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全ての出来事に偶然はなく、必然であることを学んだ

前回からのつづきです

上司に会社を辞めたいことを告げてから
2ヶ月経って、ようやく退職日を迎えます。

午前中は店舗にて営業活動。

午後は本社に行き、身の回りの私物を
整理します。

その後、一人ずつ「お世話になりました」と
挨拶をして会社を後にします。

次に転属される前の会社へ挨拶に行きます。

社長と面談。

まず、転属した会社を退職した報告を
します。

そこで、「これから、どうするんだ?」
といった話となり、アフィリエイトで
生計を立てていくことを話します。

すると社長が
「ちょうど、自社の商品を拡散するために
うちでもアフィリエイトを考えているんだが
おまえも一緒にやってみるか?」
という話の流れになりました。

アフィリエイトで生計を立てるといっても
見切り発車で始めたようなものなので
正直不安がありました。

なので、社長からの誘いは嬉しかった。

話しはとんとん拍子に進み、日を改めて詳しい
人間を呼んで打ち合わせをするという運びと
なります。

会社を出て駅に向かう途中、会社の先輩と
バッタリ出会いました。

この先輩を仮名で井上さんとします。

今日付けをもって会社を辞めたので挨拶に
きたことを説明し、社長からアフィリエイトを
やらないかと誘われていることを話しました。

井上さんは「辞退したほうがいいよ」と
忠告してくれました。

そもそも私が転属になったのも、
会社の業績がかんばしくなく、
倒産も時間の問題となっていたのが
理由でした。

でも、何とか危機を乗り越えたので、
アフィリエイトで仕切り直し、盤石な
体制を狙っているとのことでした。

その為、何としてでも軌道に乗せたいという
思いがあるので、失敗は許されません。

「アフィリエイトで失敗すると、新庄君が
全責任を負わされる羽目になるよ」
と言われ我にかえります。

会社を辞めても、とりあえず収入の確保が
できることに気が緩んでしまい、
冷静に判断ができずにいました。

社長は気が短く、
典型的なワンマンタイプです。

そのことから、深く関わると必ずトラブルに
なっていました。

最初は機嫌がよくても、自分の思うように
ことが運ばないと手のひらを返す行為は
さんざん見てきました。

ブログを立ち上げて、アクセスを集めるにも
1週間やそこらでは結果は出ません。

早くて3か月、通常は半年から1年と
いわれている中、気の短い社長が
悠長に待っているはずがなく
トラブルになるのは明白でした。

それと、アフィリエイト事業は自分も含めた
4人体制で考えられていて、扱う商材も
健康食品であることから、他の3人は素人
なので、当然薬事法なんてことは知りません。

ちょうど、DeNAが医療健康情報サイトを
立ち上げたWELQ(ウェルク)が薬事法を
無視した記事で大問題となった後でした。

当然そのような情報は知るよしもなく、
ヤフー知恵袋のような確証がない回答を
そのままコピペして記事にするのが
関の山でした。

なので、トラブルの責任転換も全て自分に
負わされることは、目に見えていました。

このことから、翌日断りの電話を
社長にいれます。

その後、この会社は破産申し立てをして、
廃業となった次第です。

あの時、井上さんに会っていなければ
間違いなくアフィリエイトに参加し
身も心もボロボロになっていたと
思うとゾッとします。

この体験がキッカケで、すべての出来事には
偶然はなく必然であって、すでに決められて
いたと思えるようになりました。

               (つづく)





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