気遣い=美徳の時代は、もう終わり。書籍【遠慮しない生き方】を読んでみた。

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■本レポートの抜粋--------------


----------書籍情報----------------

書籍名:遠慮しない生き方

著 書:鳥居祐一

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■本書の選定理由

今週の書籍選択のテーマは『遠慮や謙遜について』です。

これまでの読書にて様々なことを学んできました。男女の違い、ザッソウ、信頼残高、ミラーリング、質問力と、どれも今の自分には欠けていて、だからこそ現在その能力のアップデートに時間をかけています。

上述した内容も重要なのですが、それらと同じぐらい自身に今欠けているなと痛感する部分があったため本書を選定をしました。

◆他人に気を使う、遠慮する

どれも会社や集団生活では欠かせないものだと思います。しかしそれ故にチャンスを逃している自分もいるなと感じました。

自身の中の考え方を変えるための書籍になっていましたので、こちらを今週のレポートとして提出します。

※また本書の第4章『自分をアウトプットすること』を遠慮しない、に関しては、主にメルマガを使った情報発信術(手法・注意点等)が重点的に記述してあり、今回の要約の目的とはズレるため割愛しています。

※加えて著者が書籍の中で記述していたのは『個の時代』の到来について。自己発信のためのメルマガ集客について、といったコンテンツもあったため、独立したいけど踏み出せない。といった層にアプローチして共感を得る、大衆向けに読みやすく整えられた部分もありました。そのためそちらはなく本当に重要+自身に役立ちそうな箇所だけを抽出しています。

■はじめに

そもそも『遠慮しない生き方』とは?

著書の中ではこう述べられています。

『遠慮しない生き方』というのは、自分が好きなありのままの自分でいることです。常に焦点を自分に合わせて、自分がいいと思うかどうか、自分がそれを好きかどうかだけで物事の判断をすること。

周囲の人間がいくら『こうした方が良い』といっても、自分の心が『ノー』といえばその声には従わない。

周りの人が『それはやめた方がよい』と反対、止められそうになっても、自分が『やりたい』と心から願うことならやる。

上記のような生き方だと著書では記述されています。要は、他人を気にせず自分の思いに対して、素直に忠実になるわけです。

※こちらは、直近NNGで学んだ『一貫性』にも通ずるところがあるなと書籍と過去の研修を照らし合わせて思いました。

また『遠慮しない生き方』とは『自分をとことん尖らせる生き方』とも述べられています。言い方を変えれば、常識の範疇から飛び出した『変人』になること。自分らしさをとことん突き詰めて、『あの人は変わっている』とまで言われたら万々歳。

人からどう思われてもいいという、ある意味、開き直りの精神を持つ生き方。人の目を気にせず、嫌われてもいいと思える、生き方だと述べられています。

9人に嫌われても、1人から圧倒的に好かれればいい

前述した『尖る』というのは、マイペースで唯我独尊で、協調性が無いなどネガティブなイメージが湧く人が多いかもしれません。

しかしここでの『尖る』は自分の個性を突き詰めること。元々持っている自分らしさを最大限に活かすこととも言えます。

自身も含め、多くの人がつい遠慮して生きてしまう一番の原因は、人から嫌われたくないということだと思います。周りに合わせてやりたいことをやらずに言いたいことを言わずに済ませてしまう。

でも人から嫌われる覚悟を持って、勇気を出して自分をむき出しにしてみる。批判も嫌われるのも承知の上で、包み隠さず自分の本心や世界観、人生哲学をありのままに言語化する。するとそこに必ず賛同者が現れます。

その場にいる10人中9人はあなたを嫌うかもしれません。しかし1人は熱烈にあなたを好きになってくれるでしょう。

※大事なのは遠慮せずに主張すること。組織の中でそのまま著者のことを鵜呑みにするのは諸刃の剣なので要注意。

『遠慮=美徳』という思い込み、それを捨てるのが苦手な日本人

さっそく遠慮しない生き方を、、、と考えてもそれができないのが日本人。なぜなら『遠慮=美徳』という考え方を持っているからです。これは日本の学校教育が関係しています。

