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HR TechとMarTechの類似性

2016年から2018年くらいまでは私はデジタルマーケティング構想策定などのプロジェクトに関わっていました。まさにMarTechの黎明期で、お客様もデジタルマーケティングにご関心があって、様々取り組みをされていたのを覚えています。

当時のデジタルマーケティングプロジェクトに身を置いていたものとして、今のHRTechと傾向と非常に類似していると思います。

マーケティンテクノロジーを概観すると大きくは下記のテクノロジーがあります。いくつか説明をしたいと思います。

DMP:インターネット上の様々なサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理、分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォーム

顧客DB:既存顧客や見込み客に関する年齢、性別、居住地域などの基本属性(デモグラフィック属性)や嗜好、購買履歴(サイコグラフィック属性)などのデータを系統的に収集したもの

Marketing Automation:メール、ウェブサイトの訪問者分析、リードスコアリング・ナーチャリング、キャンペーン管理、レポート作成などの機能を、1つのソフトウェアに統合することで、マーケティングの業務を効率化し、営業などとデータ共有を行うもの

Social Listening:TwitterやFacebook、口コミサイトのようなソーシャルメディア(SNS)上で顧客の声を収集して分析し、マーケティング施策に活用

CMS:Contents Management Systemの頭文字をとった略称。Web制作にコンテンツを構築・管理・更新できるシステム

Markting Analytics:消費者のニーズや市場での自社の商品の立ち位置や他社の製品と比べて優れているかどうかなどをリサーチし、分析

など。

基本的にはインプットのためのテクノロジー、データ・情報を蓄積するテクノロジー、アウトプットするテクノロジーに大別するものになるのですが、当たり前ですがマーケティングでもHRの分野でもそのテクノロジーの根幹は似てくるわけです。例えば顧客DBはまさに従業員・社員DBですし、ソーシャルリスニングは従業員サーベイが近いですし、マーケティング分析ははやり言葉のPeople Analyticsと同じです。

私はこのテクノロジー活用の本質的な部分は「いかにパーソナライゼーションできるか」つまり個々の従業員・人に個々のニーズに沿って対応できるか、正しい施策・アクションを取れるかだと認識しています。

HRマーケティングという言葉昨今ありますが、この言葉もまさにパーソナライゼーションを体現するキーワードだと思います。お客様と同じように社員も企業・組織にとっては大事な資産であり、宝です。いかに経営・人事はユーザー視点で社員のためにアクションを取れるかが先日書いたとおりEXを高めるためのキーとなります。

経営とテクノロジーは表裏一体と言われて久しいですが、いよいよ人事にもその波が来ていると言えるでしょう。次回以降はAI、ブロックチェーン技術、IoTという最新のテクノロジーに絡ませながら、人事の業務別にHR Techについて説明をしていきたいと思います。


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