プロサッカー選手のnoteおすすめ5選 vol.1

現役のサッカー選手がnoteで発信しているのを頻繁に目にするようになりました。ここぞとばかりに読み漁っているわけですが、サッカー選手が考えていることや、見ている世界を知ることができるってとても素晴らしいことだと思うんです。これまではメディアの取材を通じてしか知ることができませんでしたが、誰のフィルターも介さずに選手の声が聞けるというのはとても有意義なことだと思います。

定期的にサッカー選手の面白かったnoteを紹介していければと思ってます。

今回は第一回目になります。

長谷川竜也選手(川崎フロンターレ)

なぜ今発信をしようと思ったのか。それは “プロサッカー選手” という存在を有効に使えてないと感じたからだ。発信することは確かにリスクを伴うこともある。反対の意見を持つ人や批判もあるかもしれない。
しかし、サッカー選手には現役としてやれる時間が限られている。
プロサッカー選手として活動している中、スタジアムや練習場に観に来てくれたファンの人たちに自分のプレーを提供することしかできていないと感じたからだ。
それはプロサッカー選手としてあまりにももったいなかった。
プロサッカー選手の考え方や、内面、意識している部分をもっと発信することで、プロサッカー選手を目指している子ども達に影響を与えられたり、選手に対する見え方も変わるのではないかと考えた。

長谷川選手の記事は、本当にサッカー選手を目指す若い子たちにとって参考になると思います。これ以外の記事もぜひ読んでいただきたい。

山田大記選手(ジュビロ磐田)

主観だが、今までに出会ったトップオブザトップの選手ほど、柔らかさや穏やかさを兼ね備えている印象がある。
彼らは日々自らに大きなタスクを課し、持てる労力や能力の全てを注ぎ込んでいる。一方で、他者に対しては寛容で、自らの価値観を押し付けるようなことはせず、他者との違いを楽しみ、その違いから何か気付きや学びを得ようとしているように感じる。
これらの素養も、少なからず独善性と紐付けて考えられるのではないか。

トップレベルの選手たちを目の当たりにしている山田選手の記事。良い選手は柔らかさや穏やかさを兼ね備えていると。これはサッカー選手に限らず、人として大切なことですよね。

地頭薗雅弥選手(横浜フィフティクラブ)

今高校生、大学生で、本気でプロを目指している選手で、試合に出れていない選手がいると思います。周りの人に「今いるところで出れなきゃプロになんてなれるわけない」なんて言われている人がいるかもしれません。もちろん、今いる環境で毎日努力して、試合に出るために全力を尽くすことはものすごく大切です。ただ、そこで出れなかったらプロになれる可能性がゼロだなんてことは、絶対にないです。絶対に。

アジア各国でプレー経験のあるゾノこと、地頭薗選手のこの記事は本気でプロサッカー選手を目指す若者に勇気を与えてくれると思います。諦めずに試行錯誤し続けることで光が見えてくると。個人的にプレースタイルも好きですが、柔らかい人柄が最高の選手です。

長澤和輝選手(浦和レッズ)

ドイツ2部で優勝できた時に「ケルンサポを1部に連れていってあげられる」という達成感がありました。実際優勝した翌日は街中で色んな人から「ケルンを1部に連れていってくれてありがとう」的な言葉をいただきました。一方、日本だと「優勝おめでとう」と言われることが多かったので不思議な気持ちでした。つまりサポーターが主役であり僕たち選手は脇役というか、彼らの期待に応えることが僕たち選手の役目だとケルンでつくづく思いました。

連れていってくれてありがとうって、ファンと選手の一体感がありますよね。もちろん日本のファンやサポーターもクラブや選手に愛情はあると思いますが、欧州や南米ほど同じ熱量で喜びを分かち合うまでではないと思います。このような感想はとても興味深いです。この記事は無観客試合についての長澤選手の面白い考察がメインなので、ぜひご一読ください。それにしても文章上手いです。

片野 寛理選手(タイ_Sisaket FC)

タイに来てから僕は気付きました。『チームにおける自分の役割』がとても大切なことを。助っ人外人として来ている僕は何よりも結果を求められます。だから、日本でプレーしていた時のように自分のプレーだけを出す事ばかりを考えなくなり、結果を出すための最善の策を考えるんです。
『どうやったら”このメンバーで”勝てるのか?』
仲間の性格を観察したし、それぞれの選手の得意不得意も見ました。
すると、勝手に自分のプレーの質も上がっていきました。自分のプレーばかりに気を取られていた時よりも倍速で上手くなったしチームに必要とされるようになりました。チームを知り仲間を理解した事で自分の役割が明確になったんです。

タイでプレーする片野選手の非常に秀逸な記事なのですが、個人的にここが一番好きです。サッカーの本質を日本の子どもたちに伝える上で欠かせないポイントだと思います。チームでプレーすることの本質が書かれています。サッカーというゲームの特性がわかりやすく書かれている良記事です。若い選手、そして指導者も参考になると思います。

来週も、サッカー選手のnoteをランダムにご紹介していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?