#31 手関節の解剖学

皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。

北海道札幌市で
フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。

このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。

第31回目となる今回のテーマは

手関節の解剖学

について。


▼概要

手関節は、手首にある関節を指します。
橈骨、尺骨、8つの手根骨を含めた10個の骨で構成されており、橈骨手根関節、手根中央関節、下橈尺関節で構成される複関節と言われます。
橈骨手根関節と手根間関節の総称でもあります。

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◎手根間関節
・橈骨手根関節(近位手根関節)
・手根中央関節(遠位手根関節)
・手根間関節
・豆状骨関節

◎中手指節関節
・手根中手関節
・母指手根中手関節
・中手間関節

◎指節関節
・中手指節関節
・手根指節間関節

▼ドケルバン病

手首の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。
母指を広げたり動かしたりするとこの場所に強い疼痛が走ります。

狭窄性腱鞘炎とも言われ、産後に多く発症するのが特徴です。
主に関わる筋肉は、長母指外転筋短母指伸筋です。

女性の有訴者率は肩こり腰痛に次いで3位が関節痛で、手首や母指の痛みは全体の痛みの中でも3位に位置しています。
産後3か月以内のトラブルでも上位にあり、20%が発症し、出産後40%の人が残存するというデータもあります。

◎原因

妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。
手の使い過ぎやスポーツや指をよく使う仕事の人にも多いのが特徴です。
また、妊娠出産期におけるホルモンの影響により、血管拡張や体液量の増加による血圧とむくみ、腱鞘の滑走力の低下(エストロゲンによるもの)が痛みの原因とされる事もあります。

◎病態

母指の使い過ぎによる負荷の為、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷んだりして、さらにそれが刺激し、悪循環が生じると考えられています。
特に手背第一コンパートメント内には、上記の2種類の腱を分けて通過させる隔壁が存在し、これがある為に狭窄が生じやすいです。
特徴の一つに、片側の場合、使い過ぎの可能性が高い為、両側性が多いという点も存在します。
妊娠後期や産後、授乳期間中も痛みが生じるケースがあり、授乳期間や頻繁に抱っこをする機関を鑑みて産後6~20か月持続する事もあります。
授乳との関連がある為、授乳を中止する事で痛みの軽減に繋がる事も珍しくはありません。

◎改善

一般的には保存療法を用いて安静にする事が望ましいとされています。
重度になれば、腱鞘の切開手術に至る事もあります。
対処としては母子外転筋周囲や手指のストレッチも有効です。
また、肩関節や肩甲骨の可動性、身体全体の使い方を向上する事によって痛みを軽減する事も可能です。

▼動作と筋肉

◎掌屈:掌を肘に近づける方向に手首を曲げる事(約80度)
・橈側手根屈筋
・長掌筋
・尺側手根屈筋
・浅指屈筋
・深指屈筋

◎背屈:手の甲を肘に近づける方向に手首を曲げる事(約70度)
・長橈側手根伸筋
・短橈側手根伸筋
・尺側手根伸筋
・総指伸筋
・示指伸筋

◎橈屈:手首を親指側に曲げる事(約20度)
・橈側手根屈筋
・長橈側手根伸筋
・短橈側手根伸筋

◎尺屈:手首を小指側に曲げる事(約30度)
・尺側手根屈筋
・尺側手根伸筋

◎手指の屈伸に関与
・浅指屈筋
・深指屈筋
・総指伸筋
・示指伸筋
・小指伸筋
・虫様筋
・掌側骨間筋
・背側骨間筋
・長母指伸筋
・長母指屈筋
・短母指伸筋
・長母指外転筋
・短母指外転筋
・短母指屈筋
・母指内転筋
・母指対立筋
・小指外転筋
・短小指屈筋
・小指対立筋

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