聖徳太子が残した『和を持って貴しとなす』という教え、日本の社会では和を乱すことは許されず、自分よりも他人との強調が優先される。それは『他者への思いやり』という言葉に変換されて、自分を押し殺してでも周囲に合わせることが美しいことだとされてきました。

確かに社会を成り立たせるには互いに協調が必要で、自分の欲や思いを出しすぎれば社会は上手く回りません。

しかし自分の人生をよりよくしようとするなら、ときには大胆に『自分ファースト』で行動することを実践してみる必要があることも覚えておいてください。

■1章:『自分らしく生きること』を遠慮しない

とにかく最初の一歩を踏み出す。

『遠慮しない生き方』をするには、今までの自分からちょっと抜けてみることが大事。著者は借金もあり長年続けたサラリーマン生活を続けていました。上司からのパワハラに耐えつつも、借金を返済し終わり次第すぐ辞職し、幼少期に過ごしたアメリカでの生活を始める選択をしました。(そこから著者の人生は結果的により良い方向に広がっています)

これはあくまで一例ですが、要は『自分の枠』から一歩踏み出してみること。今までの自分からちょっと抜けてみることが大事なのです。

自分の思い・考えをアウトプットすることが人生を変える

友人と食事に行った時、どんな食事にするか話し合うことが多々あると思います。その際あなたは自分の意見や要望をしっかり言えていますか?たがが食事と小さなことのように思えるかもしれません。ですが、この小さな遠慮の積み重ねも繰り返し続けると『自分を出さない癖』を生み出してしまう原因になりかねません。

この癖がつくと次第に自分の思いや考えを表に出すことがはずかしくなってしまい、いつしか『無難な人』になってしまいます。そうすると世の中では無味無臭な人・その他大勢の中に埋もれてしまいます。

著者は会社を辞めた後、ダイエット商材の代理店販売を行うなかで、商材を取り扱う本社のあるロサンゼルスを毎月訪れていました。そこで営業成績が優秀なセールスマンのみが対象となるセミナーに参加、スペシャルゲストとして登場した『ジム・ローン(著者の恩師:成功哲学の父)』と話す機会がありました。そこで、前職の会社づとめの内容(上司からひどい扱いを受けていた、まるで牢獄にいたようだった)ことを伝えると、

"For things to change, you have to change. For things to get better, you have to get better."『物事を変えようと思ったら、君自身が変わらなくてはいけない。物事を良くしようと思ったら、君自身も良くならなくてはいけない』

と言われたそうです。その言葉にはっとした著者は、アメリカのセールスマンであれば賜った言葉を素直に受け取るだけ(自己主張の強い方が多いアメリカ人でさえも)の人が多かった中、ジム・ローンに対しておどけて

"That is a totally new concept. I never thouht it that way!" 『それはとってもユニークな考えですね。今までそんなふうに考えたことなかったですよ!』

と主張したことをきっかけにかわいがってもらい、交流が深まったそうです。これが著者の人生を変えた瞬間になっています。

ここでは一例ですが、著者の経験を通して、遠慮せずに自分を出すこと、自分の思い・考えをアウトプットすることが人間関係を変える、そして人間関係こそが人生を変えることを裏付けています。

■第2章:『健全な図々しさで付き合うこと』を遠慮しない

人は人でしか磨かれない

付き合う人によって、あなたの人生はガラリと変わります。ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨けないように、人は人でしか磨かれないのです。

ではその人を磨くに足る正しい人とはどういった人でしょうか?

