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昨日の自分は信じない -虹プロから突然K-POP沼に転げ落ちた話-


わからないことがわかるようになる瞬間は、いつも最高に楽しい。

何のことかと言うと、少し前までは何の興味もなく全員同じ顔にしか見えなかったTWICEのメンバーの顔と名前が、この一週間で突如完全に一致するようになったのです。
それどころかもう彼女たちのことを尊敬してすらいるし、めちゃくちゃカッコいいやんけ……やだもう……生きていてくれてただただありがとう……と、崇めるフェーズに入ってしまってます。


私はずっと、K-POPにはどちらかと言うと苦手意識を持っていました。
バービー人形みたいな体型の女の子たちはみんな同じ顔に見えるし、絶えず笑顔を浮かべている、量産されたお人形のようなイメージがあって。(※基本女性グループが好きなので、男性グループについては門外漢です)
とにかくビジュアルが強い、化粧が濃い、体のラインが出る服を着ている、あたりの印象だけで、「なんかようわからんがとにかくモテそう」というスクールカースト上位な雰囲気を感じて、勝手に慄いていた(オタク的なダサい思考回路)のだと思います。
TWICEは振り付けがぶりっ子なイメージで、テレビで「TT♪」とか歌って踊ってるのを観て、へええ今はこれがこんなに人気なのか〜、何だかな〜。もっとガッツリ踊ってくれよ〜とすら思っていました。

今はそれを全力で謝りたいとすら思っています。
どうかひとつ土下座させてくれ。


こんなにも180度考え方が変わったきっかけは、
huluで配信されているオーディション番組「Nizi Project」にどハマりしたことです。


ステイホームステイホームと耳にタコができるくらい唱えられて、
子どもを家で見ながらの在宅勤務にヘトヘトになっていた2020年4月中旬。
何がおうち時間♡じゃい、こちとら毎日がおうちサバイバルじゃい、とくさくさした気持ちになりかけていた私。
いかんいかん。最近潤いが足りてないぞ。
ネトフリで話題のドラマでも観てみる?山ほど配信されてる、アーティストのライブ映像とかアニメとか観とく?

いや、そうだ。
友達何人かが薦めてて気になってたNizi Projectとやらを観てみよう。
となったのが、すべての始まりでした。

モーニング娘。結成時あたりのASAYANをかつて夢中で見ていて、オーディション番組が大好きなので、もともと番組のCMを目にするたび気になってはいたのです。
そしてその少し前に、土岐麻子さんがK-POPにハマっているというこのコラムを読んでいて、ちょっとKポ触れてみたいなーと思っていたところもあり。


Hulu入ってないけどいきなり課金はちょっとなあ……。
と思っていたら、公式YouTubeで、Part1を全話無料配信してくれていました。
なんて親切なんだ虹プロ。


なので悪いことは言わない。まずこれを見てください。すべてはここから。


Nizi ProjectはソニーとJYPの日韓共同プロジェクト(私はこの時点でK-POPの世界のことはまるで知らず、JYPという事務所があることもまったく知りませんでした)。
JYPの社長でTWICEやら2PMを世に送り出したJ.Y.Parkという方(上の動画のサムネの男性)が、プロデューサーであり審査員。
未来のスターの卵たちがさまざまな審査に挑み、彼の評価を受けてサバイバルしていく、という構成で番組は進んでいきます。

K-POPの世界は、日本の芸能界とはだいぶ構造が違っていて、厳しいレッスンや努力を何年も重ねて選ばれたほんの一握りの人だけがデビューできる。なので歌もダンスもおしなべてレベルが高い。
ということを、私はこの番組を見るまであまりはっきりとはわかっていなかったので、すべてが新鮮でした。

私はもともと、熱闘甲子園とか、アイドルならハロー!プロジェクトとか、若者がひたむきに頑張って自己研鑽する姿にめっぽう弱くて。
仮面ライダーやスーパー戦隊も、一年を通して役者さんが大きく成長していく姿に目頭が熱くなってしまい、最終話近辺で毎年号泣している類の女なのですが、
虹プロも例に漏れず、韓国芸能界の高い水準に必死についていこうと、折れそうになっても夢に向かって努力して、成長していく女の子たちの姿に何度も泣かされ。
昼間も再生し続けたい欲求をなんとか抑えて、子供を寝かしつけてから全10話あるPart1を寝不足になりながら3日くらいで見きってしまいました。

