マクロ人間学 「最近の若者は」は人間のサガ
見出し画像

マクロ人間学 「最近の若者は」は人間のサガ

Z世代、ミレニアム世代・・・

さとり世代、ゆとり世代・・・

氷河期世代、ロスジェネ世代・・・

バブル世代、団塊世代・・・

良くも悪くも、色々語られる”世代論”というもの。

いつも思うのが、これ。
心理学でいうと類型論的思考の一つかと。

類型論とは、ある共通項をもった集団をひとくくりにして、特徴づけることで、理解がしやすい。といった良さがあります。

余談ですが、血液型性格診断なども類型論です。(ちなみに血液型による性格にある特徴がみられる、というのはまったく学術的な裏付けはありません)

とすると、

世代論とは

"生まれた年を一定の幅にくくり、彼らの置かれた社会的環境に起因する共通した文化的特徴と価値観を示す類型"

でしょうか。

これに代表される言葉が

「最近の若者は…うんぬんかんぬん(多くはネガティブワード)」です。


この言葉、どんな時に使われるかというと、
普段の生活の中で、前の世代と新しい世代それぞれの価値観がぶつかった時、旧世代が新世代に対して使う言葉ですよね。(ここではあえて新・旧と呼びます)

そして新世代は、やがて旧世代になり、
同じサイクルを繰り返していく。
いつの時代も、どんな場所でも。

しかし、ではどうしていつの時代も繰り返されるのか?
『最近の若者は』はどんな意味を持って使われているのか?
しばしば考えていたことがあります。

まず、恐らく、
『最近の若者は、〇〇だ。』という言葉の後には、(だから理解できない。なにを考えているのかわからん)、というニュアンスが含まれてる気がします。

これは、旧世代の心理的防衛機制から生まれる言葉かもしれません。


防衛機制とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を解消・軽減しようとする無意識的な心理メカニズムです。

実はこの概念自体はフロイトの娘であるアンナ・フロイトが整理した100年くらい前のもの。
ですが、結構納得感があり、秀逸で面白いものです。

まさに人間の性(サガ)ですね。


そして、もう一つ働いているのが

過度の一般化。

『目の前の人間がそうだったから。自分の知ってる人間はこうだったから。』という限定的な事例だけで、『ほかもすべてそう』とみなして判断することです。

先に述べた類型論も、ともすれば尚早な判断につながり、ある種の危険性(戦争や差別など)を持っていると、私は思っています。

『最近の若者』論は、
心理的防衛機制と、過度の一般化によってなされるどの時代にも共通した根深い問題だったわけです。

もしかすると、この言葉が口から出そうになった時は、新世代が現れて、後進に道を譲るタイミングなのかもしれません。



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
人事コンサルタント。 心理学を学び、人と組織の可能性を広げる仕事に絶賛ワークライフインテグレーション中