木村ヨダリ

読んだり、書いたり、迷ったり。

木村ヨダリ

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最近の記事

あたらしいカメラ

身の回りがずいぶん静かになった。話しかける相手も、会うべき人もほとんどいない。Twitterをやめるいい機会かもしれないと思って、すべてのアカウントを削除してみた。まあ、ということをnoteに書いているようでは、なんとも締まらない話なのですが。 それでも、しばらくは人とのつながりを減らしていきたいし、そうしなければいけない気がしている。ヒトからも、ニュースからも、つまるところ社会からすこし離れて。きっとYouTubeとかは観てしまうんだろうな。まあ、それくらいはいいでしょう

    • 四時四分

      目が覚めてGoogle home に時間を尋ねると、四時四分だった。評論家めいたふたりがお酒について語っているような、そんな夢をみていた気がする。楽しくもないけれど、目覚めたときに苦しさも感じなかった。ありがたい。何かあたらしいことをはじめようと思って、さいきんは自分でコーヒーを淹れるようになった。ハンドミルで豆から挽いて、見様見真似でドリップしている。何日かかけて、なんとか好みの薄さ(濃さではなく)に近づいてきたように思う。さて。今日は仕事ができるだろうか。できるといい。ま

      • 町をでていく

        この町を出ていこうと思う。それは悲しいことだ。この町のことは、どちらかというと好きだったから。近所には、気の合う友人も幾人かはいて、よく公園でビールを飲んだりした。それでも、この町を出ていかなければならない。初めはずっと西の方に行こうと思っていたのだけれど、どうにも難しそうだ。おれにはぜんぜんお金がないし、安定した仕事もなければ、保証人になってくれるような人もいない。そんな状態で、あまり遠くの土地へと引っ越すのは、正直言ってこわい。だから、ほどほどに離れた町、電車を何本か乗り

        • 一週間と二日

          現実社会に戻ってきて、一週間と二日が過ぎた。 先週は、少しずつだけれど、迷惑をかけてしまった取引先にメールで事情を説明していった。ほとんどの取引先とは、これで縁が切れてしまうのだろうなということが、返信からわかった。 一社だけ、メールではなく、直接会って事情を説明してほしいと言われた。一番迷惑をかけてしまった会社かつコンプライアンスを重んじる大企業なので、仕方がないのだけれど、やっぱり気が重い。 目が覚めたのは14時頃で、眠っているあいだ、あの手この手で同じような悪夢を

        あたらしいカメラ