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親ガチャでレアを引けなかった人たちへ

今月疎遠になってしまっていた僕の父親がお店に来てくれることになりました。楽しみです。
当時は誰にどう相談すればよいか分からず、心が壊れかけてしまったことがあります。

それでも父がいなければ産まれることはなく、ここまで育ててくれたことには、
感謝しているし、嫌いにはなれません。
ただどうしても馬が合わず離れる決断をしてしまいました。

親ガチャ。

多くの人が聞いたことあるのではないでしょうか。

基本的にはあまり良い気のしない言葉だと思います。
親と子の間には無性の愛があって、それを遊戯のガチャガチャに例える罪悪感はわからなくもないです、、

大まかに言って親ガチャは「人間的にクソな毒親」、「貧乏な親」をハズレと規定されているように感じます。
以下、典型的なもの。

これに対して、親サイドからも意義の声が上がって、
「子ガチャ」という言葉も出てきたみたいです。

これらを見ていると親ガチャは、
「子は親を選べない。親が人間的にクソorど貧乏の場合、環境的に逆転は難しい。子は親が提供する環境に将来を大きく左右される」
という意見にまとめられそうです。

また子供は「純白のキャンパス」であり、全ては親が提供する環境に左右される。
という意見も多いです。

それっぽい理屈ですが、ここには大きな間違いがあるみたいです。

その間違いを正しく認識しないと自身の成長、将来に大きく影響してきます。

育て方や貧富よりも親ガチャ問題において重要なのは、自分自身の遺伝子です。

内面も遺伝する

親から子には様々なものが遺伝します。

肉体的特徴は多くの人が感じると思います。
身長が高いor低い、顔が似てる、、などです。
こちらは否定する人はいないと思います。

ただ調べてみると外見だけでなく、内面も遺伝することがわかっています。※以下書籍「言ってはいけない 残酷すぎる真実」より抜粋

遺伝率  :遺伝による影響を表している。
共有環境 :家庭環境を表している。
非共有環境:家庭外(学校や友人関係)を表している。

才能のスポーツは遺伝率85%となっています。
これはスポーツマンの親の子供の運動能力は遺伝で85%説明できるという意味で、周りの友達を思い出しても納得できると思います。
音楽に至っては92%と極めて高いです。

また、認知能力の一般知能において遺伝率は77%。
才能の数学においては87%と高い数値を示しています。

そして、これらの2つの学力を計る項目について共有環境は「ー」となっています。
これは影響が確認できないことを示していて、家庭環境は学力に及ぼす影響は無いor極めて少ないことを表しています。

話を戻すと親ガチャ論では、「まともな家庭環境があればもっといけた!」というような意見が多くあるみたいですが間違いです。

学力において家庭環境の影響は極めて少なく、ほぼ遺伝で決まってしまいます。

また、よく毒親と表現されるどうしようもない親の特徴として、
多量の飲酒や精神的不安定さがあります。

上記の表の物質依存のアルコール中毒は遺伝が54%、非共有環境が33%となっています。
アル中の気がそもそもあり、友達などの存在(非共有環境)が大きく影響してきます。

これらをまとめると、
自分の納得できない現状は、親から与えられた環境ではなく、遺伝子によりもたらされていると考えるべき。
だと個人的には思います。

もはや子供は純白のキャンパスではない

自分の現状は環境(お金があるない等)ではなく、遺伝による影響が大きい。ということが分かれば、
「子供は真っ白なキャンパス」論がいかに間違っているかがわかります。

子どもは生まれながらにして親色に染まっています。
皆さんが恨む毒親の、おそらく自分自身が最も嫌っている部分こそ色濃く受け継いでいる可能性が高いです。

これは親ガチャ外れを大声で叫ぶ人にとっては受け入れられない事実だと思います。

自分が強く嫌悪するものが、実は自分の中にある。ということです。

これに耐えられないからこそ、毒親を分離した存在として仮説して、
外部からの攻撃を意識するのだと思います。

ですがそれは無駄です。
そんなことはやめて、現状を受け止めれば活路が見出せます。

自分の内面を見るためには

自分の内面を見ることはなかなかできません。
また基本的に誰も自分の中身を見たいと思わず、自分の本性を愛せる人はどのくらいいるのでしょうか、、

しかも人は自分自身を傷つける機会から、徹底的に逃避するように本能に刷り込まれています。
辛いことをするのは億劫になるので、自分の内面を掘り下げる作業はなかなかできることではありません。

しかし、自分を掘り下げなくても、あなたのコピーと言える存在がいます。
しかもそれはほぼ自分の将来の姿を映し出しているので、それを参照するだけでいいです。

そんな存在がいるのか、、
います。親です。

「自分らしく生きる」と未来はほぼ決まっている

子どもは親の遺伝子を半分ずつ持って生まれてきますが、
逆にいうと皆さんの半分の要素を片方の親は持っているとも言えます。

つまり、親をしっかりと観察すれば、高い精度で自分のことがわかるはずです。
そして、自分が将来どうなるかも、親を見れば予測は立ちます。

大切なのは、親を観察して学ぶことです。
そして対策を講じることです。

◎皆さんが親を見て「ここが嫌だな」と感じる部分があれば、
それは自分にもあると言い聞かせる。
そして意図的にその要素を出さないように意識づける。

◎親が音痴だったら、自分も音痴の可能性が高いと判断して、
音楽のステージでは戦わない。

◎親が学習面で優位ではないと判断したら、知識や知能面での競争は早々に諦めて、人間関係を活かして能力を持った人材のハブとなるように立ち回る。

などです。

毒親だと自分の親を切り捨てて、アイツらと自分は違うと信じ込んで生きていくと、高い確率で同じような毒親になります。

遺伝子のデータは、残酷なほど「カエルの子はカエル」を叫んでいます。

しつこいようですが、もし自分の親が毒親だと考えるなら、
徹底的に観察するべきです。

自分らしく生きていくと「こう」なる。
と思ってください。

最後に

僕よりも圧倒的に酷い環境に産まれた人はたくさんいると思います。
僕は良くも悪くも「性善説」を信じているので、
父には感謝はしているし、嫌いではありません。

ただ「一緒にいない」「関わらない」という決断をお互いのためにしました。
自分と親は切っても切り離せない関係だと思います。

産まれてから今の今まで、子どもを可愛いと一瞬でも思わない親はいないと思います。

ただ寄り添ってもダメなら、離れましょう。
親から離れることは何も悪いことではありません。
とことん寄り添って、どうしてもダメなら自分を大切にしてあげてください。

親の人生を歩むほど、苦しい毎日はありません。
ただもうガチャを引けることはありません。
親ガチャを嘆く前に、やれることをやりましょう。

でもここまで書いておいても、データで出ていても僕は、
「人格は作れる」と思っています。

10年前、いや最近まで女性のケツばかり追いかけていた僕も、
かなり性格、人格を変えることができました。

もしどうしても逃れ方が分からない人がこれを見ていたら、
いつでも連絡してきてください。

離れる決断はしたけれど少しでも父親に恩返しできるよう、
僕も頑張りたいです。

人生は取り返しがつかなくなってからが本番。
by独身金髪アラサー店長

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