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中国 台風の名前はどうやって決められる?

先々週、上海に台風が上陸した。その前から河南省での暴雨による水害もあったことで事前に多くの注意喚起が発信されていた。地域により差はあるが筆者の住んでいる地域では停電等もなく、土曜日だけ強風、大雨といった感じで無事に台風も通り過ぎた。台風自体はまだ消滅したわけではないのでこれから暴風域に入る地域の皆様は十分に注意してもらいたい。

そんな台風情報を見ている時にふと気になったのは中国での今回の台風の呼び方である「烟花(yanhua)」、これは日本語の「花火」を意味する単語である。
なぜ「烟花(yanhua)」と言われているのか、筆者は全くわからず、非常に強力な台風なので花火というインパクトのある名前が付けられたのかな〜と無知丸出しのことを考えていた。
そもそも皆さんはご存知だろうか。先に言ってしまうとこれは中国国内のみの呼び方ではなく、アジア各国間で統一されている台風の名前だったのである。

筆者はこの名付け方を知って大変に驚きだったので大発見的にnoteで発表させてもらうがもちろん気象庁HPではしっかりと説明されている・・・。
「え、実はみんな知ってたん? 」という不安もあるが結構知らない人が多い!という前提の元、簡単に説明させて頂く。詳しく知りたい場合は気象庁HPをご覧あれ。
(参照:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

(筆者のw)大発見 その①
『アジアにおける台風の名前は事前に決まっている!』

実は台風の名前リストなるものがあり、台風が発生した際にはこのリストの順番通りに名前が選ばれている。このリストには既に140個の台風の名前候補が並んでいるのである。つまり「烟花(yanhua)」という名前も特に個別の意味はなく、順番に付けられていた名前であるということだ。
ちなみに日本では毎年1月1日以降から順番に第●号と呼ばれるので普通の人はそもそもこの台風のアジア名というものにあまり馴染みがないだろう。しかし英語表記される場合(国際的な場面での使用等)はこのアジア名が使われているようである。日本の様な名付け方を「番号方式」、今回の様な呼び方を「リスト方式」と呼び、アジア各国ではどちらかが採用されている場合や、併用されている場合、また国独自のリストがある場合等、実際にはあまり統一はされていない様だ。

(筆者のw)大発見その②
『名前リストは14カ国が10個ずつ提出して決めた!』

140個の名前リストは各国の政府機関の台風委員会にて、各国が10個ずつ提出して決められたそうだ。アルファベット9文字までと決められており、各国ともに特色が出ている。ちなみに日本からは星座を中心に名前がピックアップされている。
中国提出の名前は海の生き物や木の名前、また神話等からの名前がピックアップされている。他のそれぞれの国がどんな名前を付けているのかもわかるので是非興味のある方はご覧いただきたい。ユニークな名前もあり結構面白い。
マカオの名付けた面白いこんな名前もある。
Bebinca(バビンカ)※意味はプリン
リストの上位の方だったので次に会えるのはおそらく数年後になるだろう。


今回は中国だけの情報というわけではないが、「烟花」という台風の名前を何気なくスルーしていたら台風のアジア名の存在やその命名法も知らずに一生を終えていたかもしれない。(←大げさ)
日頃の小さな「なぜ」を掘り下げる重要さを久しぶりに感じさせられた。


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ライター:Taro Nozawa
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