まず印象的だったのが、
虹プロはバトル形式の審査もあるけど、候補者みんな仲が良い。
讃えあって励ましあって、一緒に上を目指している。
オーディション番組というと、ほかの受験生はライバル!蹴落としあい!激しい女の戦い!みたいなイメージが強かったけど(最近の番組はそんなに観てないので古いイメージかもしれない)、この番組は昔のスポ根漫画のような、このヘタクソ!やめちまえ!校庭30周してこい!みたいなノリは全くありません。


そしてこの番組の一番の魅力と言っても過言でないだろう、
J.Y.Parkの存在。

※愛を込めて、以後餅ゴリ(ファンの間での愛称。由来はそのまま餅が好きなゴリラ。本人も認めているらしい。心広すぎでは?)とたまに書いてしまうと思う。許して餅ゴリ。

本人もバッキバキに歌って踊れる現役のアーティストなので、次から次へ的確な指摘が飛び出すのですが、彼は言葉の力がとても強い。
候補者への言葉は、厳しいことを言っても、根底に愛がある。
無駄に厳しい言葉で追い詰めたり、突き放すようなことはしない。
見進めていく間に、何よりもそこに惹かれていくようになりました。

彼が求めるものは、歌やダンスの能力ももちろんだけど、それよりもスター性と人格が占めるところがとても大きいようで。

ステージでのパフォーマンスや実力だけじゃなくて、練習風景を見ているトレーナーからもヒアリングしたりして、普段の姿勢も評価の基準に加えているのが本当にいい…!
努力は必ず報われる、と思わせてもらえる。

才能が夢を叶えてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生むからです。
僕たちはみんな1人1人顔が違うように、1人1人の心、精神も違います。見えない精神、心を見えるようにすることが芸術です。

こんな言葉が各話でポンポン飛び出すので、金言が多すぎて、最新話を見るたびに、心に残った餅ゴリ名言録をiPhoneのメモに残すようになってしまった。


あとJ.Y.Parkがよく言っているのが、「ナチュラルであれ」ということ。歌やダンスが上手くても、自分らしさを出せていない子には繰り返しそのことを指摘する。
個を尊重すること、自分をのびのびと表現するように伝えること。
これもすごくいいな〜と、観ていて思いました。
自分のままで輝いて、それを好きになってもらえたら、自分の人生まるごと愛せる気がするもの。

この言葉はまさに配信が始まったばかりのTWICEのドキュメンタリー番組「Seize the Light」の中でも本人が言及していたので、彼がブレずに本当に大事にしてきていることなんだろうなあーーと思いました。

(終盤15:50あたり)


子育て、仕事でもチームマネジメントをしている人間としていろいろ感じるところが多くて、人材育成にまつわる彼の著書はないのか?とつい調べてしまった。まだ特に存在してなさそうだった。でもこのインタビューに結構大事なことが語られまくっていた。

私の選考基準は「才能より心」です。(中略)人間性とダンスや歌のスキルはイコールではない、と思う方もいるかもしれません。しかし誠実に努力し続ければ、たとえスピードはゆっくりでも必ず成長します。またそうした誠実な姿勢のアーティストと仕事をすることこそが、私にとっては何物も変えがたい幸せなんです。



Part1を終えて候補者が26人から13人まで絞られたNizi Project。現在配信中のPart2では、半年間に及ぶ韓国での合宿審査が行われています。専門的なレッスンを受けて、虹っ娘たちがどんどん上手くなっていく、そしてどんどん綺麗になっていく姿を見るのが毎週楽しみで仕方ありません(言うまでもなく、Huluにはもちろんもう入った。ネタバレされるのが嫌で本編配信までスッキリを見なくなった)。

私の推しはわかりやすくエースのミイヒちゃん。15歳でこの歌唱力と表現力…?恐ろしい子…!!(Part2第1話終盤の「Nobody」歌唱シーンを頼むから可及的速やかに観て、、、)というところは言わずもがなですが、
歌い終わると一瞬で素に戻って、受け答えがフニャフニャになる等身大な姿がたまらないです。

(この真ん中の子です。このシャラララーンな金ピカ衣装に負けてない15歳。頼むから早くこの衣装のアクリルスタンドを発売してくれ。最低でも5個は買う。)

