「夢を叶える」ための文章の書き方

あなたは、これまでに、メールやブログを読んで、「すごく面白い！」と思って、一気に読んだことはありませんか？

最初は、たいしたことないなと思っていたのに、読んでいるうちにグッと引き込まれて、いつの間にか最後まで読んでいた。
そんな体験は誰にでもあるでしょう。
それは、その文章に、人を引き込む力があるからです。

自分の思っていることを代弁してくれていたり、興味があるテーマをユニークな角度で掘り下げているから、つい読んでしまうのです。

全く同じような内容でも、有名作家やブロガ〜が書くと、１０倍の読者を引きつけるのはなぜでしょうか？
あなたも、人がワクワクするような文章を書くことができたら、すごいと思いませんか？

あなたが、友人からパーティーのお誘いのメールを受け取ったとしましょう。
「面白そう！」と思うか、「なんだかつまらなそう」と思うかは、書き出し、掴みの部分で変わってきます。

それは、ほんのちょっとした書き方の違いにすぎません。
最初の一文で、人は好奇心を持ったり、持たなかったりするのです。

たとえば、以下のふたつの文章の印象はまったく違いませんか？

「弊社は創立１０周年を迎えました。ありがとうございました」

「創立１０周年を迎え、みなさんに、とびきりのサプライズをご用意しました！」

あるいは、「20周年にあたり、パーティーを企画しています。実は、まだ企画中で詳しいことは言えないのですが、なんとスペシャルゲストが５人もやってきます！」などと書かれていたとしたら、「それは面白そうだな！」などと感じる人は多いはずです。

これは、パーティーの招待状に限った話ではありません。

イタリア料理のレストランに誘うにしても、「有名なイタリアンレストランがあるんだよ！」と言うのと、「あの有名な俳優が、週一で通っているらしいよ！」と、誘う相手が好きな俳優の名前を挙げるのとでは、テンションが変わってくると思いませんか？

つまり同じ誘い方でも、ちょっとした一言、ちょっとした情報が入っているかどうかで、相手の心の掴まれ方は全く違うといえます。

書き方の違い、文章の並べ方の違い、どの情報を出すのか、出さないのかを工夫するだけで、巻き込まれ方が変わってくるのです。

これが、「書くことで夢を叶える文章術」の秘密のひとつです。

夢を叶えようと思ったとき、誰に対して、どのようなタイミングで発信するかによって、あなたの夢の実現度や広がり方は全く違ってきます。

もう少し具体的に書いていきましょう。

夢を叶える文章には「予感」がある

私が作家になろうと思ったとき、いきなり編集者に原稿を送るようなことはしませんでした。おそらく、無視されてしまうだろうと考えたからです。

ですから、先に小冊子を書いて、無料でプレゼントすることにしました。そして、10万部くらいになったとき、「なぜ、私が小冊子をプレゼントしているのか？」といった文章を書いたのです。

そんな、ある日のこと。
とある出版社の編集者から、問い合せがきました。

どうやら、私が無料で10万部も小冊子をプレゼントしている理由が、気になったようです。

そのときに私は、「誰でも幸せで豊かな生き方ができるということを伝えたい！」と話しました。

すると、「そこまでの想いがあるんだったら、もっと話を聞いてみたい」と、のちに出版するきっかけにつながったのです。

これがもし、「私は本を出版したいんです。1度、会ってもらえませんか？」と切り出していたとしたら、このような展開にはならなかったと思います。おそらく、そのようなありきたりな理由では、編集者の興味を引くことはできなかったのではないでしょうか。

つまり、「この人面白そう」「なんだか変わっている」「この人は、なんかやりそう」といった「予感」を感じさせるかどうかがカギなのです。

優れた文章、人を動かす文章には、必ず「予感」の要素が入っています。

「これは売れそう」「この人、なんだか面白そう」「この人は、ここからブレイクしそう」などの予感があるかどうかが重要です。

人は予感を感じると、「このイベントには行きたいな」「なにか出会いがありそうだな」「これは知っておかないと！」というふうに思います。

そして、そのときに大切なことは、自分がドキドキ、ワクワクするものを、どこまで文章に乗せられるか。
それを読んでくれた人が、同じようにドキドキ、ワクワクし、「ぜひ、少しでもいいから関わりたい！」「サポートさせて欲しい！」という気持ちにさせられるかどうかです。

あなたの文章に、何かを予感させるエネルギーはありますか？

文章で夢を叶えられるかどうかは、ここで決まってくるのです。

本田 健

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