Love Story/安室奈美恵〜始まり〜
私は、福岡のショッピングモール3階で働く32歳OL。
仕事は朝の9:00から18:00までの勤務時間。
シーズンの変わり目は深夜までかかることは珍しくない。
それでも職場にも恵まれ、仕事終わりにはディナーに行ったり、休日には糸島まで行き、トトロの森で非日常を味わったり、博多の屋台でラーメンを食べたり、すごく充実したOLライフ。
そんなある日、友達から合コンの誘いがあった。
職業柄、初対面の人との抵抗はなく、恋愛を求めて行くというより、おもしろい話や、初めて話す人との間合いを楽しんでいた。
その日も、男4人女3人でお酒を飲みながら話が弾んでいたのを覚えてる。
私は、その日出会った翔という男性と、これまでの人生で
最も深いLove Storyへと溺れるのであった。
カラオケ
22時を過ぎて翌日仕事だった私は帰るつもりでしたが、みんなからの誘いに負け、次のカラオケへと向かいました。
そこで、みんながそれぞれにデュエットを歌いながら、特に何も歌わない私へ翔が言い寄ってた。
「一緒に歌お?」
私は特に抵抗もなく
「いいよ」と。
そして私は、翔と一緒に歌った。
まさかの…
私はカラオケの途中で帰ろうと、バッグを持ちトイレへと向った。
トイレを終えた後、たまたま翔とバッタリ。
バッグを持っていた私を見て、
翔「あれ、もうお帰りですか」
私「明日仕事なんですよね」
翔「そうですか…じゃ、お見送りしてもいいですか?」
私「え、、まぁ…はい」
友達の友達ということもあり、またそれまで飲んでいた感じから、少し少年っぽい感じで、私の周りの気取った男性よりも全く嫌な感じはなく、あっさりYESを出した。
お見送りのはずが…
翌日
昼休み、翔からのLINE。
「昨日はありがとうございました。また飲みましょうね!」
私もそれとなく返信し、仕事終わりにスマホを見ると、また翔からのLINE。
「良かったら、明日会えませんか?」
私は、これ以上深入りするのはダメだと自分に言い聞かせた。
(だって、私は翔くんのこと全然タイプじゃないし、それに…)
だけど、翔の笑い顔、とてつもなくどうでもいいバカ話、考えれば考えるほど、翔が頭の中でいっぱい。
なんだろ…この気持ち。
今すぐ会いたい…
日常
それから、翔という時計の針が動き出した。
仕事終わりには、帰宅途中にあるコンビニ、スタバに寄って翔の分まで買う自分がいた。
翔の「ありがとう!」の満面の笑みを見たくて。
私が前日作った料理を一緒に食べたり、一緒にテレビを見ながら仕事での失敗やわざと妬かせる話も、本当に幸せだった。
翔との6年間
それからは、彼との時間、場所、全てが私の宝物でした。
ハウステンボス、菊池温泉、久留米花火、阿蘇、全てがLove Storyだった…
唐戸市場にも行ったよね。
あの時は平日で唐戸市場が閉まってて、結局回転寿司で食べて、だけどめちゃくちゃ美味しくて…
翔が運転して、私が隣でポテトを翔の口へ運ぶ。
すごく幸せだった。
(この人と一緒になりたい…)
翔を知れば知るほど愛おしかった。
こんなに誰かに愛されること、誰かを愛することが幸せだと思った瞬間はなかった。
なぜ翔と出会って、翔を思って、なのにこんなに傷ついて…
それでも翔を愛してしまう。
それでも…
私は、幸せになる権利なんてない…
私はやっぱり、Love Storyは苦手みたいだわ…
こんなに恋に身を焦がすなんて…
END
ボーナストラック(撮影風景)
今回は地元界隈にてラグさん (@Rugg_kumamoto)と撮影してきました!
いや〜身近にこんな素敵なスポットがあるのかと。
まあ撮影は全てラグさん (@Rugg_kumamoto)ですけどね!(笑)
本当にラグさん (@Rugg_kumamoto)ありがとう!
撮影:@rugg_photo(https://www.instagram.com/rugg_photo/)
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