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ワンコインとスマフォでできる「テイクアウト用お料理写真」の撮り方

コロナ禍で様々な業界が大ダメージを受ける中、少しでも収入の足しに、と数多くの飲食店が「テイクアウト」にチャレンジしておられます。
このエントリーはそうした飲食店の皆様への一助になればと思い、
「その辺に置いて撮るだけ」よりは綺麗で美味しそうに撮れる方法
を公開します。
完璧といえる方法ではないのですが、ここからエッセンスをもぎ取ってもらって、それぞれで改良していただければ幸いです。
iPhoneで撮影してるので、データの色の揃いがなくて恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

2020.4.13追記
今記事はあくまで、どうしてもテイクアウトに踏み切らざるを得ない飲食店様へ向けての記事です。
外出を推奨するものではありませんので、その旨ご留意ください。


1)まず用意するもの
  パッキングされたお料理(今回はコンビニ弁当を使用)
  スマートフォン(今回の機種はiPhoneXR)
  真っ白いボード2枚(今回百均で購入220円)
  障子紙(同じく今回百均で購入110円)

2020.4.13追記
どうしても店舗での購入に抵抗のある方は、通販をご利用になるのでも良いと思われます。
「カラーボード 白 A3」「障子紙 白」といった検索ワードで各種通販サイトでも購入できます(ただし、どうしても割高にはなります)。

また、白色で支えられルものであればなんでも良いので、何かしらの板に白色のA3用紙を貼り付けたものでも同様の効果があります。お手持ちに代用品あればそれらをご利用くださいませ。

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まず机を窓際に持っていきます。
今回、うちの中にいいものがなかったので、ゴミ箱の上に400mm額の箱の蓋です。

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お料理をのせる部分が極端に明暗がつかないとよいです。
あと、自分が立つ位置より後ろから光が来ない方が良いです。
自分の影が料理にかぶりますので。

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鯖が乗るお弁当。僕が鯖好きなのでこれにしました。
乗せて上から撮ります。ちょっと陰影が付いてますね。

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少し細工をします。
全体的に明るくなったのがわかりますでしょうか?
鯖の肌とか、右下のさつま揚げ的なものを見てもらえるとわかります。

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先ほどのボードをテープでつないで、このように置きました。
いわゆるレフ効果です。
これで2枚目のように綺麗に光が回ります。

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上から撮る際には「何が入ってるか」が一望できるのですが、テイクアウト品によってはもっさりするかもなので、ちょっと斜めから撮ってみましょう。
お弁当屋さんとかにありそうな写真になりましたね。

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ちょっとだけ角度を変えて光の当たるところを変えてみました。

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バランを取って反対向きに撮影してみました(色がちょっと微妙なのはご寛恕ください)。

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撮影した日は雨の日だったので、光が強くありませんが、お天気の良い日はこのような薄いカーテンで遮光しましょう。
もし、カーテンがなければ、先ほどの障子紙が役に立ちます。

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こんな感じで窓に貼って、直行する光を和らげてあげましょう。

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こんな感じで写ります(1枚目と比べてもらえるとわかりやすいですね)。

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先ほどの1枚目。

以上、ちょっとした工夫で綺麗に撮影できますよ、ということをご紹介しました。
以下は、撮影に関するウンチクなのでご興味ある方は、お読みください。

1)なぜ外光で撮るの?
 お料理の色が綺麗に出るからです。お店の光は概ね天井に設置されておりますし、LEDにしても蛍光灯にしてもよほど特殊なライトでない限り、色が全てまんべんなく出ません(特に赤色がダメです)。
 美味しそうに撮るためにも外光で撮りましょう(プロカメラマンがライティングするのはこれが大きな理由です)。

2)光はどこから入れるのが良いの?
僕の好みもありますが、料理に影がかからないこと、光を回しやすくすることを考えると、左側ないし左奥側から光が入る位置が望ましいです。
ので、窓は左側が良いでしょう。

3)直射日光で大丈夫ですか?
直射日光はどうしても陰影がきつくなりすぎるので、できれば直射日光が当たる時間を避けて撮影しましょう。
もしそれが難しい場合は、先ほどご紹介した薄いカーテンや障子紙を利用して、光を拡散させることをお勧めします。
光が強すぎるときは障子紙を2枚重ねにしても良いです。

もし、お手持ちにカメラと三脚を所有されてるようでしたら、それらを使うことをお勧めします。三脚に固定できれば、同じ位置で撮影できるので写真のクオリティを一定に揃えることができます。

なお、ポスターを作られる方は、こちらをぜひご参考ください。
すぴかあやか @spicagraph さんのツイッター。
初心者でも非常にわかりやすいです。
まずテイクアウトやってることが遠目からわかるものを1枚、それからお料理と値段がわかるものを1枚、とつくれるとバッチリですね。

あと、なかなかご自身でポスターまで、とおっしゃる向きの方にはこちらをご紹介いたします。
友人のデザイン会社RoughDesignさんが、今件に関連して各種ポスター類を制作していて。
もともと吹田の飲食店や商業施設向けに作ったそうなのですが、広く利用しても良い、とのことでしたのでご紹介させていただきます。

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以上、皆さんのお役に立てばと思い、公開させていただきました。
お役に立てば幸いです。
質問ある方はお気軽にコメント欄にご連絡くださいませ。
逢坂 憲吾 拝


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