それは著書上では、一言で言うと『誠実で礼儀正しく、人間的に尊敬できる人』と記載されています。

またその特徴は5つ行動する人明るい人与える人他者を褒める人よろこんでお金を使える人です。

※この5つの特徴について詳細の記述は著書内にはありませんでした。

『遠慮しない生き方』をし、自分らしさを尖らせていくと、それに共感した人や応援してくれるファンができる。するとファンの中でも『正しい人』があなたに幸せを運んでくれます。

そんなファンと遠慮なく付き合うことで、その人たちは一層強いあなたのファンになり、あなたを生涯支えてくれます。少人数でいいので生涯お付き合いいただける濃いファンづくりを目指してください。

『健全な図々しさ』のバランスを見極める

遠慮せずに相手に質問する、求めることは悪ではありません。

『〇〇してもらえませんか?』、『ぜひ〇〇してください』

自身で『相手の時間を奪ってしまう』などと制限を欠けずに、とにかくダメ元で相手に要求をしてみること。健全な図々しさも重要です。

しかしやりすぎてしまうとただの『図々しいだけのやつ』と思われてしまうのも事実です。であれば、重要なのは求めるときのちょうどいいバランス、ここでは『健全な図々しさ』の見極めが重要だと著者は述べています。

この『健全な図々しさ』を確かめる方法は1つあります。それは一度『図々しさの壁』を突き抜けてみることです。人によって図々しさは異なるため、相手に求め続け、『それはちょっと』と難色を示すようならリミットを超えたと判断し、そのお願いはすぐに取り下げましょう。

■3章:『冨としあわせを求めること』を遠慮しない

『セルフイメージを上げて』遠慮という言い訳をなくす

遠慮は、ときに『美しい遠慮』を装った言い訳に過ぎない場合があります。

『私なんかが参加してもよいのでしょうか?』

お誘いを受けた場合にそう謙遜してしまうことは無いでしょうか。これが本当に参加したくないのであれば問題はありません。しかし自分の人生や現状を変えたい人はこの遠慮はすべきではありません。

この遠慮が引き起こされる理由を著者は『セルフイメージの低さ』が原因だと記載しています。

自分は周りの人に比べてレベルが低い、私はそこまでに人間じゃない、自分に対する評価が低い人は、何かにつけて遠慮しがちです。だとすればセルフイメージをアップすることで『遠慮しない生き方』ができるようになります。

セルフイメージをアップするには小さな成功の積み重ねがよく聞きます。やらない理由を考える前に小さなことから、ほんの小さな挑戦からとにかくやってみる。それを重ねていくうちに大きな挑戦ができるようになり、同時にセルフイメージも上がっていくはずです。

※また前述の通り、第4章『自分をアウトプットすること』を遠慮しない、に関しては、主にメルマガを使った情報発信術(手法・注意点等)が重点的に記述してあり、今回の要約の目的とはズレるため割愛しています。

■まとめ

今回学んだ『遠慮しない生き方』についてですが、教えられた内容は素直にやってみることと相反しているようにも受け取れました。しかし、それは自身のステージや成長段階における環境においては、必ず適応されないのかなとも思います。

自分の中の一貫性を明確にし、その上で素直に取り組んで見る。何か違うなと感じることがあれば、そこで『躊躇せず』に『アウトプット』してみることが根本的に『遠慮をなくす』方法なのかなと思います。※自身の中に判断軸がしっかり立つので、質問を受けた際に考え込んだり、戸惑うことが無くなる。

・普段遠慮を良くしてしまうのであれば、勝手に遠慮して踏み込むのを辞め、『健全な図々しさ』がわかるまで踏み込んでみる。

・セルフイメージが低いのであれば、自身をつけるために小さな挑戦からトライし、実績を積み重ねセルフイメージをアップする。

また本書の用に他者かつ権威のある人に『遠慮しなくて、自分ファーストでいいよ』と『許される』こと自体が、遠慮していた自身の思考の枠組みを取っ払ってくれる気がします。

読書をすればするほど、この思考の枠組は外れていくはずですので、引き続き読書レポートを"自分のために"進めていきます。


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