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数多のサービスを経験してきた僕が思う、 事業会社でプロダクトデザイナーをするのに必要なマインドセットとは?

Ubie Discoveryでデザイナーをしている小松(@kekenken)です。

気づけばユビーも100人規模を優に超え、組織も事業もアップデートしながらメンバーが一丸となってプロダクトの磨き込みを行っている今日この頃、皆様、いまの環境に満足されていますでしょうか?笑

今回は未来の一緒に働くであろうデザイナーさん向けに、あくまで僕の主観で、事業会社のプロダクトデザイナーってこんなマインドセットだと素敵なんじゃない?ということをユビーの特長も踏まえつつ、ピックアップしました。

プロダクトデザイナーとは?

まず、プロダクトデザイナーの定義は以下とします。

“プロダクトデザイナーは担当する製品・サービス(ここではデジタル商材に限定します)における全てのデザインに責任を持ち、関わるユーザー、クライアント、社員やパートナーに最高の体験を提供する仕事です。UI/UXからコミュニケーションデザインやブランディング、アクセシビリティまで多岐に渡ります。”
ReDesigner より一部抜粋

僕自身、役職や評価に関心はなく、ジャンル問わずプロダクトの成長可能性に興味があるので、事業会社やデザイン会社、またはフリーランスとして様々なフェーズのプロダクトデザインに携わってきました。一部紹介します。(※ユビーは役職なし評価なしのホラクラシー型組織です。)

・不動産ポータルサイト(0→1、1→10)
・オンラインストア(1→10)
・オンラインギフトサービス(1→10)
・オンラインストア作成サービス(1→10)
・Invoiceサービス(1→10)
・タスク管理ツール(0→1)
・Webディベロッパー向けサイト(1→10)
・就職・転職・フリーランス向けHRサービス(0→1、1→10、10→100)
・ブランディングオートメーションサービス(0→1)
・スポーツ観戦サービス(1→10)

この経験を踏まえ、プロダクトデザインをする上で必要だと思うマインドセットの仮説を紹介します。

そうそう!と共感してくださったデザイナーさんは、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう。僕たちはあなたのようなデザイナーを求めています!

UIデザインから見るマインドセット

プロダクトデザインをする上で、UIが作れる必要があります。表層のデザインは手段ではあるものの、ビジュアライズするには、取り組む姿勢、つまりマインドセットが重要なのです。

1.インプット
自分の頭の中で考えられることには限りがあり、色んなサービスを知ることが武器になります。知識と経験で磨いた感性とアイデアの種の掛け算=インプットが、アウトプットの質に繋がります。

そのためには、最低限、世の中のサービスに触れておく必要があります。
そして、あなたが触れているサービスがどんなビジネスモデルのサービスなのか意識しておくと良いでしょう。見た目だけを参考にするのではなく、目的思考で考えていくマインドセットが重要です。

ユビーには医療業界の知見がないメンバーも多いですが、社内に医師もいるので、安心してユーザー体験としても医学的観点としても適切なアプローチを模索できます。一人で全てを担うことは難しく、特にドメイン知識は顕著で、その点はチームの力でインプットを深めています。ラーニングアニマルにはオススメできる環境です。

2.アウトプット
スポーツをする人が筋トレをするように、デザインにも筋トレが必要です。

よくデリバリー優先で、アウトプットの品質が後回しになってしまうこともありますが、スピードとクオリティの両立は筋力の問題もあるので、妥協せずに取り組む姿勢が望ましいです。

ユーザーはあなたのプロダクトだけを見ているわけではありません。視点として、「自分の中の良い」ではなく、「世の中にあるサービスと並べても遜色ないレベル」かは意識できると良いでしょう。また、企業や製品のブランド毀損になっていないのか、価値を十二分に伝えられる表現になっているのかも重要です。

高次元でアウトプットするために、「表現力」「理解力」「技術力」を磨くことが、デザインの筋トレとしては有効な手段です。

・表現力:デザインの美しさ、引き出しの多さ、分かりやすさ
・理解力:ユーザー理解、市場理解、事業理解を踏まえたデザイン
・技術力:扱えるツールの幅や習熟度、技術理解
ユビーは、高いプロダクト品質を求めており、元デザインマネージャーや一人目デザイナー、上場企業のリードデザイナー等優秀なメンバーが在籍しています。全社的にデザインの重要性を理解しており、デザインへの投資意欲がかなり強い組織です。

3.構造化
ユーザーに意図したものを届けるには、構造化が重要です。

建築と同様に土台となる構造設計がきちんとしていないと、簡単に崩壊するので、抽象から具体に落とし込むこと、そして、サービスの拡張性と柔軟性を考慮したUI設計を行うことが、生産性につながり「プロダクト価値最大化」に繋がります。

ミクロで意思決定を行うのではなく、全体像を考慮してマクロで見ることができる力、マインドセットが重要です。

ユビーのプロダクトは様々なステークホルダーがいるため、情報設計の難易度が非常に高いですが、その分、探索しがいのある分野でもあります。一見、外から見ると完成されたプロダクトにも見えるかもしれませんが、まだまだやるべきことは山のようにあります。こと、AI問診ユビーに関しては、一部の診療科目に対する初診問診の業務効率化を対象に展開している段階で、まだまだ広げる余白が大きいプロダクトです。現在も国内、海外、製薬など様々なマーケットに対して検証を進めている面白いフェーズです。

UXデザインから見るマインドセット

Marc Andreessenの有名な言葉で、

“スタートアップにおいて重要なのは、ただ一つ。プロダクト・マーケット・フィット(PMF)に到達することだけだ。”

