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頭の悪さが分かるリトマス試験紙セリフ3選。あとマッサージ機は防水じゃない話。

先日、友人の悪口をこっそり有料noteで書いた。

そしたら、本人にバレた

コメント 2019-12-15 121400

駒木翔Facebook投稿より引用)


僕は「おいチクったヤツ誰だよ」と、中学生みたいなことを思った。

有料マガジンにお金を出してくれる層は普通、「あいつ、お前の悪口言ってたよ」という陰湿な女子高生みたいな動きはしないものだが……一体誰だ。

この時の僕は、孤島で殺人事件を解く名探偵ばりの精神状態だった。購読者の中に、陰湿女子高生がいるのだ。

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(引用元:「金田一少年の事件簿」)

だが、僕が置かれた状況は推理ドラマよりも悪い。推理ドラマの犯人候補はせいぜい10人だが、このマガジンの購読者は160人いる。ちょっと多すぎる。

まあ僕のじっちゃんは名探偵ではないので、「謎は必ず解く…!」みたいな気持ちは特にない。無理そうならあっさり迷宮入りさせる。気楽なものだ。

とりあえず興味本位で「チクったヤツ誰だよ」と探ろうと思った。難事件になりそうだが、やれるだけやってみよう。


手がかりを求めて、彼の上記の投稿を詳細に見る。すると意外にも、すぐに犯人が分かった

画像2

駒木翔Facebook投稿より引用)

なんと犯人は、noteの仕様であった。彼自身に通知が飛んでいたのだ。

全然知らなかったのだが、noteは人の記事にリンクを貼るとその人に通知が行くらしい。たとえ有料部分であっても


これは誠に遺憾である。せっかく悪口言ってるのがバレないように有料マガジンにしてるのに、本人に通知が飛んでしまったら逆効果も良いところだ。

なぜこんなことになってしまうのか。恐らく、note運営者は「こっそり悪口を言うために有料マガジンを使うユーザーがいる」とは夢にも思ってないのだろう。だから、「記事が引用されるのは良いことだから教えてあげよう」とnote運営者は考えてしまったのだ。

その結果、「あいつお前の悪口言ってたよ」という陰湿な動きをnoteというプラットフォームが発生させてしまった。陰湿女子高生は、note自体だったのだ。


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(引用元:「金田一少年の事件簿


この結果を受けて、僕は、


noteさん、想像力が足りないんじゃないですか?

有料マガジンを使って悪口を書いてる人もいるのに、そういう人への配慮はどうなってるんですか??

noteさんの想像力欠如のせいでまた友達が減っちゃいましたよ???


と逆ギレしそうになったが、どう考えても僕が悪い。「有料マガジン」という文字列を見て「お、じゃあこっそり悪口を言いまくれるな」と考える側に問題がある。開発者は多分そんな気持ちでサービスを作ってない


そういうワケで、今回の教訓は「WEBサービスのユーザーは思わぬ使い方を生み出し、勝手に絶望する」ということである。僕はWEBサービスを作る側に回ることも多いので、これは肝に銘じておこうと思う。


ちなみによく似た事例として、「ハンディマッサージャー」がある。

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(画像引用元:https://amzn.to/36EPftU

電マ…ハンディマッサージャーは、肩こりなどを改善するためのマッサージ機であり、それ以上の用途をメーカーは想定していない。

ハンディマッサージャーが特殊な地位を確立し始めたのは2004年頃かららしい。元々はもっぱら普通のマッサージ機として認識されていたそうだが、そういうビデオ業界が2004年頃からこれをフル活用するになり、認識が変わっていった。

しかし世間の認識がどうあれ、メーカーはずっと普通のマッサージ機として売り続けている。特殊な利用法が生まれるなんて想像もしていなかっただろう

したがって、この商品に防水性能はない。特殊な用途で利用して壊れたとしても、メーカーは聞く耳を持たないというワケだ。想定されてない利用法をするユーザーが悪い。


ということで、商品は正しく使おう。有料マガジンは有益な情報を提供するために使おう。ハンディマッサージャーは肩こりを治すために使おう。そうじゃないと思わぬトラブルが生じるからね。陰口がバレて友達が減ったりするからね。皆、よく覚えておいて欲しい。


