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洗脳と支配は日常あるあるなので注意しましょう

『洗脳』というとなにか秘密組織や宗教、国家ぐるみの陰謀などで行われているイメージがあるかも知れませんが、実際はとても日常的なもので、洗脳を仕掛ける人、洗脳されている人というのはゴロゴロいます。

というか、全人類がなんらかの洗脳を受けていると考えていい。それくらい洗脳は日常的なものです。まず、自分は洗脳されているかも、洗脳を仕掛けられているのかも?という前提で自己検証しなければいけません。

人は自由意志で生きているようでいて、実際には自由意志などはほとんどありません。

■人は簡単に洗脳される

人間というのはわりと洗脳されやすく、コントロールしやすい生き物です。なので、人を支配して自分の駒として使いたい人はすぐ洗脳を仕掛けて来ます。

そういう人はやすやすとブラックな組織を作り、洗脳された人はハタから見ると「なんで辞めないの?」という状況でこき使われ、搾取されます。配偶者や恋人、子供などに洗脳を仕掛ける人もいます。メチャクチャいます。

洗脳されるということは他人に人生を奪われるということですから、それがどんなに正しいと思えても、出来れば避けたほうがいい。

人間は洗脳されている状態でも一定の幸せを感じるようにできるっぽいので、それはそれで幸せなのかも知れませんが、僕はこう考えています。

「自分で考えるのをやめるな、自分の人生を生きろ」

と。

洗脳を避けてください。洗脳されているなら解きましょう、洗脳されそうなら逃げてください。

■他人を洗脳する方法

洗脳は方法論が確立しています。本を読めば詳しく書いてあるし、経験から独自に身につけた人もいます。

短く書くと
『第三者との接触を禁止し、「あなたの為だから」と言いながら怒鳴ったり殴ったりして恐怖を与え、平気でウソをつき、単純で短い命令を繰り返し、そのあとで優しくしたり褒美を与えたりする人』は間違いなく『洗脳者』です。こういう事を平気で出来る人はサイコパスなので全力で逃げましょう。

洗脳を仕掛けてくる人からは全力で逃げて解けるまで数ヶ月会わないでください。逆に、友達にはたくさん会って相談してください。多様な価値観に接するのが洗脳解除に有効です。

洗脳者との接触を避け続ければ洗脳は解けます(場合によってはカウンセリングを受けましょう)。

人は少なからず、誰でもある程度洗脳されています。自分の中に「こうでなければいけない」という事があったとしても、それは本当に正しく自分の考えなのか常に検証してください。もしかしたら、自分の中の正義も他者から与えられた洗脳の一部かもしれません。

詳しく書いたのが以下。実際の経験にも基づいています。普通の人は罪悪感があるので悪用出来ないと思うけど、絶対に悪用しないでください。

1.人格否定による思考力の剥奪
まず、洗脳対象に自分には価値がなく、自分で考える意味も無いのだと思わせます。最初から考えることを放棄している人もいますが、普通は自分で考えるので、おかしい事に気づくと逃げてしまいます。

だから、なんらかの方法(例えば恐怖やわざと難しいことをやらせる、変な名前を付けるなど)で『価値のないダメな人間だ』と思わせます。精神的優位に立つと洗脳がしやすくなります。だから先生や上司は洗脳を仕掛けやすい。

最初から権威があり尊敬されている人が洗脳を仕掛けると効きます。だから逆に言えば、そういう立場の人はウッカリ洗脳をしないように注意しなくてはいけません。

人格否定の方法は何でもいいし、理不尽でも問題ありません。勢いがあれば通るし、特に複数の人間で否定するとどんなに自信がある人にも効きます。名前と尊厳と思考力を奪い、「自分はダメな人間だ」と思わせます。

自分を否定する人や集団からは逃げてください。人格否定は洗脳の常套手段です。

2.ウソで人を操る
洗脳者は平気でウソをつきます。洗脳されやすい人は「大人はウソをつかない」とか「この人は人を騙さない」なんて簡単に人を信じますが、平気でウソをつく人が世の中にはたくさんいます。

嘘は周りを詰めていけば必ず綻びがありますから、誰かが言ったことで引っかかりが気になったら多角的に検証してください。ウソつきだと分かったのなら、その人との会話は全て疑ってかかるべきです。

ウソつきはなんの罪悪感も呵責もなく、平気で、息を吐くようにウソをつきます。

3.第三者との接触を断つ
束縛が強い恋人や配偶者は大抵これをやります。異性の友達はもちろん、同性の友達との接触も断ちにきます。携帯のアドレス帳を消したり、他人と会うことを非難したり。

