南京でデルタ株の本土例が突発的に増加
今年の春節を過ぎてからつい先日まで、中国本土例の感染者は少数で、公共交通に乗る際やビルに入る際にマスクをする以外はほぼ日常に近い生活を送れていました。
これまでは本土例が数件でても、翌月には高・中リスク地域から低リスク地域に変更され安全が保たれていましたが、今回の南京を発端とする例はデルタ株ということもあり警戒が高まっています。
南京で本土感染が220例
7月20日から8月3日の期間において南京でデルタ株の感染例が突発的に増え、無症状を除く累積本土感染例が220例ほど発生し、夏休み期間中ということもあり16省に広まっています。
今回のデルタ株の拡散は、現時点で中国全土で400例にも登り、上海でも本土例1例が出たことと、南京から近いということで、ビルに入る際などに健康QRコードの確認や検温がまた必要になってきました。
中国の場合、各地で異なるコロナ拡散防止措置が行われているため、チケットを買う前に行き先でどのような措置が行われているか確認が必要です。
どのように広まったのか
ロシア発南京着CA910便を発端に、どのようにしてデルタ株が広まったのかというのが、チャートにされていました。
普段から飛行機や列車のチケット購入・搭乗/乗車については身分証の提示が必要ですが、チャートにできるほど徹底的に管理され感染者の足取りが追えているということに驚きました。
出典:新增本土71+15!疫情传播链一图读懂→ 北京日报客户端
来年冬には北京オリンピックが控える
冬の中国の華北・東北地方といえば、煤炭と呼ばれる燃料を燃やし暖を取るため、毎年空気汚染が深刻になります。
先日公開された北京のオリンピック村では下記のようなシステムが導入され、健康面に気を配っているようです。
・電子人民元での非接触型決済
・微生物、残留塩素、農薬、重金属を除去する浄水器
・病原菌の繁殖を防ぐトイレ
・窓を開けなくても、スモッグやオゾンを除去し新鮮な空気を送るシステム
・オリンピック村内にPM2.5、PM10を設け、アスリートにアプリや部屋内の液晶で知らせるシステム
中国の立場としては、オリンピックを開催することによって、日本の二の舞になりたくないのが本音でしょう。
来年2月4日に開幕する北京オリンピックまであと半年となりました。北京オリンピック期間中は一部春節休みと被るので、これから半年の期間どのようにしてコロナ拡散を防いでいくのかが肝心です。
ライター:タカハシヒロミ
2000年より上海在住、趣味は空手とダイビング。海水魚のブログも運営。
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