の結果、アメリカは確かな証拠を提示できていません。

一方的にHuaweiがスパイ活動をしているというイメージを広げて企業を追いやっていくのはニュースを見て記憶に新しいと思います。でも詳しく知らない人は、そのままイメージを持ちHUAWEIはスパイとしてアメリカの情報をと都市伝説を語る記事は山ほどあります。

HUAWEIは完全に政治争いに巻き込まれたんです。事実裁判で決定的な証拠はありません。どうとでも取れるビジネスの世界では裏では色んな事が起きます。

アメリカが一方的に疑いをかけていきます。そう言われたらそうかもと思えなくもない情報操作の怖い部分を見た気がしました。

しかし、もう世界一旦そうなると、簡単には疑いは晴れません。禁止された事によりHUAWEI離れが加速。アンドロイドOSを使えなくされたのは転機として大きい。

Huaweiの創設者は、その後、中国各地の大学を周り、学生に講義を開き自分がしてきた事を説明して回っていました。

そこで彼が言っていた事で僕が印象的だったのは、彼はグローバル業界から追い出されたアメリカを本当の意味では恨んではいない!けど悔しいという話をされていた事です。なぜなら、アメリカの企業と共に共同開発してきた技術も沢山あり、一緒に苦労してきた仲だからです。

お互いに切磋琢磨してきた過去があり、彼からしたらアメリカの企業で働いている人は仲間だと思っていた事なんです。

Huaweiが裏で政府と繋がりスパイ活動している的なイメージを植え付けられましたが、それは中国にいると、決してそんな企業じゃない事は解ります。スパイ活動は、そんな簡単な話ではありません。しかし共産党と企業の関係で独裁国家と間違われますが、なんでもなんでも独裁なんかでは当然ありませんし、企業も政府に対抗して戦っています。

一時期、アップルもアメリカ政府に情報を渡しいてるのではと疑われた過去があります。アップルは公式に否定したが、それは、発言が自由にできる国だからです。政府と対決が可能な国だからです。

中国では、そこまで自由に政府に対して発言は難しいです。だから二枚舌で企業もギリギリの発言をしています。もちろん完全に、政府と繋がりがない。という事は、これらの大きな企業では、あり得ませんから疑われやすい。

それは国が開発を支援している部分もあるから、どこまでスパイでどこまでスパイじゃないかは、線引きが難しい世界になっています。

少し前にもスノーデンがアメリカから逃亡し色々暴露していましたから、何が正しくて正しくないかは、僕らにはわからないですよね。

そんな事もあり、創設者はアメリカに、いつか追いつきたく技術革新をしてきて、ようやく肩を並べる位置にきて、恩のあるアメリカにも製品で還元していきたいと思い企業を大きくさせてきたんです。その精神は国の為とかじゃなく、便利な世の中にしたい。という事が根底にあると言っていました。しかしアメリカ政府に追い出されたんです。

そこで、今の中国に足りないもの
これからの中国に必要なものを学生に説いて回りました。これから必要な事。自分の経験から世界に勝つために どうしたらいいのか。そんな経緯があります。

最新のチップの供給を停止され、アンドロイドOSを使えなくされて日本ではHuaweiの携帯電話は姿を消していきHuaweiは終わったと誰もが思ったのではないでしょうか。もう名前も聞かない企業になっているかもしれません。

しかし、それは中国以外での話です。

Huaweiは元々、携帯電話を作る会社ではありません。通信機器を作る会社です

なので本業は通信機器なんです。
確かに携帯事業が大きくなり売り上げを押し上げていましたので世界で売れなくなるのは大きな痛手です。そこで急遽生き残りをかけて切り替えました。独自OSの開発を急ピッチで進め翌年にはハーモニーOSを作りました。

Googleとの連携は出来ないので外人には受け入れにくいですが、中国人からしたらGoogle自体使用してないので関係ありません。今でもHUAWEIの携帯は中国では販売されてます。

ハーモニーOSで次々に便利なアプリも増えています。ただし中国仕様です

その後Huaweiは得意の通信技術、5Gは沢山の特許も取得しているので、それを生かしてEV車の産業へシフトしています。

2021年4月に行われた上海モーターショーで披露しています。

その時は、まだコンセプト的な状態と実験を繰り返してる状態でした。でも確実に未来を見据えて、すでに高い完成をしています。

車本体はHuaweiではなく自動車メーカーが作り、OS、通信技術、センサー技術を駆使して自動運転を目指すというものです。他のブースに比べると少し派手さが足りず技術的な展示が目立ちましたが、多くの人が関心をもっていました。というのも現実的にある技術をどう組み合わせて機能させるかを展示しているので、未来がわかりやすく感じる事ができました。

そして2022年には気が付けば、EV社を販売していました。

2022年の1年間で変化を感じたのは各社のEV車の販売戦略です。

上海の大型ショッピングモールの1階に次々にEV車の販売スペースが展開されてきています。車はショッピングモールで買うもの!という認識が定着してきました。色んな場所にある大型ショッピングモールの1階は昔は化粧品や貴金属が多かったのですが、気が付けば、どこでもEV車が販売するのがトレンド状態。

テスラ、も含め中国の沢山あるEV車メーカーが次々に店舗をOPENさせています。トヨタもそうです。ホンダは見た事ありません。
正直日本勢は勢いがありません。この分野で出遅れている事が原因です。40代以上の人は日本車への憧れはありますが、今の若い中国人の世代は未来的で最新のEV車の方が魅力的に映りだしています。正直日本勢のEV車の未来は中国の新興メーカーに食われそうな気がします。

ショッピングモールの1階携帯と車を売る
正面
運転手側
助手席側
横から
Huaweiの最新携帯は折り畳み式です
もうすでにこんな携帯が買えます


ついでにもう一つ
トヨタも1つだけEV車を販売しています

モーターショーでも披露していたbz4x
正面
運転席はかっこいい!
後ろも広い

中国ではハイブリッドはEV車とは認められてません。トヨタの完全なEV車はこの1車種のみ。1つなので寂しい~

今回はHUAWEIのその後をお届けしました。もうすでに死んだ企業と思われてるかもしれませが、次の時代に生き残りをかけて車作ってましたよ!

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