第三者の悪口(ウソでもなんでもいい)を吹き込み、関係に亀裂を入れるなんてのも常套手段です。

これを組織運営における洗脳の手段として使う人もいます。他の組織の悪口を吹き込んだり、接触を禁じたり、ガッチリ囲い込む。組織間の交流も禁止、または制限します。第三者と会話させるとおかしい事がバレて洗脳が解けてしまうからです。

第三者との交流を禁止する相手は洗脳を仕掛けてきています。逃げてください。

4.恐怖を与える
一番簡単なのは怒鳴ること。怒鳴られると普通の人は心が萎縮します。思考能力も奪われるので、メチャクチャ洗脳しやすくなります。ここで人格否定や第三者との接触も禁止します。洗脳がガッチリキマると、暴力を奮っても警察に行ったり逃げたりすることもなくなるのでやりたい放題です。

怒鳴り声や暴力は、普通の人間のコミュニケーションには必要ありません。怒鳴る人、冷静に会話できない人は他人を支配しようとしている人です。積極的に距離を取り、接触を絶ってください。会話する時は5m以上離れましょう。電話はスピーカーにして録音しながら3mくらいの距離を取る。物理的な距離が離れると怒鳴る人の体力を削れるし、滑稽に見えます。

コミュニケーションはメールやメッセンジャーなど、証拠が残る文字情報だけにしてください。それなら後で検証できますし、恐怖感も和らぎます。

怒鳴り声や強い口調など、恐怖で人を支配しようとする人からは逃げてください。洗脳を仕掛けてきています。

5.簡単な命令を聞かせる
例えば、「そこに座れ」とか「この文章を声に出して読め」、「これ飲めば?」など、簡単で、本人も望んでいるようなことを敢えて命令して繰り返しやらせます。

すると、その人の言うことを聞くことに抵抗が無くなっていき、次第に「普通は聞かないような命令」まで聞くようになってしまいます。このテクニックは無意識に使っている人がとてもたくさんいます。

人の頼みを全部断れとは言いませんが、動く前に、それは本当に自分がやるべきなのか?やっていいのか?あとで後悔しないのかを考えてからにしましょう。人は意外と簡単に言うことを聞いてしまう生き物なんです。例えば、「ちょっとこれ持って」って物を渡すとたいていは考える前に受け取ります。

洗脳者だと気づいたら、意識をしてその人の言うことを聞かないようにしましょう。

6.ご褒美を与える
洗脳者は人格否定や他者との接触を禁止したり恐怖を与えた後、急に謝ったりお金やモノ、言葉などで褒美を与えます(その褒美自体は洗脳者にとって大した価値を持っていない)。DVをする人がよくやるパターンです。常套句は「あなたの為だから」です。「みんなの為だから」というもの定番です。

自分は心を鬼にして、あなたの為を思って『損な役回り』をしているのだと、時には涙を使って訴えます。相手が泣き始めたら要注意です。その涙は、あなたの心を縛るために絞り出しています。

こういう人は、驚くべきことに『良い人』と評価されたりします。良い夫や母親、良い恋人として周りから評価されがちです。でも、よく考えてください。本当に良い人は怒鳴りません。恐怖で相手を動かそうとはしません。そういうことをする時点で良い人ではありません。

他人が『あなたの為』に一方的に損なことをするわけがないと思ってください。必ずそれ以上の『自分の為』が入っています。これは、親子も友達も配偶者も同じです。純粋な『あなたの為』なんかありません。その言葉を平気で言える時点で嘘つきです。

7.選択肢を狭める、無くす
洗脳者は、たくさんあるはずの選択肢を狭めたり、この道しかないと言って他の選択肢を奪ったりします。自分の目的を達成する方向に誘導します。

たくみに誘導したり、理屈をこねたり、時には恫喝や涙など強引な方法で選択肢を狭め、『自分で選んだかのように』都合がいい決定をさせます。

なにかを決めなければいけない時、その決定が果たして本当に広い選択肢から自分が考えて選んだものかよく考えてください。選ばされているならそれは洗脳の手法です。

8.分かりやすいフレーズを繰り返す
僕の文章みたいにくどくど書くと、思考力を奪われている人には届きにくい。だって、もう物を考えられないのだから。

だから洗脳者は、まともな人が聞けばバカみたいな短いフレーズを繰り返します。「勉強しろ」「金を使うな」「金を稼いでこい」「自分だけを愛せ」「お前はおかしい」「自分は神の子だ」みたいな。

そして、それを自分の口でも言わせます。5番との組み合わせですね。「あなたの口で言って」と、言わせたい文言を言わせます。「本心から言ってない」とか難癖をつけて何回も言わせます。オウム真理教の修行テープで「修行するぞ修行するぞ修行するぞ修行するぞ」って聞いたら、大抵の人は笑うでしょうけど同じ様な事は僕らの周りで日常茶飯事に起きています。

