旅についての一考察~国内旅行編~
こんにちは、KENです。
昨日からGWに入りました。皆さんは、どうお過ごしでしょうか?
僕は、STAY HOMEということで、自分の人生で一番家にいる休日になりそうです。
こんな世の中ですから、旅について懐かしいなと思いつつ、レビューしていこうと思います。
僕が旅をするようになるまで
遡ると、大学生時代になります。
当時建築を勉強していた僕は、某建築家が、「建築家は旅をしろ。」というようなコメントを見た記憶がありました。
その人曰く、「自分で行って、体感したもの以上の空間は作れない」というようなコメントだったと思います。
確か、安藤忠雄さん・藤森昭信さんとかだったと思います。
また、出口治明さん曰く、
「見聞を広げる思考を深める方法は人・本・旅、この3つに尽きる」とも言われていました。
昔の人も「かわいい子には旅をさせろ」と言っています。
どうやら周りを見回すと、旅はいいもののようだな。。。となんとなく感じていました。
それなら感受性の強い、若いうちから旅してみよう。どうせなら一人旅。
あとは、大学生活で夏休みとか暇だなと思うタイミングがあったので、
思い立ち、北上していくことにしました。
※当時は熊本の大学だったので、目的地を中国・近畿地方らへんを目指していた。
旅の起源と目的
ここで少し寄り道して、旅とは何だろうと簡単に考えてみます。。。
歴史的に見て、旅の原型みたいなものを探していくと、
信仰上の巡礼が挙げられると思います。
目的地があり、その過程は修行と捉えていたみたいです。
日本だと、古くは中世の山伏が各地の山を修行で登りに行っていました。よく山登りするとお地蔵さんや石祠がありますが、この時期に山伏が作ったものが多いみたいです。昔は、今みたいな娯楽なんかはなく、修行だったと想像できます。
江戸期に入ると、少し俗っぽくなりお伊勢参り、参勤交代なんかも旅として考えられると思います。戦国期以降、城下町が平野部に形成されていって、「街並み」がつくられていきました。
目的地は、徐々にその過程も修行から、それ自体楽しむ娯楽の要素も入っていったみたいです。
このように見ていくと、昔から
旅には目的地があり、そこまで行く過程で色々考える・楽しむ!!
ってことが重要みたいだと考えられます。
旅の醍醐味
そんなこんなで、実際に旅(一人旅)を定期的に行くようになっていきました。
人が良かったと言っていたモノ。先輩たちが楽しかったと言っていたモノ。
どういいのか、自分で感じたくて足を運んで行きました。
ジャンルは、かっこいいモダンな建築物から寺社仏閣、有名な観光地。
しばらくは、何が面白いのか分からない事が多かったです。
なにやら旅はイマイチかもと思う日々が続いていました。。。
そんなある時、五感でいいというものが、突然現れました。。。
ある旅で、同級生が良かったと言っていた建築物を見に行くことにしました。当時できて間もなかった直島の地中美術館です。
安藤忠雄の陰影の建築物、ジェームズ・タレルの窓、ウォルターデマリアの球体に、学生時代の僕は、心が躍ったのを今でも覚えている。
他にも、岡山の吉備津神社本殿、京都の新薬師寺、MIHOミュージアムの猿と滝の絵?、東京国立西洋美術館のフランク・プラングィン展などなど。多種多様なものに自分は興味があることが分かっていきました。
これまで体育会系で、サッカーばかりしていた学生にとって、自分の意外な一面を感じました。
旅の副産物
年に4回ペースぐらいで旅をしていく中で、積極的に次の旅のための情報を得るようになっていきました。
見に行った建築物の数が増えていくと、見に行った建築物の批評や解説をよく読むようになりました。
その解説の中で、面白いなと感じる人がいたら、その人の本を買うようになっていきます。その数が増えてくる中で、徐々に自分が好きな批評家は、歴史に詳しい人が多いということが分かってきました。
旅を安定して楽しむために、行った地域・次行く目的地の歴史も調べるようになっていきました。
そして、また有名な建築物を目的地として、旅に出る。
こんなサイクルができていって、旅の道中もドンドン楽しめるようになり、心地よいスパイラルに入っていきました。気持ちいい!!
知的好奇心の連鎖が始まりました。
旅は人生だ。と誰かが言っていたが、あながち嘘じゃない気もします。
僕の国内旅行の楽しみ方
そんなこんなで、自分が国内旅行でしていることを以下、紹介していきます。
言われなくてもやってるよって思うぐらいオーソドックスなやり方です。
①町の人口を調べる
最終的には、人口が町の経済状況・形成に関わってきます。。。
知っといて、10万人の町だとこんな感じか~と確認できます。
②その場所が昔どんな役割を担ってきたかを調べる
城下町、門前町、参勤交代の宿坊、港町、炭鉱町など何が栄えていたかを確認します。目的地として魅力があるから行こうと思っているはずなので、必ず特徴はあるはずです。探しましょう!!
自分の町とはどう違うか考えるだけでも、いいと思います。
③城に立ち寄る、最寄りの博物館に足を運ぶ
どこの町にも、地誌を研究している人がいます。歴史を知るうえで、その人たちの発表の場として、分かりやすく纏まっている場所が、城内の掲示板や博物館の常設展です。実際に足を運ぶと文章だけの情報では得られない雰囲気とかも伝わるので、良く頭に入ってきます。
④現地で実物を見る。立札を読む。妄想する。
これは現地で感じたほうがいいと思います。
先に城や博物館に行っていると、関連情報が分かり、どんどん知識が深まっていきます。
⑤司馬遼太郎の『街道をゆく』や紀行文・エッセイを買って読む。
司馬遼太郎は、僕の大好物です。博物館以上の掘り下げが期待できます。
あとは、小さい冊子のものでも、コンパクトに旅のリマインドができ、効果的です。ファイリングすることもおすすめです。
デジタルだと、写真の整理時にPC上での確認となり、味気ないです。
アナログで残っていると個人的には懐かしさが倍増します。昭和の感覚でしょうか。。。。ミニマルな生活とはいきませんが。。。
こんな感じが、僕の国内旅行の楽しみ方です。
最後に
最近Youtubeでサカナクションの山口さんがForbesJapanのインタビューで言われていたことが印象的なので、ここに載せておきます。
自分が感じている旅についての感覚に近いモノが、言語化されてるなと思います。※リンクが上手くついているか不安です。。。
https://www.youtube.com/watch?v=mgpSeprVQgk
「探す遊び」と「浴びる遊び」。旅は断然「探す遊び」です。
早くSTAY HOMEが終わり、「探す遊び」をしに行きたいと思う今日この頃です。
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