あとはZeebraの愛娘(!)のリマちゃん(顔が強いのに中身がひょうきんというギャップたまらん)、リオちゃん(小顔でスタイル良い)、マユカちゃん(笑顔が天使な努力家)あたりも応援しています。それぞれに思い入れを持っちゃっていて、誰一人落ちないでデビューしてくれと思っているのが本音……。


ほかにも虹プロの視聴が止まらなくなる大きなポイントとしては、

候補者の歌やダンスを観ている時の餅ゴリのニヤニヤ顔(完全におとうさん。いや、孫を見つめるおじいちゃん?)、険しい顔にあんぐり驚いた顔などの豊かな表情。そしてタンクトップにジャラジャラネックレスなどの各種ファッションが、気になって気になって……

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(お気に入りの子を見るとニヤニヤし出しちゃうのを隠せない様)

そこも動機としてかなり大きくありますね…。
正直、一番の推しは間違いなく餅ゴリ。


Nizi Projectは、候補者たちが歌い踊る曲が耳に残って離れなくなることが多く、そこから芋ずる式にいろんなK-POPグループの曲を聴くようになりました。TWICEのほかにもwonder girlsやらmiss Aやら2PMやら2NE1やら(まだまだJYP所属のグループばかりに偏りまくりですが)、、、
なんか単純に、曲がいい。いい曲ばかりだ。歌もダンスも上手い。(語彙力の死)

どこかに曲まとまってたらいいのにな〜〜と思っていたら、、
あったよ、公式のプレイリスト…

どんだけ親切なの!?
いや、巧妙なの!?(私がわかりやすくカモなだけでしょうか)

ということでこれを聴いていたら、あーこっちも気になるなーとかこれいい曲だなーとか渡り歩いて、毎日K-POPのMVやらライブ映像やらをYouTubeで漁るのが日課になってしまいました。


いろいろ見ていくうちに、なんというか韓国のガールズグループの子たちはみんな、解き放たれている感じがあって(もちろん見えないところでの苦労なんかは山積みでしょうが)、歌い上げる歌詞なんかも自己肯定感に満ちているものが多くて、それが価値観が大きく変化しつつある今の時代にとっても即しているなーと感心して。

TWICEの妹分のITZY(イッジ)ちゃんもみんな本当にカッコよくて踊りが上手で、そしてこのデビュー曲がもう、かわいい上にあたい堂々と自分の足で立って生きとる!感にあふれていて最高です。

あとBLACKPINKさんももちろん超絶クールだし、MAMAMOOの強さよ。スカウター壊れそう。


これぞガールクラッシュ(女の子が惚れる女の子像)という感じなのでしょうが、女の子の母になったので、娘にはこういう歌詞や表現にこそ共感するような子に育ってほしいな…とか、女の呪縛的なものから少しでも遠いところに身を置けるようになってほしいな…とか、そういうことばかり考えてしまう。


あと、多人数アイドルって、見分けてもらうために髪型や髪色がだいたい固定なことが多いと思うんですが(ハロプロだとデコ出し担当みたいにされている子は前髪を切らせてもらえなかったりする)、TWICEなんて見るたびに髪の色が金だったりピンクだったり青だったり全員どんどん変わってて、もう自由自在な感じで。
それが本人の意志なのかプロデュースされた結果なのかは知らないけど、こうなりたいと思ったらとにかくすぐにやってみてる印象。
なんかもう、ちょっと髪切るだけでも躊躇ったり人に意見求めたりしていた自分がバカバカしく思えてくる感覚すらあって。金髪とかピンク髪とか、やりたくなったら気軽にやってみちゃおうかなーというマインドになってます。似合わなかったらまた変えればいい。

そして去年あたりから、齢35にしてようやくコスメやメイクの楽しさがわかってきた私。その変化は自分の自己肯定感を上げたいという目標と完全にセットになっているのですが、かわいくてカッコいい彼女たちが自由に自己表現している様にそそのかされて、ガンガン鏡を見て自分を磨いていきたいとさらに思うようになっている。

ついでに、みんなこんなにおへそを出して踊ってお腹冷えないんだろうか…とソワソワしながら見ていたK-POPスタイルもすっかり見慣れ、私も出せるお腹を目指そう(実際に出しはしないが)と、毎日プランクと腹筋を頑張るようになりました。