短いフレーズは人間の脳に入ってきやすいし、気付けないんですね。そういうバグが人類にあります。

9.安心を与える
洗脳が済んだら、あとは定着させるだけなので『安心』を与えて、そこを居心地がいい場所と認識させます。そうなったらもう、家畜と同じです。個人としての尊厳を放棄したも同然。

ただし、洗脳は時間とともに解けてしまうので定期的に恐怖や束縛を行ってきます。そのサイクルが進むと洗脳された人は『捨てられたくない』と思うようになるので、洗脳者の言いなりになります。はい、これで言いなり人間の完成です。なにをしても言うことを聞くので洗脳者は安泰となります。

めでたしめでたし(めでたくないか)。

■洗脳者はサイコパスか悪人かのどっちか

他人を洗脳して人生を奪う人には3種類いて、

・サイコパス
・悪人
・善人と勘違いした悪人

のどれかです。サイコパスは自分自身も洗脳していて、その手法は生来ものだったり生まれたあとで経験から得たものだったりします。なんの悪気もなく洗脳を仕掛けてくる怖いタイプです。このタイプとは会話にならないので話すだけ無駄です。逃げてください。

悪人は、自分が洗脳で他人の人生を支配し、搾取していると理解しています。洗脳の手法は本を読んだり、実践していくなかで身につけたものです。自分がやってることが悪いことと理解していので割と話が通じます。洗脳がバレると開き直って仲間に引き込もうとします。逃げてください。

善人と勘違いした悪人は「自分は人の上に立つべき人間で、これだけ与えているのだから恩恵があってもよい」と考えて他人を支配します。このタイプも、自分は悪いことをしていると理解していないので会話になりません。むしろ良いことをしてるつもりだからたちが悪い。関係を断つしかありません。逃げましょう。

他人を支配するのは、現代においては絶対的に悪です。精神的や物理的に他人を拘束し自由を奪う行為は人権侵害です。

こういう人権侵害的な洗脳を新入社員向け企業研修とかでやる企業があります。『感動研修』なんて言って、新入社員が泣きながら大声を出したり素手でトイレ掃除したりするシーンをニュースなどで見ますよね。ああいうのは全部洗脳の手法です。『速攻で逃げてください』。

上に書いたような洗脳の手法を実行するのは、普通の人には良心の呵責や罪悪感があるので無理です。あれらを平気でやれる時点で相当な悪人かサイコパスなので全力で逃げてください。

■洗脳と教育は違う

洗脳を教育や指導、躾と勘違いしている人もいます。指導や教育は大事ですが、頭を押さえつけて言うことを聞かせるのは教育ではありません。本当に教育なら本人の自主性も尊重するはずです(そういう観点からすると日本の公的教育機関の多くは洗脳機関かもしれません)。

これは洗脳だ、と思ったら距離を取ってください。もしくは面従腹背。技術や知識だけ盗んで、心までは奪われないように注意しましょう。

■洗脳する人の特徴

洗脳を仕掛けてくる人には特徴があります。

・最初はやさしい、面倒見が良い
・マメ
・親分肌、年齢が上
・社交的
一方で、
・疑り深い
・急に怒り出す
・本来コントロール出来ない、してはいけないものまでコントロールしようとする
・自分が絶対正義だと信じて疑わない、多様性を認めない
・断定的な言い方をする、曖昧な言い方をしない
・人に指図されるのが嫌い
・理詰めが得意
・ウソをつく(バレると、あなたの為のウソとか言う)
・簡単に言えば、モラハラ、パワハラ、サイコパス(ウソつきで共感力が低い)の傾向が見られたら要注意です。

こういう人って、ハタから見ると魅力的に見えたりするんですよね。だから洗脳に引っかかる人が後をたたないわけですが。

多分、こういう人は太古の社会では支配者側にいた人だと思います。逆に支配される側になりやすい人もいます。

・性格が穏やかで人を疑わない(つまり良い人)
・子分肌
・真面目
・自己肯定感が低い
・難しいことを考えるのが苦手
・言われたことをやるのが好き

こういうタイプの人は洗脳されやすいので注意してください。人類には、支配と被支配のDNAがあります。支配のDNAを持っている人は非支配のDNAを嗅ぎ分けて近づいてきます。ご注意ください。

■対処方法

一番難しいのは、洗脳されている本人に、それは洗脳だと気付かせることです。多くの人は自分が洗脳されていることに気付けません。だからまずは、「全人類は洗脳されている」という前提に立って自分に洗脳の影響が無いのかどうかをじっくり考えましょう。

