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浄土宗の数珠(じゅず)

お念仏をするときは、数珠を手にかけましょう。

浄土宗では二連数珠(にれんじゅず)を使います。同じ大きさの玉でできた輪(A)と、大小の玉が交互に並んだ輪(B)が、組み合わされています。房は2本あり、1本には10個(C)、もう1本には6個(D)の玉がつけられています。ちょうど、次の写真のような形をしています。

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合掌するときは、(A)と(B)を重ねて、合わせた両手の親指にかけます。手を合わさないときは、左手の手首にかけます。お念仏の数を数えるのにも使います。

お念仏の数を数えるときには、左手の親指以外の4本の指に(A)をかけます。次に、(B)を人差し指と中指の間に挟みます。左手だけでできるので、右手で木魚を打ちながらでも数えられます。

「なむあみだぶ」と1回称えるごとに、(A)の玉を親指でひとつづつ繰っていきます。大きな玉が巡ってきたら、(B)を一つ移動させます。

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手元に二連数珠があれば、それぞれの輪の玉の数を数えてみてください。27個と20個の組み合わせ(男性用)と、40個と27個の組み合わせ(女性用)のものがあります。それぞれ、27×20=540回、40×27=1080回、数えることができます。

27玉は、つい早めに数を進めてしまいがちな人間の煩悩を加味して、25回と数えます。すると、500回、または1000回のお念仏を数えたことになります。あとは、房にある10個の平たい玉(C)を500回、または1000回ごとに進め、10個全部進んだら、もう一つの房にある6個の玉(D)をひとつづつ進めます。

すべての玉が移動すると、3万回、または6万回のお念仏を数えることになります。二連数珠は、毎日使うので、日課数珠(にっかじゅず)ともいいます。

まとめ

1)浄土宗では、二連数珠を使います。日課数珠とも言います。
2)数珠は左手首にかけておきます。手を合わせるときは、合わせた両手の親指にかけます。
3)数珠はお念仏の数を数えるときにも使うことができます。

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