Topリーグ16年間(2003-2018)での体格面の変化&今の学生との比較
なんとなく、選手が大型化しているというのは感じるけれど、果たしてどのくらいなのか?ということで、
トップリーグが創設された2003年度から昨年度までポジション別に体格を比較してみました。複数ポジションが記載されている選手はそれぞれに含めています。また、今年度高校・大学カテゴリ上位と過去のトップリーグデータを比較してみました。
概要
グラフが多くなるので、先にまとめです。身長が劇的に大きくなっているということではないけれど、体重は着実に重くなっています。ポジションによっては10kg以上。それを反映してBMI(体重÷身長÷身長)も年を経るごとに大きくなっています。
そしてポジションによっては現在の高校生・大学生が2003年当時のトップリーガーの体格と大差ない、あるいは重い(大学生)。
いつも通り体組成はわからないですが、やはりこちらも大きくなっている。これは日本人全体の、ということも影響しているかもしれません。
全くもって単純な比較はできませんが、大学生とトップリーガーでは体格差がある、ということから考えると、この16年で同じトップリーガーでもそれだけの差が出ているということも言えるのかなと思います。
0.トップリーグ登録選手の平均推移
例年、トップリーグの公式サイトではチームごとに登録メンバーの一覧が出ます。今年は今のところ(1月15日時点)掲載されていないので、昨年までのデータを以下にまとめています。
1.PR・HO・LO
2.FL・NO8
3.SH・SO
4.CTB・WTB・FB
5.高校生・大学生との比較
今年度のデータで比較したものはこちら
トップリーグの記録をみていくとどのポジションもどんどん大きくなっているので、初年度と比べてみます。高校生・大学生のデータについては、
高校生:ラグビーマガジン別冊付録の1-15番までをレギュラーの値として
大学生:大学選手権準決勝の先発メンバーの値
2003年度のトップリーグに比べて、今年の高校・大学の上位チームでは体重だけ見ると変わらないポジションもあります。大学生では上回っているポジションも多いですね。LO/FL/NO8の身長差はこの当時から変わらないままですが。
BKSも高校生とトップリーガーではWTB/FBでの差が大きいですが、それ以外では大きな差がないということも言えます。
最大筋力やパワーというところはここからは比較できません。
あくまで身長と体重です。
全く同じとはいきませんが、このような推移はほかの競技であるのでしょうか。実際の映像見たところで、今年の高校ラグビーのようには見えないと思いますが。
これだけ大きくなっていることへの懸念。そして同じカテゴリでは特に高校は大学のようなリーグ編成にもなっていないので大きな体格差を以って試合に臨むということも生じてきます。
最近急速に大きくなるようになった、というよりも大きな人が以前よりラグビーやるようになったということならいいんだけど、そういうことでもないと思います。
読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。