いいですか?全人類は洗脳されている、というのが大前提です。

1.第三者と積極的に会う
洗脳者の価値観はかなり偏っているので、第三者に「こういう人なんだけど」と説明すると、普通は「そんなのおかしい」という話になります。必ず複数、例えば10人くらいに話を聞いてみてください。

第三者との接触は洗脳にとって最大の弱点です。だから第三者との接触を断ちに来ます。対策としては、その弱点を攻めるのが近道です。ただし、洗脳者に近い人と会話すると同じ価値観だったりするので、出来るだけ関係がない人と話しましょう。多くの人に「それは普通だね」と言われたら、その人は洗脳者ではないのかも知れません。それでも気になるなら引き続き色んな意見を聞いてください。

2.客観的な視点で見る
自分と洗脳者の関係を第三者の視点で見てみましょう。人間はそういう事を出来る脳を持っています。例えば自分の尊敬する有名人とか恩師とか、(まともな人なら)親とか。神様でもいいでしょう。

そういう視点を作り、自分と洗脳者のやりとりが、第三者的な倫理観や道徳観、法律から見て正しさを持っているのか?組織なら、その組織が目指す本当の理念と合致しているのか?恋人や家族なら、その関係は他人から見ていびつなものになっていないか?だれかが一方的に損をしていないか?よく考えてください。

洗脳であるならどこかに綻びがあります。相手の言動や関係を紙に書いて整理するのも有効です。

3.逆転させて考える
洗脳者と自分の立場を逆転させてみてください。洗脳者は「あれをやるな、これもやるな、これをやれ」と言いますが、普通、洗脳者自身は好き勝手にやります。例えば「人に会うな」と命令しておいて自分は誰とでも会うとか、「無駄遣いするな」と言いながら自分は浪費をします。洗脳者は自分の都合に合わせて他人に言うことを聞かせますが、一方で自分は好き勝手に振る舞います。倫理や正義に基づいて行動しているわけではないから、矛盾が生じます。そして、矛盾の後ろには隠された真意があります。真意はウソで巧妙に隠されています。真意を探りましょう。

4.距離を取り、時間で癒やす
もしかして洗脳かも?と思ったら洗脳者から距離を取って接触を減らし、時間が経つのを待ってください。距離を取られていると気づいた洗脳者は、必ずコミュニケーションを取りに来ます。

電話やメッセンジャー、メール、直接など。その頻度が多く執着が強い場合は、やはり洗脳者である可能性が高い。必ず第三者に相談してください。ストーカー化する場合もあるので危険を感じたら警察や弁護士に相談しましょう。

コミュニケーションを断って1ヶ月くらい経つと「あれはおかしかったのでは」と気づき始め、3ヶ月も経つとすっかり解けている可能性が高いです。

良い人は洗脳が解けてさっぱりすると許しちゃって、ウッカリ元の関係に戻ってしまう場合があります。でも、洗脳を仕掛けてくる人とはもう二度と会わないでください。そして、その経験を周りに教えてあげると被害者を減らせます(まぁ、別の狩場でカモを探すだけだけど)。

絶対に戦おうとしないでください
ずっと『逃げて下さい』と書いてきましたが、逃げるなんて嫌だ、戦って相手に間違いを認めさせるんだと思わないほうがいいです。

そもそも洗脳なんて悪辣な手段を、意図してでも無意識でも仕掛けてくる相手です。良識も良心もありません。まともな神経の人が戦っても勝ち目はありません。逃げるのが一番です。

その人の悪評を広めて被害者を減らそうというのも難しい。なぜなら、洗脳者は内情を知らない他人にとっては『明るく社交的で魅力的な良い人』に見えてしまうことが多いからです。「あんな良い人を酷く言うなんて、あなたおかしいんじゃないの?」と自分の評価が下がるのがオチです(で、数年後にサイコパスと分かったら急に「あなたの事心配してたのよ」とか言い出すんだけど)。

逃げて下さい。それが一番楽です。それ以外の方法は、逃げて洗脳が解けて心が健康になってから考えて下さい。まぁ、その頃にはそいつの事なんてどうでもよくなってると思いますが。

■まとめ

洗脳の手口をよく知り、洗脳を仕掛けてくる人からは逃げましょう。洗脳されると人生を奪われます。

自分の人生は自分で考えて生きてください。他人に依存するな、自分の足で立て。

人は簡単に他人を洗脳し、支配することが出来てしまいます。他人を洗脳しないように注意しましょう。自制しないと洗脳や支配というのは簡単にできてしまうんです。

それくらい簡単で、日常的なものなんですよ、支配と洗脳ってのは。他人事だと思わないことです。

ちなみに、この文章を読んで感心してしまったあなたは洗脳に掛かりやすいので特に注意してください。洗脳者はどこにでもいて、あなたの心を支配しようと狙っています。

わぁい、サポート、あかりサポートだい好きー。