天気予報のマークを考える

天気予報はあくまでも予想である。そのため、100%当たるとは誰も思ってはいない。しかしながら、傘のマークがなかったのにもかかわらず、一時的にでも雨が降るようなことがあれば、その信頼性は大きく失われてしまうことになる。

気象衛星とスーパーコンピュータによって、天気予報の精度は昔よりもはるかに向上したのではないだろうか。にもかかわらず、いまだに天気予報のマークは2種類の天気の組み合わせだけで表示されており、昔から全く変わっていない気がする。

例えば、「晴れのち曇り、所により雨」のような天気予報の場合、太陽と雲のマークは表示されていても、傘のマークまで表示されているのは見たことがない。これでは、せっかく天気予報を見ても、雨の予報が十分に伝わらない可能性がある。

洗濯物を外で干している家庭では、とりわけ雨が心配ではないかと思う。天気予報の精度の向上に合わせて、「晴れのち曇り、所により雨」の予報の場合でも雨の可能性が伝わるように、マークの表示方法を見直す必要があるのではないだろうか。

2018年9月12日の高知新聞「声ひろば」より