誰からも応援される人になる3つのコツ
いま世界は、強烈なコロナの第2波、第3波に襲われています。
ふたたび、ロックダウンや移動規制がはじまり、人と人が引き離されました。
そのようななか、「離れて暮らしている両親に会いたい」とか、「大切な友達と会いたい」などと考える人は、多くいるでしょう。
長期にわたり、自分にとって大切な人と会えないことは、とてもつらく、寂しく、悲しいことです。オンラインで会うことはできても、やはりリアルで会うのとは、まったく感覚が違います。
この状態が、コロナ収束まで続くことを想像すると、暗く重たい気分になってしまうかもしれません。けれども、見方を変えると、自分のいままでの人間関係と向き合い、誰とどのような関係性を育んでいきたいのか、じっくりと考えるチャンスともいえるでしょう。
今回のコラムで取り上げる、あなたの人間関係を次元上昇させる3つのコツは、大切な人たちと人間関係を深めるうえで重要な要素です。
両親やパートナー、友人などプライベートな関係もそうですし、ビジネスパートナーやお客さんなどにも当てはまります。
ここでは、3つのコツを取り上げました。
さっそく1つめから見ていきましょう。
１、惜しみなく与え、相手の望みを叶える
人間関係を深めるうえで大切なことは、あなたが持っているものを与え、相手の望みを叶えてあげることです。そういったことをしていると、相手から好かれやすくなります。
たとえば、お客さんになりそうな人をつないであげたり、SNSなどで友人の商品やサービスを紹介するといったことが、与えるという意味です。
すると、その友人は、あなたに対して、「お返ししたい」応援したい」「役に立ちたい」と思うようになるのです。これは、返報性の法則と呼ばれる心の特性でもあります。
人には、「誰かから何かを与えられたら、相手にお返しをしたくなる」という心理的な性質があるのです。そうやって、お互いに与え、受け取るという素晴らしい循環が生まれてくると、どんどん人間関係は深まっていきます。
逆に、いつも自分が得することしか考えていない人は、どうなるでしょうか？ 「嫌な人だな」と思われることはあっても、相手から応援されることはおろか、好かれることすら難しいでしょう。
さらには、その人の側にいると、居心地が悪かったり、何か奪われるような気持ちになるかもしれません。そんな人と、人間関係を深めたいとは、まず思わないはずです。
もしかしたら、「自分は何も持っていない」と感じた人もいるかもしれませんが、与えられるのはモノやお金だけとはかぎりません。相手の話に真剣に耳を傾けてあげること、優しく声をかけてあげること、笑顔を向けることなど、できることはたくさんあると思います。
ポジティブな言葉をかけてあげるだけでも、それは十分に「与えること」になります。
あなたは周りの人に、何か与えるものがあるでしょうか？
２、ふだんから、自分の望みを周りに伝え続ける
あなたが望んでいることを、日ごろから周りに伝え続けることも大切です。口に出して言わないかぎり、あなたが何を望んでいるのか、誰にもわからないからです。
相手に、自分の本当の望みを伝えることで、そこから関係性が深まることはよくあります。
「これを言ったら変に思われるかな」とか、「断られたら嫌だな」などと感じたとしても、言ってみないことには何も始まらないのです。
たとえば、自分の時間を作りたいから、パートナーに家事を手伝ってもらいたいとしましょう。けれども、いつも仕事で疲れているように見えるので、「言ったらケンカになるかも」と考え、何も言えずにいたとします。
でも、もしかしたらパートナーは、快く「手伝うよ！」と言ってくれるかもしれません。まず、行動を起こしてみないことには、ケンカになるかどうかはわからないのです。
案外、頼ってもらったことが嬉しくて、相手も喜ぶ可能性だってありますし、そこからパートナーシップが深まっていくきっかけになるかもしれません。
ただし、ここで大切なことは、「家事を手伝って」と言う前に、自分でもやるべきことはしっかりとやることです。無理をしてまでやる必要はないですが、心を尽くしてやることをやっていれば、それはパートナーに伝わります。
逆に、家のことをまったくやらずに、毎日ぐうたら過ごしていたら、パートナーに手伝ってもらうことは難しいでしょう。
パートナーシップにかぎらず、あなたのまわりには、想像以上に善意であなたをサポートしたり、応援してくれる人がいます。
ぜひ勇気をもって、あなたの望みを伝えることから始めてみてください。
３、望みが叶ったら、心から感謝を示す
自分の望みが叶ったら、心から感謝を伝えることも大事です。とくに「ありがとう」は、人間関係において、とても重要な言葉だと言えるでしょう。
人は、誰かから「ありがとう」と言われたとき、自分が相手に貢献できたことを自覚します。すると、喜びを感じて、さらに「何かできることはないかな？」と、相手に貢献したくなるのです。
ある調査によると、「ありがとう」という言葉は、仲間意識が芽生えるきっかけになり、人間関係の葛藤を減らすことがわかっています。つまり、自分の望みが叶ったあと、周りに対して感謝を伝えることは、人間関係を深めるうえで欠かせないことなのです。
逆に、自分の望みが叶ったあと、周りにまったく感謝を伝えない場合、相手はどう感じるでしょうか？
「いろいろやってあげたのに、感謝の言葉もないわけ？」「もう、助けるのはやめようかな」とか、「なんだか、やってあげるばかりだな」などと思うかもしれません。逆の立場に立って、考えてみてください。たとえ見返りは求めていなかったとしても、なんだか寂しい気持ちになりませんか？
そのような状態で、人間関係を深めることは難しいと思います。
ここでは「望みが叶ったら」という前提でお話ししましたが、それは大きな夢が叶うといったことだけに限りません。
たとえば、普通にしっかりと仕事ができているだけでも、じつはたくさんの人たちの支えがあって成り立っているかもしれません。
ですから、ふだんの仕事や生活のなかでも、誰かから何かをしてもらったら「ありがとう」と伝えることは大事です。
そういった人間関係をどれだけ築いていけるかで、人生の豊かさや幸福度はまったく違ってくるでしょう。
そして結果的に、上から引っ張り上げてもらったり、下から押し上げてもらって、次元上昇が起こるものなのです。
今回のコラムは、いかがだったでしょうか？
取り上げた3つのコツは、コロナ禍で直接会うことができなくても、いますぐ取り組めることばかりです。
いま、あなたの頭のなかに浮かんでいる大切な人は、誰でしょうか？
その人に対して、どんなことができそうでしょうか？
具体的に考えてみて、実際にアクションを起こしてみてください。
これからあなたが、豊かで幸せな人間関係を築いていくことを、心からお祈りしています。
何か変化があったら、いつか教えてくださいね。応援しています！
本田 健
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