「あいつ、お前の悪口言ってたよ」

前置きがだいぶ長くなった。本題に行こう。

この「あいつ、お前の悪口言ってたよ」という陰湿女子高生ムーブ、今回の場合は犯人はいなかったのだが、たまに実社会でやるヤツがいる。

これは本当に頭が悪い。頭が悪いヤツ専用セリフだ。

そもそも、悪口というのは聞きたくないものである。人のを言うのは楽しいが自分のを聞くのは楽しくない。そういう非対称性の娯楽である。

非対称性を最大限に活かした楽しみ方が「その場にいない人の悪口を言う」である。これならば誰も自分の悪口を聞かずに、人の悪口を言える。言われるツラさを味わわずに、言う楽しさだけを享受できる。最高じゃないか。

撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ、という名文句があるが、その場にいない人の悪口についてはその限りではない。だってその場にいないんだもん。言い返される心配がない。自分は絶対に撃たれない安全圏から撃ちまくって楽しむことができる。

しかもこの娯楽の特殊性はもう一つあり、悪口を言われた人は自覚がないということである。撃たれた側に損害がない。素晴らしいことではないか。「その場にいない人の悪口を言う」は、誰も傷つかない娯楽なのである。そして、言われている側もまた別の飲み会で、そこにいない誰かの悪口を言っている。

つまり、「悪口を言う楽しさ」は全人類が享受するのに、「悪口を言われるツラさ」は全人類が受けなくて済む、という素晴らしい状況なのだ。ノーコストハイリターン。ここにユートピアはあったんだ。誰かが得をすれば誰かが損をするゼロサムゲームが世界にあふれている中で、こっそり言う悪口だけはプラスサムなのである。


僕は誰かの悪口をこっそり言い、僕も誰かに悪口をこっそり言われる。そういう世界がユートピアなのだが、このユートピアを破壊するのが「あいつ、お前の悪口言ってたよ」である。これは本当によくない。理想郷の破壊者である。野暮であり愚かであり、頭が悪い振る舞いだ。

こいつのせいで我々は、受けなくてよかったはずの「悪口を言われるツラさ」を受けなければいけなくなる。観測するまでは存在がおぼろげだったのに、こいつが知らせてきたせいで悪口の存在が確定してしまう。シュレディンガーの悪口である。

しかも、問題はそれだけではない。我々は一応「自分も陰で悪口を言われている」事実を認識してるワケだが、普段はそのことを忘れている。

だが、「お前の悪口言ってたよ」マンはありありと現実を思い出させ、「自分は常に悪口を言われているのだ」という事実を再認識させる。彼による被害は伝達された1つの悪口によるものよりもむしろ、この「平和だった世界の破壊」の方が大きいのではなかろうか。

平和というのは貴重なものだ。近代までは人類の歴史はほぼ戦争の歴史だったと言っていいし、現代でも未だにあちこちで紛争が続いている。我々はそんな世界において、たとえかりそめであっても、平和を甘受したい。「悪口を言われていない自分」という平和を信じていたいのだ。しかし、彼は我々に突きつけてくる。この平和は幻想に過ぎないということを


これはまさに、現代社会における「幻想殺し(イマジン・ブレイカー)」である。

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(画像引用:「とある魔術の禁書目録」)


最初に僕は「あいつ悪口言ってたよ」という動きをする人のことを陰湿女子高生と表現したが、これは表現が甘かった。女子高生じゃなくてもこれをやる奴はいっぱいいる。

だから、改めて「幻想殺し(イマジンブレイカー)」と呼ぶことを提案したい。次に皆さんの周りで「あいつ悪口言ってたよ」と言うヤツがいたら、そいつのことはイマジンブレイカーと呼んでやろう。「ようイマジンブレイカー!元気?」そう職場で問いかけてやろう。「イマジンブレイカー、久しぶり~」飲み会の第一声はこれに決まりだ。恥ずかしさに耐えきれなくなってそいつはイマジンブレイカーをやめるはずだ。

僕はイマジンブレイカーの根絶を切に願っている。皆さんも協力して欲しい。


頭が悪い人のセリフ

本題に入るつもりが結局また脱線してしまった。イマジンブレイカーの話をどうしてもしたくなってしまった。僕が悪いんじゃない。イマジンブレイカーという最高の能力名を作った作者が悪い。

ともあれ、今日は「頭が悪い人のセリフ」について扱いたい。

僕は人と話しているとき、割とすぐに「こいつ頭悪いなぁ~」と思ってしまうタイプなのだが、そう思う典型的なタイミングは、頭が悪い人特有のセリフを聞いたときである。

言葉は、その人の知性をダイレクトに反映する。頭の良さが分かるリトマス試験紙である。「これ言ってたらバカ」、そういうセリフがたくさん存在する。


ということで、以下、実際に僕が聞いた頭が悪いセリフを掲載していく。パーソナルな内容になってくるので、以下有料である。

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