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プレーオフステージ進出決定 2022ルヴァンGS⑤大阪ダービー

大阪ダービー史上初のスコアレスドロー。この試合だけで考えたらよろしくない結果だったが、これはルヴァンカップ。勝ち上がることを優先した結果、セレッソ大阪がプレーオフステージ進出決定を決めた。


個人的に最近多忙だったのと指定席を買ったこともありのんびりしていたため、ヨドコウについたのは少し遅め。
その間現地では不穏な事態が起きたらしいが… きっかけは揉めたのかどうか知らんけど生卵投げつけるって何? 王ダイエーホークスファンかなんかですか?どうみても犯罪行為なので、しっかりお巡りさんのご厄介になってちょうだい。


自分がスタジアムに着いたころのセレッソバルは両チームのサポーターが一緒の空間にいて、スタグルを並んで買って、各々平和に時間を過ごしていた。いつもの風景。気温も高くいい天気。

牛焼肉カレーを頂く


ヨドコウ桜スタジアムに変わって以来、セレッソの公式戦では最多の12,058人が集まった。
チケットが争奪戦になるぐらい満員とまでいかなかったのが寂しい。2月のアウェイでも感じたが、このご時世だとはいえダービーで集客効果があまり見られなかったのは寂しい。
自分の席の周りはたまたま子ども連れが多かったが、試合後に若いお父さんが「ダービーだけど声出しができないから、バチバチ感がなくて少し物足りないなあ」と話していたのが聞こえた。

コロナ前のルールに戻らない限り集客はこんな感じなんだろうか… 休日の時間と高いチケット代を費やしてでも観たいものがあるから自分はせっせと応援に行っているけど、なかなかそうもいかない人もいるようだし。
せっかく良いスタジアムなんだから満員の状態で選手にはプレーしてもらいたいよ。


試合にはローランド様とお見送り芸人しんいちさんが来場。今度競技規則が変わり主審以外がコイントスすることはできなくなるため、おそらくローランド様にとっては最後のコイントス。


引き分け以上で勝ち上がりが決まるセレッソと、勝たないと厳しい状況の相手。
この試合間違いなく主導権を握っていたのはセレッソで、特に際立ったのはヨニッチと隆矢のCBコンビ。まず失点をしないことを優先して、相手の2FWをシャットアウト。もちろんそれができたのも前線からのプレッシング、2CHの対人と球際の強さがあってこそ。


セレッソが主導権を握ることができた要因は相手の方にも。
ハイプレスをかけて、すぐさま決定機につながることは少なかったが、相手は明らかにプレッシャーを受けていて、パス精度も低く、プレスをかわして前進するといった手立ても少ない。
ボール非保持では片野坂監督らしく、セレッソにやられたくないスペースを埋めることを意識してゴール前を固めるポジション取りを徹底していたが、ビルドアップは申し訳ないが正直見てられないほどの出来で。自分の贔屓だったら絶望していただろう。
さすがに今後は改善してくるだろうが。

原川のFKがなかなか決まらない…


ただセレッソも特に得点に直結するプレーが多かったわけではなかったので、塩試合のまま時間が過ぎていく。前半一番目立ったのは今村主審の力強い笛音ぐらい。


セレッソの決定力が低いのはシュート意識が低いからだ!という声をよくみますが。
ただ体勢を整えずやみくもに打てばいいってわけでもないんだろうし。今のサッカーはFWもプレスバックで守備に参加することも多いので、肝心のシュートの場面で力が残っておらず、各々が持っているシュート技術を発揮しきれてない印象はある。
この試合はなかなかフリーでシュートを打てる局面を作れなかった。一瞬作りかけたんだけど、寛人や徳真のトラップが流れてしまい、力強いシュートは打てなかった。ああいうもったいない場面は減らしていかないといけない。


0-0のまま試合が進む。
山見の1人カウンターは隆矢がシャットアウト。あれは痺れた。あれこそお金を払って観る価値のあるプロのプレー。
終了間際になって輝が交代したとき、ジンヒョンがGKを蹴るときは、時間稼ぎを意識している様子だった。唯一のピンチを迎えたが陸が封じた。
56度目の大阪ダービーは史上初のスコアレスドローで終了。


相手の状況を考えれば、これがリーグ戦であれば、勝たないといけない試合だったのは間違いない。
ただこの試合はセレッソは最低限引き分けでも勝ち上がることができるので時間稼ぎを優先したのは問題ない。ダービーなのに?と疑問に感じている人もいるようだが、どんな局面があっても最終的には結果論で語られることが多く、「セレッソ大阪がプレーオフステージ進出を決めた」事実だけが残る。
今季またリーグ戦であたることを考えると、リスクをさらに犯して手の内を明かし過ぎるのもかえってよくない。
最低限の目的を果たしているので今回はこれでいい。ローランド様いわく"大阪のじゃない方"は反対にルヴァン敗退が決まったようだし。


セレッソはルヴァンカップに関しては毎年グループステージを突破している。実はかなり素晴らしいことだと思うが、ホンマは「セレッソ大阪は毎年のように決勝に行って、優勝している」ぐらいの結果を残したいな。


これで4月の公式戦は6試合中3試合が無失点。3月はやりたいことがハマらないと自分たちの思うように戦えない場面が見られたが、4月はヨニッチと隆矢のCBコンビが板についてきた成果が表れている。粘り強く無失点で抑える時間が多いので、最後まで矢印を前に向けて戦うことができている。


次はルヴァンカップですでに2試合を戦っている鹿島アントラーズ。リーグ戦でのホーム初勝利をここで必ずつかみ取って4月を締めくくろう。



最後に、例のウォールアートについて。
自分が到着したときはすでにOSAKAの幕が被さっていて結局見ることができず。一度はちゃんと見たかった。

そもそもあの壁は今までコンクリートのままだったので、よく考えたら今まで特に何もなかったのが不思議なぐらい。
いろいろ賛否があがった。「アートは自由」というのもわかるし、ヨドコウ桜スタジアムはセレッソ大阪の本拠地だけどセレッソだけのものでもないし。ミューラルの聖地として地域のスポットとしてヨドコウが注目されるのであれば自分はかまわないと思うが。
もちろん使われているカラーに拒否反応をするのも理解はするし、場所がオフィシャルショップの隣で目立つ場所だし、ダービーの前というタイミングの悪さもあっただろう。かといってウォールアート、作品そのものを無下に否定はできない。年3回描き替えもあるから個人的には一旦これでいいと思っていたのだが、結局は幕で隠されることになってしまい、歯切れの悪さが残った。


これはヤンマーと一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブとの共同の企画(実質ほぼヤンマーの企画だと思っているが)のようなので、おそらくこの企画は今後も継続されるだろう。
個人的にはトップパートナーの力の強さというか影響力の大きさを感じた今回の件。今後はどうするのだろうか。試合のあるときはセレッソの幕を張ることになるのかな?それはそれで、携わってくれたアーティストに失礼だし、かといってこのままコアサポが黙っているわけにもいかないだろうし。


どこかで歩み寄りをして、解決まで進んでもらいたいと思っています。アートもちゃんと一度は見ておきたい。普通に上手いし。


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