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【01】RE.石を集める 黄鉄鉱の煌めきに少年時代の情景が蘇る

もう10年以上も前の話になるだろうか。

今の年齢がR25だから12~3年前だろう、私と鉱物との馴れ初めは一つの黄鉄鉱だったと記憶している。今宵はそんな思い出話。


当時私は小学生だったが今以上に好奇心旺盛でマニア気質だったのだろう。

地元静岡には石専門の博物館、奇跡博物館が富士宮市にある。夏休みの自由研究だったかは覚えていないが行く機会があった。大都市の博物館に比べれば敷地面積のわりにこじんまりした建物で、ノスタルジックな陳列棚に並べられた鉱物標本を食い入るように見ていたと思う。

その中でも黄金に輝く黄鉄鉱(…黄銅鉱だったかもしれない)は自分の中で非常に衝撃的な出会いだった。それまで図鑑とかで見ていた水晶とか蛍石とか透明感のある鉱物に惚れて(憧れて?)いたはずなのに、真反対に非透明で金属の塊です。と主張している姿が意外だったのだろう。

長らく奇跡博物館には足を運んでいないのでどこの産地の黄鉄鉱だったかは不明であるが、おそらくスペイン産の六角面体の標本ではないだろうか。一抱えもある所謂博物館級のサイズで圧倒的な存在感を示していた。

 多くの鉱物マニアがこの世界に足を踏み込むきっかけの石は水晶が圧倒的に多い(「水晶で始まり、水晶で終わる」という格言?)といわれるが、自分の初恋相手は間違いなく黄鉄鉱だろう。



 安部川梅ヶ島で採集した黄鉄鉱は自己採集品第一号であるし、秩父鉱山での2回目のフィールドワーク(おそらく中学生時代?)でも黄鉄鉱は採集した。高校生時代に地元の産地を巡り始めたころでも黄鉄鉱は採集していた。専らその頃には多少なりとも知識がついて沸石鉱物にゾッコンだった時もある。学部生時代には地学の学科に所属できたこと、ミネラルショー巡礼の影響も重なって海外産の多種多様な鉱物種を集め始めた。

いよいよ社会人となった最近でも黄鉄鉱産地で有名な奈良の某産地を巡礼していたりする。黄鉄鉱に限らず、ある程度知識がつくと、ありふれたものは飽きが早いというか興味が逸れて違うマイナーなものを求める傾向にあるのはあるある話で自分も例に漏れずその一人である。

興味が逸れる過程はあっても、なんだかんだ集めたり標本棚から引っ張り出して机に飾ったり、デットストックを掘り起こしたりすることが偶にある。


最近投稿したつぶやきがプチヒットしたおかげで、鉱物との馴れ初めを振り返る機会を得たので記事を書くことにした。

相変わらずの駄文であるが、こういう思い出話はじっくり考えて文章にすると美化というか話に尾ひれがついていきそうなので、なるべく鮮度のいいうちに筆を置こうと思う。

投稿に慣れるまで暫くは思い出話を書こうと漠然と思っている。

あまり理論めいたことを書こうとすると墓穴を掘りかねないので、誰にも刺さらないであろうが一部に気に入ってくれる読者が現れることを切に願ってひっそりと続けていこう。


今日まで鉱物趣味を続ける出会いをくれた黄鉄鉱に圧倒的感謝。




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鉱物採集・収集を趣味にしているR25。最近はファッション、インテリアの領域にも手を出しつつある。 ヘッダーの写真は2015年ヨーロッパ研修旅行で偶然撮影したもの。
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