とあるように、PMFを実現するためには、「解決に値する課題と、その課題の最適な解決方法を見つけること」が重要になります。

課題探索にこそ、未来を作る埋蔵金が隠れているといっても過言ではありません。ユーザーの課題やニーズを見つけ、打ち手を発見するために必要なマインドセットをまとめます。

1.課題探索
ほとんどのプロダクトは課題やニーズを知るところから始まります。課題発見には、ユーザーからのインサイトが有効です。ユーザーインタビューやデータ分析から課題特定を行っていきます。

課題を明らかにするには、 Problem Discovery と、Solution Discovery フェーズがあり、定性・定量でユーザー調査、プロトタイピング、実装を伴う仮説検証、場合によっては実装をしないでLPで価値仮説を検証するなど、目的と状況に応じて、適切なプロセス設計をして手段を使い分けていきます。

重要なのは、オーナーシップを持って課題を見つけ、最適な解決方法の仮説に繋げるマインドセットです。

ユビーは職能に限らず、社員全員がUXを重要視し、課題に取り組んでいます。医師がFigmaでデザインを作成することもありますし、デザイナーがプロダクトオーナーやスクラムマスターの役割を担うこともあります。役割は関係なく、本質に向き合う姿勢を大事にしています。

2.仮説・検証・評価

課題仮説を立てたら、打ち手の解像度を上げ、検証していきます。そのためにもっとも効率が良いのがプロトタイプでしょう。アイデアをカタチにし、ユーザーからフィードバックを得る。100の議論より1の実行。まずはMVPで検証可能な状態で世に出して、確度を上げていくマインドセットが重要です。

Paul Graham はこのように言っています。

“リリースして、現実のユーザーとの対話が始まってから本当の学びが始まる。最初のバージョンはシンプルかつ最小のものから始める。プライドのせいで改良の余地のあるものをリリースしたがらないが、最初のバージョンをリリースしてから本格的な学びが始まる。自分がリリースしたものが恥ずかしくないなら、リリースが遅すぎるということを肝に銘じよう。”

プロダクトは出して終わりではありません。そこからどんなリターンを得るのかが重要です。意識すべきは、ROI(Return on Invest)の高い、または検証すべき不確実性に対してPBI(プロダクトバックログアイテム)を積むことができたのか、その結果のリターンは得られたのか、という点ではないでしょうか。

ユビーでは、PMFに到達させることを目的にスクラムを推奨しています。この意識を全員が持っていると、プロダクト・マーケット上の不確実性を最短で下げられるようになり、ROIの最もよい検証・実装から着手出来るようになることで、最速でアセットを積み上げ、同時多発的にPMFが可能になる、ということを目指しています。

最後に

今回はあえて「UI/UX」と分解しましたが、実務で「UI/UX」と言うことはほとんどありません。理由として大きく二点あります。

・「UI/UX」と一口に言っても、その言葉が指す専門性がかなり広くなってきており、その言葉自体にあまり意味をなさなくなってきているため
・専門性が広がる一方で、UI/UXデザインに携わるのはデザイナーだけの役割ではなくなってきているため

僕たちは、事業・プロダクトの成長のために、ユーザー調査からプロダクト開発、セールス/マーケ支援、採用支援まで幅広く取り組んでおり、会社のミッション実現(健康が当たり前になった世界の実現)に向けて活動をしています。

重要なのは、Howに捕らわれず、Whyに向き合うマインドセットです。
そして、ユビーはこのマインドセットのことを、Ubie Discovery 組織の人材要件「Ubieness(ユビネス)」として明文化しています。

Ubieness(ユビネス)は、Ubie Discovery 組織のバリューを体現するための必須要件として定義されており、僕の好きな価値観でもありますが、この人材要件こそが「プロダクトデザイナーに必要なマインドセット」でもあるんじゃないかなと思っています。

Ubie Discovery  組織のバリュー

1.Giant Leap
目指すのは少しの背伸びではなく、規格外の拡がりと非連続な成長。その仕事は小さな一歩か、それとも世界にとって偉大な一歩か。イノベーティブなアイデアで、世界を変えていこう。

2.Launch&Launch
100の議論より1の実行。未踏の地に踏み込むとき、みんながあなたを止める。でも、正解は誰にも分からない。失敗は学習の機会である。恐れずに今すぐやってみよう。

3.Stay Healthy
果てしない透明性と率直さを持った、健やかな組織を作っていこう。そして世界の健康を創っていると、真に言える事業を作ろう。

Ubie Discovery 組織の人材要件「 Ubieness(ユビネス)」

ゼロベース思考
今まで身につけた常識や慣習をUnlearnでき、常にゼロから最適解を組み立てられる思考の柔軟性がある

ラーニングアニマル
常にLearnしつづける情熱を持ち課題解決への最善のアプローチのために活かすことができる

突破力
事業価値の高い目標に対して、実行可能な課題を設計し、方法論を問わず実行しきる力

全社への当事者意識
全社観点でやるべき重要なことを発見し、組織として最速で、最高の結果に到達する方法を考える

論理性
バイアスに飲まれず再現性のある論理的な思考とコミュニケーションをする

率直かつ建設的なコミュニケーション力
社内のあらゆる場面において、自分の考えを率直に伝え、物事を前に進める

We are hiring!

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで、プロダクトデザイナーのマインドセットに共感いただけたデザイナーさん、ユビーのカルチャーに共感いただけたデザイナーさんがいらっしゃいましたら、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう。

ユビーは完成されたプロダクトではありません。やらなければならないことに対して、デザイナーが足りてないのです。

あなたも一緒に世界で使われる圧倒的なインフラを生み出してみませんか?

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