このまま体型チェンジしていきたいし、顔面もアップデートしたい。
Nizi Projectにハマってから、本当にいいことしかないぞ。



餅ゴリの言葉をもっと浴びたい、という欲求が収まらず、
TWICEもオーディション番組で選出されたということを知った私は、5年前に放送されたその番組「SIXTEEN」も全話すぐに見きってしまいました。

J.Y.Parkの大事にしていることやポリシーは虹プロとほぼ同じなのだけど、
虹プロと違うところは、候補者が全員JYP練習生なので、歌もダンスも最初からめっちゃくちゃクオリティが高い。それゆえ餅ゴリのコメントが厳しいところもあるのですが、数々の厳しいミッションを乗り越えて今のTWICEがあるんだなあと、終盤は涙なしには見ていられませんでした。
この番組を通して観て、
TWICEごめん、、誤解していた、、と大反省。

デビューした頃は、TT♪みたいな可愛らし〜いガールポップな表現が多かった彼女たちですが、「SIXTEEN」を観てるとセクシーだったり激しいダンスもブンブン踊ってて、おお、もともとこういうのもできる人たちだったのか…!めちゃくちゃうまいじゃないか、、!と驚いたものです。

去年リリースされた「Fancy」あたりからはだいぶ衣装やイメージも大人っぽくなって、細かい動きや複雑なフォーメーションチェンジとかもう、瞬きする暇もないわってくらいの流麗なダンスに釘付けになる。

初期からのファンの方は近年のTWICEの変化に戸惑っている?勢もいるそうなんですけど、何も知らない私はこの路線がカッコ良すぎて、最強にしゅき……とひれ伏してる。デビュー前からの彼女たちの本領発揮じゃんという印象。


言わずもがな小学生女子にも大人気のTWICE。息子の同級生の女の子と、一緒に踊ろうというめちゃくちゃ楽しい約束をしているので、ダンスビギナーすぎる母さん、必死で練習しています。
その課題曲がこの「Feel Special」。一生踊れる気がしない(笑)。でもこれをできるようになったら達成感すごいと思うので頑張ってみます。

こういうダンスプラクティス動画をK-POPの方々はよく上げてくれるのですが、ほんっとカッコよくて、延々見れる。
メンバーほとんど自分よりひと回り下だけど、高校球児を見ているのと同じ感覚で、みんな年上に思えてくる……(どれだけ自分が成長してないんだっていう話) 。

(「Feel Special」は曲とダンスはもちろんTWICE本人たちを投影したような歌詞も超絶最高なのですが、それを語り始めるとさらに3000字くらい増えてしまうので、気になる方はグループの歴史とともに丁寧に説明してくださっている方のブログなどを探して読んでみてください。普通にガチ泣きしました…。)


ちなみにTWICEはみんな大好きだけどジョンヨンペンです。セーラーウラヌスのような凛としたイケメンな佇まいとキュートなキャラのギャップ、たまらんすぎです。


いやーしかし本当に、自分がK-POPにハマる日が来るなんて思ってもみませんでした。ひと月足らずの間にここまで語りたくなってしまうぐらいのインパクトを受け、とめどなく吸収し続ける毎日を送ってしまいました。夢中になると止まらない自分のオタク気質が存分に発揮され、周りに「えっそんなに追いかけてるの?」と引かれるくらいの勢いで……。
まだまだまだ全然偏った知識しかついてないですが。

やっぱり人生何が起こるかわからないし、こういう瞬間のために生きてるような気さえしています。
という現状を残しておきたいだけで、7000字弱も勢いで書いてしまったよ(拙文お許しを)。



余談:ハロプロも変わらず大好きです。彼女たちもずっと前からガールクラッシュを体現してるよね?と思う。ライブでのガチパフォーマンス、早く見たいなーーー。去年デビューしたBEYOOOOONDSを推しまくっています。彼女たちを観ている時の私は餅ゴリと同じ顔をしている。




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マンガが好きでドラムを叩くライター・編集者。 2011年生まれ男児と2016年生まれ女児の母。 インタビューZINE「meine」を作っています。 https://meine.booth.pm/ https://www.instagram.com/kemonokeika/
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