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ポストコロナのリバウンドに注意!?


みなさんこんにちは。
地方中小企業専門 伴走型 経営コンサルティング『あなたの社長室』室長こと坂東賢吾と申します。


コロナワクチンの接種が進み、まん延防止措置や緊急事態宣言が解除される地域も増えてきました。
賛否両論ですが、東京五輪も開催される見通しですし、希望者全員のワクチン接種も11月頃には終えそうですよね。

インド型の変異株が増えているなどの報道もありますので、楽観視しすぎるわけにはいきませんが、長いこと様々な我慢を強いられてきた私たちは、早くマスクを外して深呼吸したい気分、といったところではないでしょうか。

さて今日のタイトルはこうしたコロナ禍が収束に向かっている今だからこそ気を付けたいダイエットの話・・・ではなく、

営業を目的と"しない"イベント開催は、リアルに戻って(リバウンドして)いってしまうのではないか?と思っていることについて、です。


実はつい先日、とある経済団体の会の催しで秋田県の経営者さまのパネルディスカッションをzoomで聞く機会がありました。

オフィスから出ずに、5分前に準備しサッとつなぐ。
バーチャル背景も設定済みなので後ろの本棚が最近ちょっと雑然としているかも?なんてことも気にならない。
(気にした方がいいですけどね。)

思えばコロナ禍ですっかりこの方法に慣れましたし、
ウェブマーケティングやDXといったトレンドのセミナーもほぼ全てzoomで参加できるようになったので、無料セミナーの参加回数は激増した感があります。

おそらくこうした営業目的のセミナーなどはポストコロナにおいても減らない、もしくはより一層加速するでしょう。


しかし逆に、今回私が参加したような、営利目的ではない団体やコミュニティが主催するイベントなどはコロナ禍の収束と共に、

「や~っとおわった!これでリアルなイベントができる」

として、こぞってリアルなイベントに戻っていくのではないでしょうか。

ダイエットに例えると、
zoomなどのリモート開催を、サラダチキンだけでダイエットする時期、
コロナ後のリアル開催が、ダイエットが終わり焼き肉屋でたらふく食べるイメージに似てるなぁと思い、今回のタイトルにしました。

私もサラダチキンダイエットをやったことがあるので(笑)、
やっぱり味気ないと感じるときもありましたし、その後に久々に行った焼肉は普段の何倍もおいしいと感じました。
そして、せっかく手に入れかけていた筋肉質な体が、元に戻っていくという・・・(泣)

失うことも多かった(そしてまだ過ぎ去ってはいませんが)コロナ禍において、我々が手に入れたいくつかのものの中で、やはりこのリモートという手段は大きいです。

営業目的のセミナー以外であっても、ポストコロナにおいて、リモート開催の手段を無条件に手放してほしくないと思います。

なぜかそう思ったのか、セミナーや講演会のように1対多の関係性でしゃべる・聞くイベントについて、リモートとリアルそれぞれに特有なメリットを簡単に考察してみることで紐解いてみます。

【リモートのメリット】
①場所の制約がなく、地域を越えて集められる
 (リーチできる母数が増える)
②話し手と聞き手の距離が全員同じ
③ウェブサイトやフォームへの誘導が容易
【リアルのメリット】
①ノンバーバルな反応に気づきやすい
②会話や対話のタイムラグや、"落ちる"現象が基本的にない
③多彩な演出ができる

他にも様々なメリットがそれぞれにあるでしょうけれど、
ここで大事なのは、抜け漏れなく要素を列挙していくことよりも、

リアルなイベント開催が制約されたことで、当たり前すぎて気づかなかったリアルのメリット、技術自体はなかったわけではないのにやろうとしなかったリモートのメリットに全世界が気づいた、という事実そのものではないでしょうか。

はい、そうです。既にお気づきのように、リモートで得られるメリットはリアルでは得にくく、逆にリアルで得られるメリットはリモートでは得にくいものが多いですよね。

なので多くの人はここで「リアルか!リモートか!」となりやすいのです。
さらに、これまでリアルでイベントや会合を開催することに大きな制約があったため、ここにきてリアル開催ができるなら、久々にリアルにしたいよねという思考にどうしても傾きたくなります。

ともすると、リモートのデメリットをいろいろとあげつらって
「だからやっぱりリアル(最高)!」と言ってみたくもなる。

サラダチキンは淡泊だから、やっぱり焼肉(最高)!と言ってみたくなる(笑)

気持ちはすごくわかりますが、
でも、リモートとリアル関係ってそうじゃないですよね。

リモートはリアルと相反する手段ではなく、
相互に補完する関係だ、ということです。

パッと見、リモートはセミナーにより向いていそうですし、
リアルはワークショップなどにより向いていそうですが、
主催者の狙いや参加者のニーズに応じてリアルかリモートかで考えるのではなく、
「リアルもリモートも」を基本的な開催手段としたうえで、
どこに力点を置くのかを考えていけば、様々なイベント開催の幅が広がるのではないかと思います。


そう思ってみれば、随分前からリアルとリモートを併用したモノってたくさんあって、スタジオ収録のテレビ番組、スポーツや音楽の番組なども言わばリアルとリモートの併用。

やっぱり現場に行って感じる良さはありつつ、それをより多くの人に知ってもらうためには放送もする。
これまでテレビ局でしかできなかったこのような手段が、ITによって技術的なハードルがグンと下がり、今回のコロナで社会的なハードルもグンと下がった。視聴する側がリモートを当たり前に捉えるようになってきた、ということです。

せっかくの変化を無条件に元に戻すことなく、
常に次の手段を考えていきたいものですね。

ちょっと話が散らかりましたが、今日はポストコロナにおけるイベント開催手段として、リアル・リモートを併用についてお話しいたしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日もお読みいただきありがとうございます。