#35 大胸筋の解剖学

皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。

北海道札幌市で
フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。

このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。

第35回目となる今回のテーマは

大胸筋の解剖学

について。


▼概要

大胸筋は、身体前面に付着する上半身の中でも比較的大きな筋肉です。
上部、中部、下部にそれぞれ分けることが出来、それぞれ異なった作用を持っています。

大胸筋が発達する事は胸板を厚くする事や、ボディメイク視点でも重要視される筋肉の1つです。
大胸筋を鍛えるトレーニングとして有名なのは、ベンチプレス、ダンベルフライ、チェストプレス、ダンベルプレス、ケーブルクロスオーバー、ペックフライ、プッシュアップなどがあります。

また、正しく機能しない場合、肩関節や肩甲骨の機能不全や姿勢不良などのエラーを起こしやすくなります。
インナーマッスルや背面の筋肉などと共同的に働かせる事が重要となります。

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▼起始停止、作用

◎上部(鎖骨部)
・起始:鎖骨内側1/2
・停止:上腕骨大結節稜
・作用:肩関節屈曲

◎中部(胸肋部)
・起始:第1~6胸肋骨
・停止:上腕骨大結節稜
・作用:肩関節内旋、肩関節水平内転

◎下部(腹部)
・起始:腹直筋鞘前葉外側面
・停止:上腕骨大結節稜
・作用:肩関節内転

上中下と分けていますが、明確にハッキリと分かれているわけではない為、作用はどれも僅かに関与します。
その中でも最も強く働くのは、肩関節水平内転の作用です。
筋の走行ベクトルを考慮しても、大胸筋の中部線維の働きが最も強くなります。

上部線維の肩関節屈曲作用は、下垂位からの屈曲というよりも、伸展位から屈曲(下垂位:伸展0度)に持っていく際に強く働きます。
肩関節内転作用においても、80~90度外転位から元に戻す際に働くがそこまで強い作用は持っていないのが特徴です。

また、呼吸時の努力吸気において胸郭を広げ、肺に空気を入れるように作用します。

▼特徴

大胸筋の特徴は、停止部への筋の付着が捻じれているという点です。

上中下の大胸筋の線維は、下部線維が一番上、上部線維が一番下という順に付着しています。
これは肩関節外転により徐々に解けてくるため、ベンチプレスのような脇が開いて行う種目が効率よく伸張性ストレスを与えることが出来るのです。

また、大胸筋が硬いと巻き肩(肩関節内旋)、猫背の原因となるという認識をされがちです。
確かに大胸筋が硬くなれば肩関節内旋が優位になり猫背を誘発するように働くと考えられますが、実際のところは大胸筋が強すぎる事で起こる筋短縮は一般の方ではほぼほぼ考えにくく、姿勢不良により適度な伸張性が失われつぶれている為巻き肩になっている、という結果になります。

この場合、大胸筋は伸張性ストレスが加わるトレーニングを行う事が必要となり、ベンチプレスやダンベルフライなどがそれに該当します。

大胸筋の筋連結は、真下に付着する小胸筋、上腕二頭筋、橈骨、母指に繋がります。
主に屈筋群に連結し、手首屈曲で痛みが生じる場合、大胸筋のリリースで解消する事があります。
これ以外にも、上部は胸鎖乳突筋に、下部は腹直筋にそれぞれ連結しています。



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