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「管理職になりたくない、出世したくない」という人が増えていることについて

近年、「管理職になりたくない、出世したくない」という人が、比較的若い世代を中心に増えていると言われます。実際、弊社のお客様の中にも、そのような人が増えていることに対して悩まれている経営者様も少なくありません。
 
これは、一定の世代以上にとっては理解できない部分が少なくないと思います。しかし、そういう方々にとっての言い分もあると言われます。
 
そうした中の一つとして、管理職になっても、責任が増えるばかりで、対価が見合わない、また見合うようになるには時間がかかる、というものがあります。実際、管理職になったばかりの時には、報酬全体では一時的に非管理職時よりも報酬が下がる会社様も少なくありません。
 
こうしたことに対して、人事制度の見直しにより、管理職昇格に伴う責任と報酬のバランスを重視しようとする企業様も現れています。こうした企業様に聞くと、制度見直し前より管理職昇格に対するモチベーションが上がっていると聞くこともあり、制度見直しの効果が小さくないことを感じます。
 
もちろん、働きがいというのは、「働く幸せ」と「経済的幸せ」の2つで構成されていますので、「経済的幸せ」だけでは、「会社の窮状時に報酬が落ちたら管理職としての働きがいを失う」ということにもなりかねません。
 
やはり責任と報酬のバランス見直しに加え、管理職としての働きがい、具体的には組織、チームをリードすることにより、より多くのお客様に貢献できること、またチームメンバーへの成長等に貢献できることを常日頃から若手社員含めて伝えて行くことも大事です。
 
管理職としての「働く幸せ」と「経済的幸せ」を両立させることにより、より多くの、特に若い世代が組織・チームを引っ張っていきたい、という会社が増えて頂ければと思います。

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