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Nº9 B2レベルのイタリア語の展開図(3) Pronomi combinati e Particelle pronominali

 B2レベルのイタリア語習得を目指す上で、CILSのガイドラインを手がかりにしながら、文法的にどういう単元または項目をおさえておけば良いのか、をみなさんと一緒に確認していくシリーズ「イタリア語の展開図」の3回目です。

 今回取り上げるのは、Pronomi combinati と Particelle pronominali です。

Pronomi combinati

 これは、直接(目的)代名詞と間接(目的)代名詞を同時に使うときの話です。このときに、間接代名詞の方は形を変えたり、または直接代名詞と合わさって1単語になったりしますよね。あれです。

 例を挙げておくと、

Mi + Lo = Me lo
Ti + La = Te la
Ci + Li = Ce li
Vi + Ne = Ve ne

などのことです。気をつける点は全くありませんが、一つだけ言うなら、

Gli + Lo = Glielo
Gli + Le = Gliele
Gli + Ne = Gliene

などの場合は、ご覧の通り、(文字通りの)結合形になる、という点だけ確認しておいてください。

 それともう一つは、verbo all’infinito 原形の後ろに置かれる場合は、当該動詞と一体化しますので、全てつづけて書きます。

 最後にもう一つ。と言っても、B2で問われるかは確認していないのですが、たとえば volerci という表現に、mi をくっつけて使いたい場合には mi と ci のどちらを先の置くのか知ってますか。
 正解は、mi です。

Mi ci è voluto tanto tempo.

のように使います。他のケース、たとえば Ti とか Ci とか Vi とかのケースは誰かに教えてもらったこともなければ聞いたこともないのでわかりませんが、この mi と ci の組み合わせの件だけははっきりと覚えてます。

 大学のときに薫陶を受けた(と言ってみる。。)ある教授がこれについて、

「イタリア語には、道(mi ci)はあるけど、チミはないんですよねぇ」

という、(彼らしく)いつものシュールな冗談混じりの説明をしてくださったんですよね。

Particelle pronominali

 これが指しているのは、人称代名詞に ci, vi, ne を加えたものです。ci と ne についてはイタリア語検定の1級や2級の問題にもよく出題されていますが、vi についてはまだ出題されていなかったと記憶してます。

 この3つの中では、ci の学習が最も時間を要すると思います。いや、ちゃんと言うなら、一通り理解した上で運用できるようになる(書いたり話したりできるようになる)までが時間が必要ですね。


学習の難易度 ★☆☆(イージー)

 学習の難易度は、星一つのイージーです。CILSでは、主に Analisi delle strutture di comunicazione というテスト項目の Prova n.1で尋ねられます。
 設問数が多く、一つ一つのミスの影響は大きくないはずですが、それでもうっかりミスは避けたいですね。

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