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「もう少し早く知ってたら!!」は、いつも正解ではない

新しいチームでのトレーニングサポート。
これまで関わっているチームでは当たり前のようにやっていることでも、
初めてのチームにとっては新鮮なもの。こういう関わり方をしていると、

「もっと早く知っていたら、、、、!」

と言われることがあります。
確かに今アプローチするよりも1ヶ月前、いや3ヶ月前だったらもっと早く効果が出たかもしれない。だけど、

今感じられる効果もそれまでの蓄積があるから

ということも間違いのないこと。早く知っていたからと言ってそれに対する感度がなければきっと効果は低い。その間に得られた考え、何よりトレーニングに対する疑問や悩み、渇望が出会ったときの効果を大きくしているんじゃないかなぁと思うことはあります。

よくトップアスリートがこれまでと違うトレーニングを導入して成果が出たという話も出てくるけど、それもそのアスリートの土台があってこそ。そして、現状を変えたいという意欲・危機感があってこそ。もしかしたら、全然違うコンセプトのトレーニングでも成果は出たかもしれないですね。よくわからないまま与えられるものへの感度は低い。
長く関わっているチームでは色々なことが当たり前のように行われている。システム化されている。でも、そのことが却って欲の部分を低下させていることもあるのかな、、と感じてしまうことも時にあるのかな。ここはこちらの関わり方で思案のしどころ。
火のついた選手は消えないように燃え過ぎないようにコントロールしていくことが大事ですが、本人に意欲があるからやりやすい。多少の不正解(というより減点)要素があったとしてもそれを突き抜けられた方が強いかもしれない。

安全整備は別物

とはいえ、早く出会った方が当たり前の感覚を養成できる。
その恩恵を感じることも大事だけど、それを当然に感じることが出来る環境も同時に備えていく必要がある、ということもまた大事。

熱中症が大きく取り沙汰されているけど、それだって色々な対策が当たり前に行われるべきことで、対処も当然のように行われるべきことですからね。

出会うタイミングはそれぞれ。まさしく縁。
それまでの蓄積を力にアプローチしていくことが現場レベルで求められることですね。
もう少し大枠でいったら、その環境が整うようなアプローチ。

読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。